「カフェイン使用障害」にご注意
(Caffeine Addiction is Widespread, Under-Scrutinized:

ラエルサイエンス 1月30日英語版配信分)

カフェインは最も広く使用されている薬剤であるが、カフェイン依存症の人を手助けする方法についてはあまり知られていない。アメリカン大学・ジョンズホプキンズ大学・バーモント大学による研究で、カフェイン使用障害の実態が明らかとなった。


カフェインの禁断症状に苦しみ、妊娠・心臓の病気・出血性疾患など、カフェインの影響を受ける症状があってもカフェイン消費量を削減することができないほどカフェインに依存している人は多い。


これらの症状は「カフェイン使用障害」と呼ばれている。


医療専門家は、問題のあるカフェイン使用を特徴付け、場合によっては治療の必要があると認証することに出遅れた。


アメリカン大学のローラ・ジュリアーノ教授は「カフェインは我々の生活習慣に溶け込み、社会的にも許容され広く消費されている薬なので、その悪影響は殆ど認識されていない。

多くの人には害はないが、一部の人には身体的依存を起こし、日常機能を阻害し、やめることが困難となる。こうなるとすでに使用障害の兆候である」と述べている。


本研究はカフェインに関する先行研究結果をまとめたもので、カフェイン依存の生物学的エビデンスや、依存性がいかに広範なものかを示すデータ、習慣的カフェインユーザーが経験した身体的・心理的な症状を示している。


研究チームはカフェイン使用障害の診断基準と、カフェイン依存の研究を実施する際の議題の概要を提案している。


研究チームが推奨するカフェイン消費量は以下の通り。


1)健康な成人で1日400mg。これは8オンス(240ml)カップ2-3杯に相当。

2)妊娠中の女性は、 200mg未満。

3)不安や不眠の気がある人や、高血圧・心臓病・尿失禁カフェインを控えるべき。


現在製造業者は、カフェイン量について表示する必要もなく、エネルギードリンク等の製品にカフェイン量の制限もない。ジュリアーノ教授はこれが変更されれば、カフェイン消費を今よりは控えることができ、カフェイン悪影響を避けようとするかもしれないと期待している。


出典は『カフェイン研究雑誌』。 (論文要旨)      


『「カフェイン使用障害」にご注意』
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43175&-lay=lay&-Find
[世界の最新健康・栄養ニュース]


[英語版 元記事]
http://www.laboratoryequipment.com/news/2014/01/caffeine-addiction-widespread-under-scrutinized