どこで成績に差がつくか(競争意識編) | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 僕らからみますと、成績の差、とくに小学期までの差は「好奇心の差」「競争意識の差」であるような気がしています。

 競争意識と一口に言いましても、「勝ちたい子」と「負けるの(恥をかくの)が嫌な子」と2通りいると思います。そう言うのを「全く意識しない子」ももちろんいます。

 意識していない子でも、たとえば0点のテストをとったとして、それが「恥ずかしい」と思えるのか、「どうでもいい」のか、でこれまた分かれます。日本人らしい「恥」の感覚があるのかどうかですね。

 競争意識があるならば、中学受験は非情に簡単です。むしろ勝手に子供側がいつしか自分から勉強や宿題をするようになるでしょう。また、教える側としても一生懸命してくれるので、ある意味教えれば教えるほど成績があがる状態なので、楽だと言えます。

 問題は競争意識がない子です。やはり、受験というものにおいては、競争意識がないとかなり不利になってしまいます。

 ない子、と言いましても、「自分の世界で完結している」からないのか、「自分しか見えていない(幼稚、自己中心性)」からないのか、この区別もしっかりしないと、周りの大人は子供を見誤ると思います。

 「自分の世界で完結」している子は、もうどうしようもないです(笑) そもそも、誰とも比較をしないという意味では、魂のグレードが高いと言えるのかもしれません。そういう子は、「どうなりたいか」を聞きだし、そのためにはこの現実社会で何を学べばよいかを、しっかり教えてあげれば、勝手に伸びていきます。
 開成や筑駒などの上位層に多いタイプではあります。また、ぶち抜けた芸術肌の子にもいます。ま、心配はないので、ここで書いてもしょうがないですねw

 「幼稚さ」というのがやはり問題です。小5、6というのは、もっともその辺で差が大きく開きやすいのです。下手をすると、高校生になっても親に甘ったれて自分の思考が停止しているパターンも見受けます。社会人になってから、その手の痛い目にあっても、遅いです。

 やはり、親御さんは「甘え」させすぎないよう、自立を促さなければならない部分は必ずあります。親が1から10まで用意し、お膳立てしていては、いつまでも肝心の子供側の成長が見られず、(低学年までは良くても)結局は成績などでも負けていきます。

 家の手伝い一つしないようでは、厳しいかなと思いますし、親がどういう思いで働き、塾などの学費を出し、自分の海外旅行などレクリエーションを削って子供に賭けているかは、しっかりと伝えておくべきだと思います。昔は家電を子供にとらせるだけで、(敬語の使い方と)ある程度の自立意識などが生まれたのですが、最近では携帯電話が主流ですし、難しいです。

 でもたとえば、お店などで子供に会計させるとか、塾への問い合わせを子供にさせるとか、幼稚さを脱する方法はいくらでもあります。また、習い事などをたくさんして、大人に触れるのも良いです。
 その昔は、メールがあまりない(ショーとメールしかなかったあの)時代に、授業のお休みの電話などを僕の携帯にかけてくる子もいました。やはりその子は優秀でしたね。(別にそこまでしなくていいですがw)

 僕は、年下とどこかへいった時は、「水とってきて」「こういう時は、お茶をつぐねん」など、自分から気を回せるようにもっていくことも多いです。僕も目上の方からそのようにして、育ててもらったことがあるのです。2、3回目には、その年下君も自分からできるようになっています。それが社会に出てからは、ある意味勉強よりも物をいう部分となります。

 「できることは自分でする」という原則が、受験生に限らず大事かなと思います。うちの母親ももちろんそうでした。
 勉強でも「プリントどこー」では、だめです。(意外に多い)自分で日々の勉強道具くらい整理できる、もしくはする意識でないといけません。ただ、任せきるとぐちゃぐちゃになる(とくにサピ生)ので、そこは適宜で良いです。
 中学生になったら、基本ノータッチで大丈夫です。


 で、そのようなことができていても、「好奇心」がないと、なかなか成績は伸びていかないのですが、それはまた次回ということにします。

 いつも読んでくださってありがとうございます。


お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。


5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

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