加盟するタクシー会社の事故を補償する「北海道乗用自動車交通共済協同組合」(札幌市中央区)が、追突や車内の事故を記録する室内カメラ(縦4センチ、横5センチ、奥行き2.5センチ)を購入し、加盟67社(2010台)に無償貸与している。05年から全車両に導入しているドライブレコーダーと併せ、事故の減少や賠償査定に役立てるのが狙い。

 同組合によると、加盟タクシーによる交通事故はドライブレコーダー導入前の04年度の261件から、導入後の05年度は185件に減少。その後200件前後で推移し、08年度は198件だった。

 ただ、ドライブレコーダーは衝撃を認識した前後18秒間のみ前方の画像を記録するだけだったが、室内カメラは46時間の連続撮影が可能になり、これまで対応できなかった追突事故や車内で客が負傷する場面を記録できる。

 記録媒体のメモリーカードは鍵がなければカメラから抜くことができず、パソコンで再生する際もパスワードが必要。車両にもステッカーを張ってカメラの作動を周知し、客が撮影を拒否する場合はレンズにふたをするなど個人情報にも配慮。同組合の藤沢誠一常務理事は「あくまで事故の賠償査定が目的だが、防犯対策にもつながる」と理解を求めている。【和田浩幸】

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