今年もやられてしまった・・・ 雷による弱電機器の故障原因の調査 | .

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今年の栃木県での雷は少ないかもね

先日、知人とそう話していたのですが、梅雨明けしたとたんに

多発する落雷・・・



特に先週、栃木市周辺に発生した雷により、弱電機器への被害が

発生している様子です。知り合いの会社の方も、その被害に

遭われたらしいというので現地調査に行ってきました。



被害の内容としては、雷発生後に電話が使えなくなってしまった

との事、お客様から“電話がつながらないよ”というご指摘が

あって、故障している事に気づいたそうです。



早速に被害に遭われた会社のオフィスの現地調査を開始です。

故障していたのは電話機そのものではなくて、ビジネスホンの

本体の様子。他の設備(パソコンやFAX、テレビや家電製品)

は被害が無かったとの事でした。



では、何故ビジネスホン本体が故障してしまったのでしょう?



雷が原因となる被害には、大きく2種類が考えられます。


一つ目は、直撃雷によるもの

この場合の破壊力は凄まじく、木に落ちた場合は、木が真っ二つ

になったり、電気機器類は黒焦げになったりする場合があります。


二つ目は、侵入・誘導雷によるもの

この場合の外観上の破壊力は、そんなに無い様に見えますが、

電気機器類内部の基盤等を破壊して、装置の機能停止につながる

場合があります。今回の被害がまさにこれに該当します。



では、雷はどこから侵入してきたのでしょう?



雷サージと呼ばれる異常電流は、金属の電線から入ってくる事が

できます。先ほどの事務所を例にすれば

 ・電源線

 ・電話線

 ・TVアンテナ線

 ・アース線

これらの線から侵入してくる事が考えられます。


今回の被害が外観上は軽度であった事を考えれば、金属線からの

雷の侵入が考えられます。



いったい、どの線から侵入してきたのでしょうか?



これは故障した電気機器から推測ができます。電源線からの侵入で

あれば、電源線がつながっている全ての機器がその対象になります

しかし、故障したのはビジネスホンの本体だけ・・・


そうなると考えられるのは電話線になります。今回調査したオフィス

では、インターネットへの接続は光回線を使用していたとの事、そう

なると電話線は、ビジネスホンと電話・FAXが対象になります。



これらの事実から判断すると、今回の雷サージは電話線からの侵入

の可能性が高いという事になります。


今回は調査の内容について、ご紹介してみましたが、実際にはもっと

複雑な要因で故障に至っている例も多くあります。しかしこうやって

原因とその発生プロセスがわかれば、対策する事は可能になります。


壊れた装置の交換は、あくまでも暫定対策です。次回の雷で同じよう

に故障する可能性が大なのです。恒久対策をしないかぎりその被害が

無くなる事はありません。



雷対策をするなら、対策専門会社の“光産業株式会社”へご相談

下さい、豊富な対策実績があり、お客様に最適な対策を適正な

コストで提供させていただきます。



営業工事部 酒井 勝