細かなところで手を抜いていないか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 人間とは弱いもので、どんなに好きなことでも、自分で決めたことでも、細かなところから少しずつ手を抜いていく生き物です。

 僕も小学生のころは、算数の宿題で最後の方はテキトーに空白にしたり、もう少しやれば満点取れそうな小テストも、8割程度で満足している部分がありました。まあ、答えを写したことも数度あります(笑)

 

 勉強も慣れてくると、手を抜いて良い部分というのはわかるようになります。すべてをきっちり写して手書きで書いて覚える必要などはないし、漢字や英単語でも10回書く、などは無駄に思えます。そこに固執するのは、単に知識不足からくる無明であり、視野の狭さを感じます。

 ただ、厳然として「ここは手を抜いてはいけない」という部分があります。そこすらも少しずつ甘くなっていくのが人間だと思うのです。

 

 やはり僕が、「すごいな」と思える人物は、準備の段階で手を抜かない人が多いです。それはイチロー選手や矢沢永吉さんなどの有名人でもそうでしょうが、アマチュアのバンドでも、『手を抜いてないな」』と思えるプレイヤーはたくさんいまして、やはり有名でなくてもそのような方のライブは感動も大きいです。

 

 子供たちを見ていましても、あるテストが悪かったり、中学受験に失敗したりして気合が入っていても、数か月、いや1・2か月後にはもう忘れて随所に手抜きの部分が出てきます。

 

 朝起きて算数を10問やっていたのが、徐々に遅くなり、いつの間にか夕方になっている、などは経験のある方も多いと思います。また、何度も健康法に挑戦してもいつの間にかおざなりになってしまっていて、次の新しい健康法に飛びついている大人の現実も似たようなものかと思います。

 

 人間とは少しでも楽をしてやろうと思ってしまう傾向があることも僕自身の経験を通じても思います。

 表面的な手抜きとともに、心の深い部分でもなんとなく手を抜いて生きている部分がある時期があります。「まあこんなもんでいいや」と合格点は出ているので、そこで良しとしてしまう感覚です。他と比較をしなければ、もっと自分の中では高められる可能性が残っているかもしれないのに、です。

 

 僕は今の自分の受け持つ授業でもなるべくは細かいところまで手を抜かないように気を付けてはいますが、やはり疲れがたまってくると厳しい部分はありますね。

 毎日のベースの練習にしても、弾けるようになってくると、「まあこんなもんでいいや」が頭をもたげてきます。また、集中力が落ちている中で漫然と練習をしてしまっているパターンもあります。

 

 僕が勉強でもっとも意識的に気合を入れていたのは中2から高1くらいなのです。高3ではもう惰性でやっていて、「やるのが当たり前」という空気にただのっていればできました。小6時はさらに親や塾の流れに乗っていただけで、そういうのはこちらとしてはある意味でして、意識的にはずっと手抜き状態でもある程度のことができてしまいます。

 

 中高一貫校の中2から高1くらいまでは、手を抜こうと思えばいくらでもでき、一方でやろうと思えばどこまででも高度なことができる時期です。ここで、毎回の長期休みや定期テストを中心に、「やるぞ」「やれるところまでやってみよう」と意識的に手を抜かずにやったことが、その後の大きな財産となっています。学歴のおまけつきです。

 

 中3時の夏には、赤チャートと、ブルーバックスの生物学の本を読んでいました。高1の夏は、(将来やりたかった)分子生物学の本や純文学を読み、高2の夏はちょっと遊んだのですが(笑)、高2の冬休みくらいからは死ぬほど勉強しています。一方で高2くらいから音楽理論を独学したりしているのも、今につながってはいます。

 

 何度も手を抜きそうになりながら、時には数週間くらい手を抜いてしまっていたりもするのですが、そのたびに決意をし直して、何度も挑戦していきました。今も挑戦の最中である、とも言えます。

 

 生徒たちを見ていましても、弱さを感じます。僕のように馬鹿みたいに勉強や努力できる人間ばかりでないことはもうわかっています。また、それを押し付けることも若いころは多少ありましたが、今はないです。今の僕は、「努力による満足感」を得てほしいとあの手この手を使って、おもに勉強を通じて示唆するだけにとどめています。(が、何度でも言いますw)

 

 別に手を抜いてしまうことはしょうがないと思います。その代わり、できれば何度でも決意し直せば良いと僕は思っています。決意をし直すこともせず、惰性で生きることが最もダサいし、受験も負ける因になると感じます。人生に満足感も少なくなってしまいます。

 

 こちらが手抜きと戦っていて、ある時、ふと周りを見渡すと、意外とほかの人々もいろんなところで手を抜いていてることに気づきます。手を抜きすぎた人たちはいつの間にか東大志望から脱落していて、ひとりでに競争相手が減って、勝っていた、というのが感覚としてあります。

 人生規模でみても、同じようなことが言えるのではないでしょうか。

 

 今日もなかなか大変ですが、まあ、決意し直しながらいこうではありませんか。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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