ホワイトハウス・ダウン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:White House Down
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:チャニング・テイタム/ジェイミー・フォックス/マギー・ジレンホール
配給:コロンビア映画/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2013年8月
時間:131分




アメリカの象徴であるホワイトハウスを『インデペンデンス・デイ』では巨大UFOの主砲でブッ飛ばし,『2012』では大津波に飲み込ませたエメリッヒ監督が,今度は内側から破壊し占拠する作品。

議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)は,娘エミリー(ジョーイ・キング)が憧れるジェームズ・ソイヤー大統領(ジェイミー・フォックス)のシークレットサービスになろうと面接に臨むが不採用に。しかしエミリーの悲しむ顔を見たくないケイルは,一緒にホワイトハウスの見学ツアーに参加する。ところがその時,突然の大爆発とともに謎の武装集団が乱入し,ホワイトハウスを占拠するのだった。一方,大統領の警護を担当していたベテラン警護官のマーティン・ウォーカー(ジェームズ・ウッズ)が突如離反し,他の警護官を殺害してソイヤー大統領を拉致しようとする。この大混乱の中でエミリーと離ればなれとなってしまったケイル。娘を助け出したい一心の彼は,やがてソイヤー大統領の窮地を救うと,2人で協力しながらテロリストたちに立ち向かっていくのだが…。

前半の破壊と占拠のシークエンスは『エンド・オブ・ホワイトハウス』の方が見応えがあるし,“破壊王”の異名をとるエメリッヒ監督にしては正直言って物足りない。しかし,監督お得意の人間ドラマに関しては,後半で効いてくる伏線が,冒頭から随所に散りばめられているのでお見逃しなく。様々な形で家族ってゆうテーマを涙腺にまで訴えてこられると,やっぱ総合でエメリッヒ版に軍配を上げちゃう。

ソイヤー大統領役のジェイミー・フォックスは翌年に『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年・コロンビア)でマックス・ディロン(エレクトロ)を演じた俳優。また,キャロル役のマギー・ジレンホールと言えば『ダークナイト』のレイチェル。『エンド・オブ・ホワイトハウス』に出演したアーロン・エッカートとのすれ違い感は故意のキャスティングか。

アクションだけではないラスオチが構成の妙。だが,エメリッヒ監督にはいつまでも“破壊王”であり続けてほしいと思うのは,玖妙だけだろうか…。


映画クタ評:★★★★


右矢印R・エメリッヒ作品まとめ