ラスト・ウィッチ・ハンター | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Last Witch Hunter
監督:ブレック・アイズナー
キャスト:ヴィン・ディーゼル/イライジャ・ウッド/ローズ・レスリー
配給:サミット・エンターテインメント/プレシディオ
公開:2016年9月
時間:106分




たまにはドムじゃないヴィン・ディーゼルを見てみたくなって選んだのがこの作品。元は13世紀の騎士でありながら,魔女の女王に不死の呪いをかけられ,以後800年間に渡って唯一無二の“魔女ハンター”として戦い続けてきた男コールダーの物語を今夜は紹介。

今から800年前。魔女の女王(ジュリー・エンゲルブレヒト)に家族を殺されたコールダー(ヴィン・ディーゼル)は,女王に復讐を成し遂げるが,その代償に不老不死の呪いをかけられてしまう。以来,現代に至るまで唯一無二の魔女ハンターとして戦い続けてきたコールダー。彼の相棒となる神父には“ドーラン”の名が授けられていた。

そんなある日,長年相棒を務めてきた36代目ドーラン(マイケル・ケイン)が何者かに殺害される。37代目ドーラン(イライジャ・ウッド)とともに調査に乗り出したコールダーは,800年前に殺したはずの魔女の女王が復活したことを知るのだった。コールダーは,魔女クロエ(ローズ・レスリー)の力を借りて,女王を再び亡き者にしようと決意するのだったが…。

そこに居るのは『ワイスピ』のドム兄貴でも『トリプルX』のヤンチャなザンダーでもない,クールで優雅なヴィン・ディーゼル。800年前のコールダーなんか,本人と判らないほどのメイクを見ることができる。

ファンタジーとアクションとサスペンスの融合も見事で,さらに共演のマイケル・ケインが作品全体をリアリティと品格で包み込む。800年という気の遠くなるような時の中で,家族や友人はおろか,自分自身の希望すら失いながらも暗黒の力と戦い続ける。そんなコールダーの生きざまが,静かに,しかし確実に熱いモノを伝える。

監督は『サハラ/死の砂漠を脱出せよ』(2005年・パラマウント)のブレック・アイズナー。ヴィン・ディーゼルの,いつもの全力アクションを期待しすぎると物足りなく感じるかもだが,このコールダーのキャラ,個人的にはかなり好き。


映画クタ評:★★★★


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