清盛無常縁起2 | 辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

創作人形作家辻村寿三郎の作品を皆様にご紹介いたします。

全国の伊達直人さん・・・素敵です。

 ♪あたたかい人の情けも
 胸を打つ熱い涙も
 知らないで育った僕はみなしごさ
 強ければそれでいいんだ
 力さえあればいいんだ
 ひねくれて星をにらんだ僕なのさ
 ああ~だけど~そんな僕でもあの子らは慕ってくれる
 それだからみんなの幸せ祈るのさ
 それだからみんなの幸せ祈るのさ♪

みなさまこんばんわ、今月の22日より群馬県の
日本絹の里にて「辻村寿三郎人形展 VOL.Ⅸ」が開催されます。

昨日に引き続きその展示作品の一部をご紹介致します。

幼き頃は…
ジュサブロー館の創作日記
2010年制作
撮影 Canon EOS 5D Mark II
EF24-105mm F4L IS USM
写真をクリックすると大きいサイズで見ることが出来ます。

崇徳と清盛、西行
少年の頃より親王にも等しい待遇を受けていた清盛、
そして待賢門院と子である崇徳天皇の警護をする北面の武士として活躍していた西行。
ふたりは幼き頃の崇徳天皇の遊び相手でもあった。

待賢門院璋子
ジュサブロー館の創作日記
2008年制作
撮影 Canon EOS 5D Mark II
EF24-105mm F4L IS USM

虚しく廻る風車 
館の内に、閉じこもって御遊びになるより、外遊びをなさるようにと、
母君の待賢門院璋子様は、風車を御作りになり、義清(円位)をお召しになり、
廻りの女房共にお気遣いなさりながら、すっかり御痩せになり、
針のような指先で、義清の手を、ちぎれる程に強く握られて、
その御顔はと見ると、笑みもなく、ただ一筋の涙を流されて、
その瞳はたしかに顕仁様をお守りするように・・・・と。
   空よりも 海よりも深く
      鳥にも魚にも舞う蝶になりても
 風車の内に詞を詠んで、記す璋子様に、
義清はその血の恐ろしさに、人間の宿業を感じるのでした。
 待賢門院璋子様は、すっかり床に伏してしまわれました。
 伯母の宗子の館に、義清と清盛と顕仁の、手に持った風車がカラカラと、虚しく響く。


特別企画展「辻村寿三郎人形展 VOL.Ⅸ」
日本絹の里
ジュサブロー館の創作日記
1月22日(土)~3月6日(日)
 着物の古布を用いて独自の人形を創作する人形師、辻村寿三郎。
寿三郎は21世紀に入り、現在の世情を平安時代に重ね、
「源氏物語縁起」から「雨月物語」を経て
「平家物語」と独自の新解釈で新たなる創作人形を発表してきました。
今回の人形展は、「清盛無常縁起」と題した新作品を中心に、
時代を大きく転換させた平清盛の栄華盛衰の顛末をご覧いただきます。
また、「大日縁起」「十二星座」「新八犬伝」などの代表作品も同時に展示するほか、
辻村寿三郎ギャラリートーク&サイン会を開催します。

開館時間 9:30~17:00
入 館 料 :400円(320円)
大・高生:250円(200円)
中学生以下及び身体障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名様は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金 入館料は税込です。
休 館 日 毎週火曜日(但し、祝祭日の場合は翌日)
お問い合わせ先
〒370-3511
群馬県高崎市金古町888-1
群馬県立日本絹の里
電話 027-360-6300
FAX 027-360-6301