これは、傑作の予感
鳥取の日置桜さんから、新しいお酒のサンプルを送っていただいた。
生酛造りの純米酒。
その名も「生酛玉栄」。
その名の通り、玉栄(たまさかえ)という、鳥取県ではポリュラーな酒米を65%精米し、なんと!
酵母無添加!!
つまり、協会酵母を使わずに、家付き酵母という、酒蔵に生息している酵母がタンクに入り込んで発酵するのを待った、ということ。
う~ん、やるぜ、日置桜さん。
協会酵母を使ったほうが安全醸造という面からはよほど失敗は少ないだろうに、あえてそれをせずに家付き酵母で発酵させた、その気概に脱帽です。
で~も~、肝心なのは、その味。
いくら家付き酵母です、といったって、話題先行で味がついてなきゃ、一過性で終わってしまう。
ということで、さっそく一口。
お~、なかなかエエ色がついているじゃ、あ~りませんか。
この色だよね、お酒は。
昔は、色がついた酒はダメだ、って言われたらしいけど、お酒って、本来色がついているもんだからね。
そりゃ、酒蔵さんによっては、ほとんど色が出ないところもあるけれど、たいていのお酒は、搾った時には山吹色をしている。
それが、なぜか市販酒になると、ぜ~んぜん、色のついていない、まるで水のようなお酒になっていることがある。
なんで、そんなことする?
と、あたしなんざ、思うんだけど・・・
閑話休題
日置桜の生酛玉栄の話だったっけ。
で、これ、実は古酒です。平成20年度のお酒。
だよね。じゃなけりゃ、こんなに味がまとまってないでしょ、ここの場合。
でもね~、いけませんよ、こんなお酒。
冷やのままでも、ぐいぐい飲めてしまうじゃ、あ~りませんか。
まだ若干、若さが無いわけじゃない。
で~も~・・・
これくらいなら、充分許容範囲!
でも、やっぱりお燗だよね。生酛だし。日置桜だし。
ってわけでお燗にして・・・
う~ん、50度くらいにしたんだけど、その温度帯じゃ、味が無いっす。
さっぱりし過ぎ。と思ってちょっと冷めてくるのを待ってみたら、これぁエエね!
ってことは、お燗にするには、もうちょっと放置しなければいかんかね。
でも、これ、きっちりと味が整ったら、傑作。の予感がします。
まだ出荷されてないけど、これは楽しみだ~