スター・ウォーズ/最後のジェダイ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Star Wars: The Last Jedi
監督:ライアン・ジョンソン
キャスト:デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/アダム・ドライバー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2017年12月
時間:152分




10年ぶりの新作として大ヒットを記録した『フォースの覚醒』から始まった〈続三部作〉の第2弾を今夜は紹介。予想通りのヒットで,公開10日間での累計動員は211万人,興収は32億円を突破している。新旧のファン層を上手く取り込んだ感は,さすがディズニー! 『フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムス監督は製作総指揮に退き,まだ長編映画監督4作目のライアン・ジョンソンに脚本・監督とも任せてしまう“肝っ玉”の大きさが,またまた功を奏した。

帝国軍の残党ファースト・オーダーと,新共和国のレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)率いる私設軍隊レジスタンスの戦闘が激化。レジスタンスが拠点を築いていた惑星ディカーの基地を,ファースト・オーダーのハックス将軍(ドーナル・グリーソン)率いる大艦隊が急襲する。レジスタンスのポー・ダメロン中佐(オスカー・アイザック)はXウイングで大艦隊の前に立ちはだかり,時間を稼ごうとする。辛うじてハイパースペースへ逃げたレジスタンスの艦隊だったが,カイロ・レン(アダム・ドライバー)率いる大艦隊に簡単に追跡され激しい攻撃を受け,レイアが重傷を負ってしまう。代理としてホルド中将(ローラ・ダーン)がレジスタンスの指揮官に就任した。

一方,惑星オク=トーの孤島に隠居していた伝説のジェダイ・マスター,ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の元にやって来たレイ(デイジー・リドリー)。スターキラー基地の戦いで手に入れたライトセーバーを差し出すが,ルークはそれを放り投げてしまう。ルークはレイをジェダイにする気がなく,妹のレイアやレジスタンスの元に戻ることも拒否するが,レイは諦めず説得を続ける。かつてファースト・オーダーの前身である帝国軍との戦いで苦楽を共にしたR2-D2(ジミー・ヴィー)やチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)と再会したルークは,ハン・ソロの死を知らされてショックを受け,R2-D2の説得もあり,翌朝からレイの修行を開始する決心をするのだったが…。

2016年12月に急逝したキャリー・フィッシャーの遺作となったこの作品。彼女の撮影は済んでいたと聞いてはいたが,予想外に多い出演シーンに,感慨ひとしお。40年を迎えるスペースオペラ『スター・ウォーズ』シリーズの第2世代から第3世代への移行は『フォースの覚醒』でのハン・ソロの死や,この『最後のジェダイ』でも決定的なものとして描かれてゆくが,それらはどこか『帝国の逆襲』を彷彿とさせる。

恒常的に作り続けられる人気シリーズ故に,何をどう撮っても評価が割れるのは仕方のない部分だが,“ジェダイの存在意義”や“戦争における善悪の根拠”など,現代視点のフィルターを通し,能動的な解釈の余地を与える仕上がりにはなっていると思う。この〈続三部作〉の着地点として,どのような『エピソード9』を見せてくれるのか? と,興味が尽きない。

カジノの街カント・バイトに登場する,南部アクセントの強い英語でフィン(ジョン・ボイエガ)とローズ(ケリー・マリー・トラン)が海辺にスペースシップを駐車したとカジノの警備員に告発するスローウェン・ローの声は何とJ・G・レヴィット。また,BB-8にコインを入れる異星人ドッブ・スケイの声はマーク・ハミルが担当している。


映画クタ評:★★★★


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