自然派ワインと純米酒って、なんか通じてるところあるよね | 心も体も温かく さいたま市の純米酒専門店「池田屋酒店」の店長、三平の酒飲み徒然草

自然派ワインと純米酒って、なんか通じてるところあるよね

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新しくお付き合いが始まったeVino(エヴィーノ)さんは、なんと北浦和にオフィスがある、同じ市内のインポーターさん。

 

ヴィナイオータさんの「食べる試飲会」に出展してらして、そこで飲ませてもらったワインの幾つもが、とても美味しくて、ワインを送ってもらうようになった。

 

この写真のワインはイル・ファルネーロという、エミリア・ロマーニャ州にあるワイナリーのワイン。

 

エミリア・ロマーニャ州では、安価なワインを大量生産されることが多いそうで、品質はともかく大量に消費されるワインを造る地域、というイメージがあるらしい(インポーターさんの話)けど、ここは全く正反対の造り手。

 

オーナーのマルコ・ベルトーニはワイン造りが子供の頃からの夢で、そのためにワイナリーを開く前から土地を購入してブドウを栽培されていたそう。

 

畑では一切の農薬、肥料を使わず、ビオディナミ農法でブドウを栽培し、収穫したブドウを酵母添加せずに野生酵母でワインを仕込むそうだ(インポーターさん談)。

 

白はスペルゴラ、赤はマルツェミーノという品種。これまた、あたしにとっては初めての品種。

だけどイタリアにはこうした土着品種が3000〜4000種類あるそうだから、とてもじゃないけど全部は分からないね。

 

赤も白もまろやかだけれどフルボディという印象ではなくて、やや軽めに感じる。

 

でも、白は、かのビアンカーラを思い出す。サッサイアとマシェリの中間のような、ビアンカーラを飲んだことがある人なら思い出すと思うけど、あの味に非常に近い味わい。

 

赤はビアンカーラとは違う(当たり前だよね)印象。

 

だけど、この2本も、いわゆる自然派ワインって、たいていはそうなんだけど、開けたてよりも二日目〜三日目の方が美味しくなってる。

 

ワインでも「放置プレイ」出来るんだよね。

 

昔じゃ考えられなかった。ワインは開けたその日に飲みきってしまわないと、翌日では無惨な気の抜けたような味になっちゃってたからね。

 

で、エヴィーノさんと話してみたら、自然派ワインと純米酒ってとても共通点があることに気づいた。

 

放置プレイが出来ることもそうなんだけど、発酵過程において糖を酵母が食い切ることが大事ってことや、出来上がったワインの温度管理もあまり気にせずにほったらかしなこと、飲む温度も白だって冷やさない方が美味しいと感じることが多いこと、などなど。

 

だからかもしれないけど、まるで生モト純米を飲んでいるような感覚(体がね)になることがある。

 

で、あたしの場合、生モト純米を飲むと、多少多めに飲んでも翌朝の目覚めがとっても良いんだけど、この手の自然派ワインを飲んだ翌朝もとても目覚めが良い。

 

ま、飲んでいる時も、とても幸せな気分になるんだけどね。

 

ちなみに、この時のアテはカブとお揚げの味噌仕立て。

 

自然派ワインって和風のアテにも良く合うんですわ。

 

 

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