探偵はBARにいる3 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:吉田照幸
キャスト:大泉洋/松田龍平/北川景子
配給:東映
公開:2017年12月
時間:122分




〈探偵〉と高田のコンビが4年ぶりに札幌・ススキノに帰ってきた。公式サイトで「探偵と高田の別れへのカウントダウンが始まっていた」なんてあらすじを読んじゃったもんだから,もう居ても立ってもいられなくなり,公開初日に観に行ってしまった。そう,どこかで“戦略”と判ってはいても,喜んでノセられてしまう。そんな魅力を持つシリーズ。

主人公〈探偵〉には,もちろん大泉洋。その〈探偵〉の窮地には必ず“遅れて”登場する高田を飄々と演じ,シリーズファンを歓喜させるのは松田龍平。美しさと,時折見せる子供のような無邪気さで,探偵の心を激しく惑わせるヒロインには北川景子。事件のカギを握る女子大生役に前田敦子。闇社会で暗躍するシリーズ史上最凶の悪役にリリー・フランキー。探偵の記憶の手がかりとなる伝説の娼婦役に鈴木砂羽と,豪華新キャストが続々集結。もちろん,田口トモロヲ,マギー,安藤玉恵,松重豊などのレギュラーメンバーが続投するのも,シリーズならではの醍醐味。監督には国民的人気を誇ったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』や,映画『疾風ロンド』(2016年・東映)などを手がけた吉田照幸が大抜擢された。

アジア最北の歓楽街・ススキノ。いつものバー“ケラーオオハタ”にいる〈探偵〉(大泉洋)のもとに,高田(松田龍平)の後輩の彼女・麗子(前田敦子)の行方を捜してほしいとの依頼が舞い込む。軽い気持ちで調査を始めた探偵だったが,ほどなく麗子のバイト先でモデル事務所を装った風俗店“ピュアハート”に辿り着き,そこのオーナー・マリ(北川景子)を見て妙な既視感を覚える。

そんな中,彼らの前に高田すらも歯が立たない使い手・波留(志尊淳)が出現。マリは札幌の裏社会で暗躍する北城グループ社長・北城仁也(リリー・フランキー)の愛人だったのだ。謎に包まれたマリに翻弄されるうちに,探偵たちは大きな渦に巻き込まれていく…。

監督が代わり,前2作でむせるほどに匂っていた松田龍平の父・松田優作の代表作『探偵物語』の香りや,暴力とエロの“突き抜け感”が大人しくなった気はするが,それを補って余りあるほどの,男くささと哀愁と,〈探偵〉と高田の友情が,美味く,上手く映し出されてゆく。これに絡む北川景子の演技が,深い余韻を残す結末へと導いてゆく。

笑って,潤んで,大満足♪ ファン感情ブッ込みまくりだけど「5つ星★」出しちゃいます。あと,ポストクレジットにラスオチがあるからね! 最後までお見逃しなく。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

探偵はBARにいる』(2011年)

探偵はBARにいる2/ススキノ大交差点』(2013年)