大学受験には、鉄板教材として「青チャート」というものがあります。これが全部できると、東大の数学でも文系ならば半分、理系でも（低めに見積もって）３，４０点はとれる可能性が出てきます。センター試験ですと、余裕で９割を超えます。多くの進学校で教材としても配られています。
同じくらいの難易度で切り口の違う良書に「大学への数学１対１」シリーズもあります。僕の時代は、学校では赤チャート数１・Aが中３で配られ、中３の夏の補習（という名の強制授業ｗ）で「１対１」をやりました。高校内容に入りたてのころでしたので、この授業は地獄そのものでしたね。中３から高１でそのような段階の方も多いと思います。
もっと難しい「赤チャート」や、もっと簡単な黄色チャート、白チャートがあるのですが、やはりこの青チャートがいろいろな意味で境界にあると感じるのです。
といいますのも、「青チャートレベルのものが自習でできるのか」が大学受験ではもっとも大きなポイントになりやすい、と指導経験上思うのです。できるならば、トップ層は決定的です。国立大学や早慶を目指すのがよろしいでしょう。
これを誰の力も借りず自習形式で学習するには、相当な基礎学力が要ります。数学に関してなら、数１・Aの内容、特に二次関数関係は「当たり前」にできていないと、解答・解説を読んでも何が書いてあるかわからないし、解説で１行のうちに式が変形し、「ここで何が起こったの？」ということが連続でおこります。
数学嫌いは、ほぼ、この解説が「何を言っているのかわからない」ことが原因に来ます。僕もそうでした。学校の先生も基本的に数学が得意な方ばかりなので、先生が「当たり前」としていることがこちら（生徒側）は理解ができないのです。ですから、どんどんわからないことが増えていきます。キレそうでしたｗ
その「生徒側の目線」を持てている先生は、理系ほど残念ながら少ないです。僕も中学受験で小４を担当するまでは、生徒側目線をほんとうの意味でもててはいなかったと思います。
その「高校生だったら知ってて当たり前」とされているところまで、できれば高３までに理解力や読解力、知識を高めておかねばなりません。青チャートの例題の解答を見て、自分だけで理解できるか、が一つの試金石になるのです。
中学生時に中だるみなどしていては、問題集を読んでも自分では何もわからない状態になりやすくなってしまいます。最低限の演習量はどんな学校の方でも定期テスト勉強時にでもキープはしておきましょう。
英語や社会ならば独学は意外にできるものです。しかし、理系科目、中でも数学や化学は中々基礎ができないでは、独学は厳しいものがあります。先日の記事でも書いたように、集団授業では個人で勉強できる人より時間あたりの問題演習量は減り、無駄が多い部分があります。そういう意味では、できれば集団授業形式の予備校などには通いたくはないもの。
できれば、中２後半から高１、高２までの期間は、この「独学」できる自分を作り上げていくことが良いでしょう。また、理系科目ができないからといって、安易に文系を選択する必要はないです。ほとんどの子が、数学が理解できない時期があるものなのですから、一部の天才と比べて勝手に自己判断してしまわないようにしましょう。
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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか？ 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
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