ポケモンGOにみるイノベーションの潜伏期間 | イノベーションで未来を創ろう! ある企業研究者の Life Strategy

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今日は涼しくすごしやすかったのもあり、

運動公園をランニングしていると、

ポケモンGOしながら散歩している方にたくさんすれ違いましたね。

ニュースのとおり、

まさにポケモンGOブーム到来を感じました。


このポケモンGOからイノベーションの潜伏期間について

解説をします。


このポケモンGOですが、

拡張現実(AR)という技術を使っています。


その時周囲を取り巻く現実環境に情報を付加したり、

強調したり、削除したり、減衰させたりするのがこのARです。

仮想現実(VR)が全くの仮想世界を見せるのに対して、

ARは現実に+アルファするものです。


ARでコンピューターが拡張するのは視覚、聴覚、触覚、

五感に関わることです。


ポケモンGOの場合は、

カメラを通じた現実に視覚的に情報を拡張しています。


ポケモンGOは

世界中の人を虜にし、

任天堂株も今、急上昇なのですが、

この技術自体は、実は数十年も前からありました。


そして、

AR技術の製品化事例としては

2008年に出たセカイカメラというアプリがありました。

セカイカメラは

ポケモンGO同様、現実の背景に情報を重ねて表示し、

写真やメッセージを場所に紐ついた形で投稿できました。

また、例えば、店舗をカメラでかざすと、その店舗に関わる情報が

キャッチできるという新しいアプリでした。


注目は高かったものの、

残念ながら、この製品自体は2014年に終了しました。


理由は、

情報を見るのにわざわざアプリを探して起動しなかればならない手間があることと、

ポケモンGOのようにゲーム性がなかったことと言われています。


その点、

任天堂は既存技術の使い方が非常に上手いです。

技術的には、今ではそれほど難易度のないAR技術を駆使して、

エンターテイメント性を発揮させています。

Wiiのときも、既存の技術を上手くつかって体験型ゲームとしましたが、

まさに、そのARヴァージョンですね。



ピーター・ドラッカーによると、

知識が技術となり市場に開放するイノベーションは約30年(25~30年)の

リードタイムがあると言っています。


言い換えると、

イノベーティブな技術は世の中に出るまで30年もの潜伏期間があるということ。


技術が発見されただけではイノベーションは起こらず、

それらが市場に受け入れるまでの様々な要因をクリアしていかなければならない

ということです。



例を挙げると、


ライト兄弟は初めて原動機による有人飛行機を発明したが、

これを作る上で、欠落している知識を分析し、

それが空気力学を解析する数学的知識であるとつきとえ、

この情報を集め、理論的に検証し、実際の翼の設計に反映をさせた。


ボーイングはジェット機を実用化するために

航空会社に最大の利益をもたらす、飛行機の大きさ、飛行距離、

積載量の算出するというマーケティング思考と

高価なジェット機を航空会社が購入できるための融資方法について

徹底的に考え、ジェット機を設計し、製造した。


イギリスはペニシリンを発見した。

彼らのその技術は素晴らしいかったが、

市場に出すには、

その製造技術が如何に重要であるかを理解していなかった。

結局、その製造技術を確立したアメリカの小さな医薬品メーカーに

その成果を持っていかれた。


このように発明した技術だけでは、

市場には受け入れられず、

それだけではない、

技術や製造能力やマーケティング的要素など

多くの要因を取り除くことで技術は成就し、

市場に受け入れらていることが分かります。


そうこうしているうちに、

知識が技術となり、市場に受け入れるまで30年かかるのです。


今回のポケモンGOはまさに、

AR技術の潜伏期間を経て、

その技術に顧客体験というマーケティング要素を入れ、

成功した事例でしょう。

長い冬眠生活だったことでしょう。


これからスカウターのような、

メガネ型ウェアラブルデバイスで行き先が容易に分かったり、

新しい体験型ゲームなどARの世界は拡がります。


全世界で2016年はAR/VR市場は5000億円程度と言われていますが、

2020年には15兆円を超えるとの試算されています。

4年で30倍に膨れ上がる、これはすごいですね。


今まさに数十年の潜伏期間を経て、

AR/VR市場が急上昇しつつある時代です。


ポケモンGOはそのトリガーと思って、

見守っていきましょう。


また、

私のような技術者は一度Failした技術や

過去に最先端と言われた技術を改めて棚卸すると

そこに、大きな開発のヒントがあるのかもしれません。


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