政治や他の分野での要人が
「同性愛者は気持ち悪い」などと
公に発言をすると国によっては反差別法に抵触します。
イタリアは他のヨーロッパ諸国に比べて同性愛者の権利を
尊重している国というわけではありませんが,
それでも同性愛者を差別したり,差別的に語ることにはみんな慎重です。
今回 アンソニー・モリスのイタリア講演の中の
「タイトパンツ」の話に字幕をつけてアップしました。
ローマ法王が同じような話をしたらどうなるか想像してみてください。
たぶん世界中で抗議デモがおきます。
これです。
(イタリア語の通訳部分をカットしています)
携帯などで動画が見れない人のために,以下が内容の一部です。
ちなみに英語のPantsは日本人が考える「パンツ」とはニュアンスが違っています。
一般的にいう「ズボン」と同義語です。タイトパンツとは腰からくるぶしまでスリムなスタイルのズボンを表す言葉です。
エホバの証人の統治体
アンソニー・モリス三世
2014年1月5日 イタリア
沢山の同性愛者が服飾業界に
入り込んでデザインをしているのを
知ってますよね。
皆さんがタイトパンツを履くことを
彼らが喜んでるのを知らないのですか?
おーそうですか。
皆さんヒソヒソ笑ってますね。
面白くなんてないですよ。
気持ち悪いでしょ!
よく考えてください。
あなたが考えるほど
あなたを見る人はそれを良いとは
思ってないんですよ。
同性愛者以外はね。
姉妹たちがどう見ているか
知ってますか?
姉妹たちはタイトパンツを履いた男は
好きじゃないんですよ。
ほらね
姉妹たちも「その通りだ」と
うなずいてますよ。
あなた方はキモイんです。
01:37
私がアメリカで助言を与えた兄弟たちは
私に感謝してから,そのようなパンツを投げ捨てましたよ。
かなりのお金をつぎ込んでいたのにね。
これは皆さんへのエホバの愛なのです。
神は愛する者を懲らしめるのです。
終わり
モリスが同性愛者のことをどう見ているかが良くわかりましたが
ヨーロッパに来て話す内容ではないでしょう。
アメリカでは かつてマーティン・ルーサー・キングJrが「I Have a Dream」という言葉で有名な演説をしました。
それは聞いた多くの人が心を動かされ,結果 黒人への選挙権を付与することなどの変革につながりました。キング牧師の真摯な姿勢と心のこもった話は人種差別を撤廃させる大きな原動力になりました。
そして2014年
イタリアを訪問したモリスは「タイトパンツ」を撤廃させることに成功しました。
というか ジーンズを含めて 世の中タイトパンツだらけなんですが
マフィアのボスのような体形のモリスは そういう事実も知らないのでしょうか?
組織のトップが海外で語る話としてはお粗末すぎると思うのです。