出動せよ、UMAハンター!
いつまでそんなものを追い続けているの?
ツチノコなんていないわよ!
目を覚まして!
世界で起きていることに目を向けてちょうだい。
南米では大変なことになっているのよ。
これ以上、被害者を出すわけにはいかないわ!
捕獲しなくちゃ!
大暴れしているのよ!
チュパカブラが!
助けを求める誰かの声! だが、必ず誰かの耳には届いている!
「出動だっ! UMAハンター!」
司令官の号令と共に、特殊な能力を持った四人の男が立ち上がる!
自慢の散弾銃「鬼ごろし」と名匠が生んだ自慢の鉈「黄桜」を手に、山を降りてくるのはマタギの血を引く大沼 源蔵(52)!
彼もまた、UMAハンターの一員である!
彼は得意の「乱射」と「闇雲鉈振り」でUMAに立ち向おうとしていた!
彼の名は木戸 達也! 相手が何者であろうが空手で戦う根っからの空手バカである!
彼は夏休みのバイトで、UMAハンターの一員となった!
「相手が何者だろうと、俺の空手が最強だと言う事を思い知らせてやるっ!」
更にUMAハンターは、人間だけにあらず!
芸人の怨念『山本大爆発』! ネタで爆死したこの男、その魂は幽霊となって生き続け、今、UMAハンターの一員となる!
そして、UMAと言えばこの男!
競馬解説者 田崎源五郎! 彼の的中率は脅威の一厘前後! まさに奇現象!
かくして、4人のUMAハンターが集結した!!
「…で、UMAってなんだべ? ユーホーの親戚か?」
大沼は横文字が苦手だった。
「要するに、化け物だって事だろ? まぁ、どっちみち俺の空手で倒してみせる!」
木戸は空手で戦う事しか頭になかった。
「でもさ、そんな得体の知れない物、存在するのか? 全く、夏になるとこういうのが多いよな、UMAとか、化け物とか、幽霊とか…」
山本大爆発は、自分が幽霊だと言う事を自覚してなかった。
そして、田崎は淡々とこう返す。
「そうですね。この本命2番マイケルロドリゲスを軸にしたいところですが、ここはあえて、前走が良かった6番のマグロタイタンを軸にすえ、2番、5番、12番と流して行きたいと思います…」
田崎はUMAを『馬』と勘違いしていた…って、
こいつら、ダメじゃん!
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ええ、熊野さんの「UMAハンター」を読んで、ふと思いつきで書いてしまいました。
しかし、30日予定の『レイファン』と、31日予定の『7月分リスト』見事に落として何やってるんだ、俺(自爆)