2月もそろそろ終わろうとしているのに、まだやってます。
2012年のベスト10企画。
呆れずにおつきあいくださいまし。
で、今回は「僕の選んだ2012年・洋楽アルバムベスト10」。
それでは。
1位: 『Sugaring Season』 ベス・オートン
2位: 『アブセンス』 メロディ・ガルドー
3位: 『アウト・オブ・ザ・ゲーム』 ルーファス・ウェインライト
4位: 『Be Good』 グレゴリー・ポーター
5位: 『リトル・ブロークン・ハーツ』 ノラ・ジョーンズ
6位: 『アイドラー・ホイール』 フィオナ・アップル
7位: 『Through The Night』 レン・ハーヴュー
8位: 『バベル』 マムフォード&サンズ
9位: 『ザ・プレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース』 ボビー・ウーマック
10位:『ラヴ・ディス・ジャイアント』 デヴィッド・バーン&セイント・ヴィンセント
客観的にどうこうより、完全に好き度で選んでますからね。
となると、ぼくにとっては“世界でも5指に入るほど好きな歌声”のSSW、ベス・オートンが1位になるという。
実に6年ぶりの復帰作で、彼女が帰ってきたというそれだけでも嬉しかったんだが、出来映えがまた素晴らしかった。
ロブ・バーガー、ブライアン・ブレイド、セバスチャン・スタインバーグ(元ソウル・コフィング)をメインのバンド・メンバーとし、ほかに旦那様でもあるSSWのサム・アミドンやマーク・リボーらが参加。
そのように、結婚して移住したアメリカはNYのミュージシャン(ノラ・ジョーンズも前によく使ってた人たちと何人かカブってます)をつかい、レコーディングもオレゴン州で行なったそうだが、そうしたアメリカの乾いた空気感が彼女の特徴的なヴォーカルの魅力をますます際立たせていて、実に味わい深い傑作に。
いやまあ、聴く人によっては「地味すぎる」「退屈」という感想も出かねないシブ~いトーンではありますが。
ぼくは本当にこのトーンが肌に合うというか、天気の悪い日にずっと浸っていたくなるというようなものでして。
これまでの彼女のアルバムではデビュー作の『トレイラー・パーク』が圧倒的に好きだったんだけど、それに並ぶか超えるくらいに中毒性を持った1枚で、たぶんこの先何年もふとしたときに聴き返すと思うなぁ。
…と、こんなふうに選んだ10枚のひとつひとつに触れていくとめちゃめちゃ長くなりそうなので、それはやめときますね。
因みに4位に選んだグレゴリー・ポーターは、3月に来日公演も控えているNYの男性ジャズ~ソウル・シンガーで、ホセ・ジェイムズの新作と並べて聴きたいヴォーカル・アルバム。
ホセの持ち味をクールさとするなら、ポーターさんは温かみですね。
それから7位のレン・ハーヴューはBBCのSound of 2012にも選ばれてたUKの女性SSWで、(当時)21歳とは思えない落ち着きと品格のある歌にぼくはすっかりやられまして。
超売れっ子プロデューサーのジミー・ホガース(コリーヌ・ベイリー・レイ、ジェイムス・ブラントほか)が全面的に関わってるんだけど、彼の仕事のなかでもベストと言えるものじゃないかと。
もしかしたら次のアルバムでアデルぐらいまで化けるんじゃないかとぼくは思ってるんですが、どうかしら。
で、ほかにもアレにかえてコレにしようかとかさんざん迷ったアルバムがけっこうあるので、あと20枚、順不同で挙げておきます。
『チャンネル・オレンジ』 フランク・オーシャン
『エミリー・サンデー』 エミリー・サンデー
『マーラ・イン・キューバ』 マーラ
『マスター・オブ・マイ・メイク・ビリーヴ』 サンティゴールド
『ボーン・トゥ・ダイ』 ラナ・デル・レイ
『ボーイズ・トント・クライ』 ルーマー
『チャーマー』 エイミー・マン
『ロックト・ダウン』 ドクター・ジョン
『アパート暮らしのインヂオ』 ヴィニシウス・カントゥアリア
『アンアポロジェティック』 リアーナ
『オー・ナチュラル』 ジーサティスファクション
『ONE DAY I'M GOING TO SOAR』 デキシーズ
『ボーイズ&ガールズ』 アラバマ・シェイクス
『アイ・ミスト・アス』 SWV
『ブラック・レディオ』 ロバート・グラスパー・エクスペリメント
『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ』 ザ・ビーチ・ボーイズ
『サムデイ』 スザンヌ・ホフス
『セレモニアルズ』 フローレンス・アンド・ザ・マシーン
『ライト・イット・オン・ユア・スキン』 ニュートン・フォークナー
『Until the Quiet Comes』 フライング・ロータス
こんな感じ。
さらにこのほかにも、マイケル・キワヌーカ『ホーム・アゲイン』、ジョセフィーヌ『PORTRAIT』、キング・チャールズ『Loveblood』、エスペランサ『Radio Music Society』、ジェイク・バグ『JAKE BUGG』、エアロスミス『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』、ブランディ『トゥ・イレヴン』、ミゲル『カレイドスコープ・ドリーム』、リトル・ウィリーズ『フォー・ザ・グッド・タイムス』なんかをよく聴いてました。