ルパン三世/カリオストロの城 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:宮﨑駿
キャスト:山田康雄/納谷悟朗/小林清志
配給:東宝
公開:1979年12月
時間:100分




〈歳末アニメ祭り〉第2弾は宮﨑駿特集。監督作品を年代順に一挙10夜連続で紹介しちゃいます。

まずは36年前に公開された『カリオストロの城』。宮﨑駿が初めて手がけた劇場用作品で,ルパンの劇場版アニメとしては『ルパン三世』(1978年・東宝)に次ぐ2作目となる。昨年,最新の技術で映像が修復され,5.1chサラウンドにも対応したデジタルリマスター版が劇場公開された。

ヨーロッパの小国カリオストロ公国。ニセ札の噂が絶えないこの国へやって来たルパン(山田康雄)は,悪漢に追われるひとりの少女クラリス(島本須美)を助けるが,彼女は再び連れ去られてしまう。実はカリオストロ公国・大公家のひとり娘であったクラリスは,強引に結婚を迫るカリオストロ伯爵(石田太郎)によって城に幽閉されていたのだ。ルパンは既に城内に忍び込んでいた不二子(増山江威子)の手引きで城に潜入するのだが…。

色褪せない名作として,今でも国内外から高評価を受ける作品。ルパンシリーズの中でも頂点に立つ作品だし,宮﨑作品の中でも,特に優れた代表作だと思う。印象的な道具立てに畳みかけるアクション,気の利いたセリフや,ほどよいユーモアがバランスよく,ひとつの作品としては最高のエンターテインメントに仕上がっているのは間違いない。そして何よりも,可憐で健気な美少女クラリスに,見る者は心を奪われる。

ついて行こうとするクラリスと,必死で最後の自制心を働かすルパン。ルパンをかばって「あの方は何も盗まなかったわ」というクラリスに,銭型警部の,
「いえ,やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
という名台詞。クラリスの表情に笑顔が戻り,爽やかな感動を残すエンディング。何度見ても飽きない作品の1つだ。

そう言えば10月からの『ルパン三世』TV第4シリーズ…もちろん欠かさずチェックしてる玖妙なのでした♪


映画クタ評:★★★★★


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