2017年8月6日(日)

 

新宿レッドクロスで、夜のストレンジャーズ。

 

毎年恒例、真夏のワンマンショー。なんだかんだで毎年行ってる。昔のRCの野音とかと一緒で、最早これを観ないと夏という気がしないっていう。

 

約2時間半で、30数曲のブギとバラッドとロックンロール。夜ストはやっぱりなんといってもワンマンショーが最高だ。前半戦の"聴かせる"曲やらがいろいろあってこそ後半戦の怒涛の攻め展開が活きてくる。昨日もそう。それ、大きなドラマのようでもあり。うねりが生まれるんだよな、2時間半という時間のなかで。

 

それにしても次から次へといい曲だらけ。あれもこれもそれも、聴けてよかった曲ばっか。なのに、まだあれも聴きたかったしこれも聴きたかったなんて思いが残ったりも(「ブギ大臣」もやらなかったしね)。要するに名曲だらけってことっすな、夜ストは。

 

新作の曲がまたどれも最高で、旧曲との混ざり具合もよし。「多摩川の午後」って言ってたかな、新作にも入ってないホヤホヤの新曲もスウィートなソウル味あっていい感じでした。で、マキ子さんの歌う2曲も温かみやら色気やら味わいやらがあってよかったし。バンドでやるのは久々だと言ってた「ホームタウンボーイ」もやけに沁みたな。あと、自分的には「遠い帰り道」ね。この曲が僕はもう本当に大好きで、聴くと“ああ、夏だなぁ”って思うのです。

 

でもってやっぱり終盤が怒涛といった感じですんごかった。三浦さん、火の玉みたいだった。観客との一体感もまた感動的。だって夜ストのこと大好きな人しかいないんだもんね、そりゃあ最高の空間になりまさあね。

 

いやホント、テンションも声の出も絶好調な感じでしたね、三浦さん。一時期絶ってたお酒を今年になってまた始めたそうだけど、やっぱりいいんじゃないすかね、適度なお酒は声にも気持ちにも。なんたってけっこうあるお酒関係の歌に説得力が出ますもんw(昨夜の「SIX TO SIX」とか「ナンシー・ウヰスキー」とかまさに)。だからライブ終わったら、こっちも呑まずにいられなくなるっていう。なので帰りにちょいとひっかけて、帰宅してからまた数杯。

 

夜スト、フジとかどっかの野外フェスでも観たいよなぁ。

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2017年8月6日(日)

 

恵比寿・東京都写真美術館で「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」。

 

アラーキーと亡き奥様・陽子さんとの日々、及びその関係性から生まれた写真で構成された展示。言葉の何万倍ものイメージで伝わってくる荒木さんの感情やら欲情やら思いやら空虚やら。とりわけ陽子さんが亡くなられる直前から亡くなってしばらくの一連の写真を前に、自分と、一緒に見ていたヨメは、互いの今と“この先”を重ねないわけにはいかず……。まあ、そりゃあ、泣いちゃいますよ。そりゃあねぇ。

 

モノクロ写真の残酷なまでの(そりゃもうセンチメンタルどころじゃない!)リアルさと美しさ。どこまでも個人的であるが故に圧倒的。観に行ってよかったです。

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2017年8月6日(日)

 

お昼から青山・月見ル君想フで、ふーちんギドの新作リリースパーティ。

 

ドラムを叩きながら鍵盤ハーモニカを吹奏するふーちんと、チューバを吹きながら足でキーボードを鳴らすギデオンさん。ここにしかない形でここにしかない音楽を奏でるふたりのライブを観たのはちょっと久しぶりだったけど、前に観たときから格段に進化(深化)してた。となると、ゆるいMCと超絶かっこいいプレイのギャップもますますのものになっているわけで。「どーだ、かっこいいだろー」みたいな部分が1ミリもないのにこんなにかっこいい、っていうのは、あり方として最高にかっこいいことじゃないかと僕は思うのです。

 

1部は前々からの曲を中心とし、途中、こぐれみわぞうさんのDJタイムを挿んで、2部は新作『Earthlings 地球人』収録曲を順に披露。ギデオンさんのチューバの音が大地に響くようだったり、ふーちんの鍵盤ハーモニカが風のようだったり。聴いてるとモンゴルかどっかの広大な景色がイメージできたりも。なので、今度は野外(できれば大自然のなか)で聴いてみたい。

 

創意工夫の施された2ndアルバム『Earthlings 地球人』の曲群は、盤には盤で聴く面白さがいろいろあるけど、ナマで演奏されるとまた新しい発見があったり、盤とは異なるダイナミズムが伝わってきたり。ナマで聴くことでより楽曲の理解が深まった。ビートルズ「She's So Heavy」の独特カヴァーもまさにソー・ヘヴィで最高だから、みなさんぜひとも聴いてみてくださいな。

 

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2017年7月18日(火)

 

ゼップ・ダイバーシティで、鬼束ちひろ。

 

バンドセットのツアーを先日中野サンプラザで終え、この夜はピアノと彼女だけの特別な追加公演。

 

昔からライブ中に一切MCをしない鬼束ちひろ。しかしこの夜は違った。顔をおさえて泣きながら、これまで彼女が壊れないようずっとメンタルを支えた女性メンテナンスマネージャーさんと、離れないでいたファンたちに感謝の弁を述べた。ライブ自体の内容が素晴らしかっただけに僕はここでもう声を出して泣いてしまったよ。この思い、どう言葉にすればいいだろう。この夜のこと、一生忘れない。

 

ライブレポ、書きます。

 

2017年7月16日(日)

 

シネマート新宿で、『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』。

 

約1時間の短いドキュメンタリーだが、これは観に行ってよかった。ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』制作の裏側を追ったドキュメンタリーで、撮影は氏の奥さん。僕も『ドライヴ』を観て惚れ込んで、『オンリー・ゴッド』を観てうなだれた一人だけど(さらに『ネオン・デーモン』観て二度とレフン監督の映画は観るまいと誓ったりもしたんだが)、こうして制作に対する葛藤・苦心を知ると、嫌いにはなれんな、レフン監督。かなりの変人かと思っていたが、極めて人間らしい人だった。ものを生み出すのはたいへんなことなのです。結局また次作も観に行ってしまいそう。

 

それにしても、奥さん、えらいな。あと、ライアン・ゴズリング。あの男、やっぱ面白え。いい味出すなぁ、いつどこでも。

『アリーキャット』

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2017年7月16日(日)

 

テアトル新宿で、『アリーキャット』。

 

いいキャスティングじゃないかと期待してたんだけど、がっかり。いろいろ古臭い。30年くらい前の映画みたいだ。脚本も演出もダメ。窪塚くんの無駄遣い。ヒロイン(市川由衣)もちっとも魅力的じゃなくて安っぽい。全編に亘って自分の奥さん(橘いずみ)の曲ばっか使う監督の姿勢もやだ。唯一、火野正平がよかったです。役者として格が違う。

 

2017年7月15日(土)

 

ビルボードライブ東京で、ガブリエル・アプリン(2ndショー)。

 

ポップスターとして彼女を捉えている方は少なくないだろうし、実際2作目以降の楽曲…にも増してMVのアプローチがそういうものだったりもするけど(そしてそれに相応しい華と可愛さがあったりもするわけだけど)、踊るでもなくギターを弾いて1曲1曲丁寧に歌を聴かせるライブを観ると、ああ、やはり彼女は正しくシンガー・ソングライターなのだなぁ、その自負をしっかり持ちながらやってるんだなぁ、と強く実感。そういや開演前には大好きだというディランの曲が続けてかかってもいたし。

 

スーツ姿はなかなかキマってて、確かにだいぶ洗練されたようだけど、喋ると距離の近さを感じさせる気立てのいい娘さん。未だ「都会の絵の具に染まらないで」いてくれてる感じは、応援し続けたくなる所以でもあったりするかな。

 

それにしてもお客さんが静かだった。何人か若い女の子が声をかけてた場面はあったけど、例えば代表曲とかを歌いだしたときとかにはもっと声をあげてもいいのに。ワーナーの方にあとで聞いたら大阪公演は東京より遥かに観客の反応がよかったらしい。それ、本人はどう思っただろう…。

 

 

Rei@渋谷www x

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2017年7月14日(金)

 

渋谷www xで、Rei。

 

以下、感想ツイートの連投、まとめです。

 

「Rei at 渋谷www x。バンド編成を変えて今回初めてキーボード(女性)あり。1~3作目の曲もアレンジが大きく変わり、膨らみがあった。歌が際立った4作目に引っ張られる形で旧曲も進化を遂げた印象。背景に映し出されるのはサイケがかった映像で、その効果もあって異次元に連れてかれた。」

 

「というわけで、めちゃめちゃかっこよくて、わしゃぶっとんだよ。フランスのフェスの映像観て、あのふたり編成で観てえとか思ってたんだが、あれはあれ、今夜は今夜。今日の編成、まだまだギッュとまとまってすげえグルーヴ出そうな可能性あり。」

 

「前半から1~3作目の代表曲をガンガンかましてきて、後半どうすんだろと思ってたが、中盤から4作目の曲を活かしつつ、後半でさらに昂らせていった。その構成、大胆にして天晴。練られてんなぁ。で、ブラックバナナの底力、やっぱハンパなし。イントロからうぎゃーってなっちゃうね。」

 

「それにしてもサイケ感ありのあの背景の映像、効果的だったな。あれがこのツアーだけに使われるだけってのは勿体ない。フジの深夜のレッドマーキーでライブやってあれ使ったらすげぇ活きると思う。今年の前夜祭、Reiちゃん出ないかなぁ。」

 

「あんなすげぇライブ、若い年代の人、と、あと女性があんまり観に来ないのは勿体ないぞ。」

 

「そういう意味で、次のReiny Fridayにトライセラ和田唱が出るのはよいのかも。僕は、若い女性客がReiちゃんのかっこいいプレイを見てうっとりしてる図を見てみたいし、そういう存在になるポテンシャルも彼女には十分備わってると思うのですよ。」

 

「拡声器使いに昔のミチロウを思い出したりも。あと初期の林檎とか。

 

2017年7月13日(木)
 

南青山MANDALAで、仲井戸“CHABO”麗市×ワタナベイビー。

ライブタイトルは「Boys, be ambitious」。

いやぁ、よかった。チャボはいいに決まってるんだけど、なんといってもベイビーがよかった。ベイビーのRC愛、キヨシロー愛、チャボ愛が満ち溢れていて、だからチャボもとっても嬉しそうだったし、観ている僕(たち)も嬉しくてたまらなかった。敬愛するチャボがギターを弾くその横で自分の大好きなRC曲や古井戸曲を歌っているベイビーの喜びを思うと、なんだか泣けてきたほど。観ている自分まで嬉しくて、幸せいっぱいになってしまった。ああ、いいライブだったなぁ~。

チャボのライブ主旨説明~紹介に続いて、まずはベイビーのソロパート。「遠距離恋愛は続く」「サガラミドリさん」といったホフディラン楽曲から、♪ベイビ~、ワタナベイビ~、いけない~ルージュマ~ジック♪と歌われた「いけないルージュマジック」、キヨシローとベイビーの共作曲「坂道」などへと続いていったのだが、とりわけ自分がグッときたのはベイビーがUAに提供した「電話をするよ」(シングル「情熱」のB面曲でしたね、確か)。UAが歌ったそれも好きだったんだけど、ベイビーがあの声で歌うとまたよくってね。名曲だなぁと改めて。

そんなベイビーは、キヨシローと過ごした日々のことや(毎晩3時・4時になると必ずキヨシローから電話がかかってきて長いこと喋ったり呼び出されたりしてたそうな)、チャボと初めて会ったときのことなどをユーモアたっぷりに話し、緊張してるふうでもありながらしっかり笑いもとって進めていって。自分にとって「今夜が今年のピーク。あとは下っていくだけですから」なんて言ったりもしてましたね(笑)

続いてのチャボのソロパートはというと、夏にまつわる曲が比較的多め。で、途中でベイビーを呼び込んで一緒に「魔法を信じるかい」と「モーニングコールをよろしく」を。さらには再びソロで古井戸の「ラブソング」を歌ったんだが、個人的にはこれが沁みた。あと久々の「DREAM TO REMEMBER」も。

ところでベイビーと言えばニセ忌野清志郎(メイクから衣装まで完全にキヨシローになりきって歌うそれ)としても知られているが、「あれは意識的になりきってやってるんだろうけど、ノーメイクで楽屋で普通に話してるときの顔の骨格とか話の間とか雰囲気がもう、すごく似てるんだよ」とチャボ。それは僕もずっと前から思ってたことで、顔の作り、目の細さ、笑顔からスッと素の表情に戻るあの感じ、あと繊細さ・謙虚さと裏腹の大胆さ・恐れ知らずさとか、本当に彼とキヨシローは通じる部分がたくさんある。ということをチャボの横で歌うベイビーを見ながら改めて感じたりも。因みに声の質と歌い方はキヨシロー以上に破廉ケンチに近い気もするが。

さて、チャボのソロパートが終ってからは二人でのセッションによるアンコールに突入したのだが、「さあ、ここからが本番」と言ってた通り、そこからが本当に凄かった。まずRCの「Sweet Soul Music」。それもアコースティックでやるというレアさ。チャボはけっこう必死に弾いてました。それからベイビーの最新ソロ作『BPLP』(←このタイトルからしてもう…)の収録曲でチャボが気に入ったという「育児研究中」(ベイビーが生まれた子供と自分の関係を歌った曲で、すげぇいい曲)を。それから古井戸の『ぽえじー』に収録されてて、解散後にチャボがこれを演奏したことは一度もなかったというこれまたレアな「つらい恋です」。因みにベイビーはRCにハマったあとに古井戸を辿り、当時は古井戸の盤がほとんど市場に出てなかったので、『ぽえじー』の中古盤を1万円で買ったそうな(「でも今日、もとがとれました」とベイビー)。

そしてその次がある意味この日最大の聴きどころだっただろう、未発表のRCの「吉報」という曲。これ、88年のRCの武道館公演で一度だけ(?)演奏され、ベイビーはそれを2階席の後ろのほうで観ていてこっそりカセットテープに隠し録りして聴きこんでいたそうな。後にそのテープは友達に貸したかなんかで見当たらなくなってしまったそうだが、歌詞と曲はしっかり記憶していて、それをこの夜一緒にやりましょうとチャボにリクエストした…という経緯。歌詞は「教えて~君の住所~、教えて~オレたち夫婦に~、キミのファックスを待ってる~」というようなもので、当時少し疎遠気味になってたチャボとキヨシローだったがチャボはタッペイくんに会いたくてこれを書いたということらしい。が、チャボ自身、この曲の存在をまったく忘れていて、ベイビー曰く「一昨日のリハでイントロからアウトロまで全部(チャボさんに)教えました」。すごいよ、ベイビー!

さらにこれもアコースティックでやるのは超珍しいというRCの「サマーツアー」(チャボ、当時を思い出して「ふざけんな、ヒットスタジオ!」とも)。で、最後の最後はホフディランの「スマイル」を一緒に。僕、なんかこの曲で涙腺決壊しちゃったりも(この曲がこんなに沁みるとは思わなかった。歳かな)。

以前『サニーデイ・サービス presents 忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 中野サンプラザホール Love&Peace 2017年5月9日』の感想でも書いたように、僕はほかの人が歌うRC~キヨシローの曲というのを素直に楽しむことがなかなかできないでいる度量の狭い人間なんだが、でもベイビーが歌うRC~キヨシローの曲に関してはまったくそんなことなく、中野サンプラザのロックン・ロール・ショーでも唯一ベイビーのパートだけは心から楽しめた。そしてこのチャボとの共演でもベイビーの歌うRC~キヨシロー曲はどれも最高だった。とりわけ「サマーツアー」でのベイビーの歌は熱がこもっていたが、節回しや英語詞部分の発音の仕方など、極めてキヨシローのそれに忠実で、だから違和感などなかったのだろう。ベイビーのキヨシロー愛、RC愛はそういうレベルであって、だからチャボも驚いただろうし、その熱量が嬉しかったに違いない。

ベイビー、本当によかったね。長く続けるもんだね。僕も頑張らなきゃ。と、なんか彼から力をもらえた夜。

 

帰りに『BPLP』買いました。

 

2017年7月12日(水)

 

中野サンプラザホールで鬼束ちひろ。

 

まずバンドの演奏とライブアレンジが素晴らしく、音に聴き惚れた。そして鬼束ちひろの歌唱はというと……出力的にはよかったが、ピッチの不安定さを感じる場面が去年11月のサンプラ公演よりも多かった。決して最高のコンディションというわけではなかったと思う。だがしかし、それでも自分は激しく胸を揺さぶられた。

 

それは全身全霊としか言いようのない歌唱っぷりであったし、手と足の(いつもよりも)大きな動かし方でも歌に込めた思いを表現していたからだろうか。またも観たことのない鬼束ちひろを観たという感じ。そして最後、彼女の口から「ツアー、ありがとうございました」という言葉が発せられたことにも驚いた。いつもMCは一切なし。アンコールもなし。だが彼女はこの日、最後に笑顔で「ありがとうございました」と言ったのだ!

 

完璧でも完全でもなかったけれど、心底観に来てよかったと思った。そういうアーティストはそうそういない。不安定さのリアル…なんて書くとアレだけど、でもそういうところに惹かれている自分がいるのも確かだったりする。

 

いや、もちろん完璧に近いほうがいいには決まってるけどさ。さて来週火曜日、アコースティックセットでの公演となるゼップダイバーシティはどうだろう?