クリが生まれてくる時に、
私達はいくつか買い物をした。

今も使っている大きなクリスマスツリー。
トイレに飾るオレンジ色の造花のチューリップ。
毎時間ごとに音を奏でる壁時計。


クリの成長とともに、ずっと我が家にあって欲しい。


特にトイレのチューリップは、クリのお気に入りだった。
日本のトイレは、とてもコンパクトで、他にも布でできたカレンダー(毎日貼り替えて、日にちを覚えていく)など、カラフルで、、、でも綺麗にしていたと思う。



日本人だから、、トイレだけは綺麗に、、と、何となく思っていた。





でも、ハワイに来て、
二人が病気になって、、

我が家のトイレはいつも汚い。

タオル掛けが壊れていたり、
タオルがぐちゃぐちゃだったり、
色んなスプレーが倒れていて、水浸しになっていたり、

恥ずかしい。


よそのお家のきれいなトイレを使わせてもらう度に、ため息がでる。




だったら掃除をすれば良いのだけれど、、
いや、、少しはしているのだけど、、
千秋さん専用のトイレが欲しい。


千秋さんはいつも綺麗にしようと、掃除もしてくれるんだけど、、
どこか認知がずれている。

扇風機が入っていたり、
色んな荷物が、トイレを占領している事もある。






でも、思ったんだ。



千秋さんがトイレを使えなくなった時、
「汚くてもいいから、トイレを使わせてあげたい」と思うんじゃないかと。。




クリはもう、トイレを使えない。。。






トイレが汚くたっていいじゃない。



使える間は、好きに使ってもらおう。


お客さんには、「手がまわらないの。良い訳だよね」と開き直ろう。



トイレが汚くてもいいから。。

どうか転ばないで、、千秋さんがいつまでも使えます様に。