高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)が変わりつつある。かつての似たような施設から、しゃれたデザインの建物に快適な休憩設備、環境にも配慮した商業施設などが登場。東日本と北海道エリアを管轄する東日本高速道路では「駅ナカ」ならぬ「道ナカ」ビジネスと名付け、施設の進化に力を入れている。(太田浩信)

 横並びの料理メニューやサービスが当たり前だったSA・PAは昭和60年前後に利用者からの批判が高まり、次第に変化してきた。平成に入ってからは高速道路と一般道の双方から利用できる「ハイウェイオアシス」も登場。コンビニエンスストアなどの出店も相次ぎ、17年の旧道路公団の分割民営化で拍車がかかった。従来のイメージを覆す商業施設、ドッグランなどもその一つだ。

 ≪回転ずしやスイーツ≫

 東日本高速道路が展開する商業施設「Pasar(パサール)」は従来施設の概念を変える。PAとSAにリラクセーションの頭文字「R」を組み合わせた造語だが、インドネシア語で「市場」を意味する。20年に京葉道幕張PAの上下線に開業したPasar幕張を皮切りに、21年11月には東北道下り線にPasar羽生、同12月には関越道上り線の三芳PAにPasar三芳をオープンさせた。いずれも改築前の旧施設を大きく上回る好調な売り上げを記録している。

 関越道で最も都心に近いPasar三芳(埼玉県三芳町)は第1期分だけだが、回転ずしや長崎発祥のB級グルメのトルコライスなどを提供する高速道初出店の店がずらりと並ぶ。和洋中の総菜やスイーツ、ベーカリーなど主婦を意識した店もそろう。子供専用トイレのほか、風力・太陽光発電や遮熱性舗装、壁面緑化、LED照明など快適性やエコを重視した設備も特徴だ。高速無線通信でインターネット環境も整える。

 ≪列車に名物駅弁≫

 同社はPasar以外にも施設の個性化を図る。上信越道上り線横川SAに新幹線開業で廃止されたJR信越線碓氷峠越えのシーンを再現。実物の列車を展示し、名物駅弁「峠の釜めし」が味わえる。関越道上り線の寄居PAは、サン・テグジュペリの名著『星の王子さま』とのコラボ施設としてリニューアル中。今年夏の開業予定で、非日常性や癒やしをコンセプトにしたレストランや接客サービスを目指すという。

 味のレベルアップも図る。レストラン全店舗のシェフが地域産食材を使ったオリジナルメニューで腕を競うコンテストを開催。東北道上り線・那須高原SAでは昨年のグランプリに輝いたメニュー「那須高原 鳥のさえずり~空の詩」(1300円)を1日限定20食を販売するが、評判を呼んで昼前に売り切れになることもあるという。

 同社事業開発部エリア事業課の河内康高課長代理は「地域の活性化、地域が潤う取り組みを行い、SA・PAが地域のショーウインドーになるようにしたい」と意気込んでいる。

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 ■ETC効果で売り上げ増

 ETC利用車の通行料金を上限1千円とする休日特別割引が実施された昨春以降、全国の高速道は通行量が増加。東日本高速道路では昨年4月から10月までの通行量が前年を約15%上回った。比例するようにSA・PAのテナントスペースの売り上げも10%を超える増加を示し、ETC効果が商業施設にも波及した形だ。

 高速道料金無料化を衆院選のマニフェストに掲げた民主党政権だが、6月をめどに曜日を問わず車種ごとに通行料金の上限を設ける新しい割引制度案が浮上。利用者の土日集中は緩和されるとみられる一方、平日の利用増に期待がかかる。

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