映画編に続き、今回と次回は2011年に観たライブのベスト10を。
まずは邦楽編です。



1位: ザ・たこさん 12/17 大阪・十三クラブウォーター

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-11114095359.html


2位: Superfly 12/4 さいたまスーパーアリーナ

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-11098237218.html


3位: GOMA&The Jungle Rhythm Section 10/16 恵比寿リキッドルーム


4位: THE STARIN Z  1/21 渋谷O-イースト


5位: あらかじめ決められた恋人たちへ 7/30 新潟県湯沢町苗場スキー場 (FUJI ROCK FESTIVAL…フィールド・オブ・ヘブン)


6位: PANTA vs TOSHI  2/5 初台The DOORS


7位: ZAZENBOYS 9/23 長野県木曽郡木曽町キャンピングフィールド木曽古道 (木曽鼓動)


8位: エレファントカシマシ/仲井戸“CHABO”麗市/泉谷しげる 5/5 幕張メッセ (JAPAN JAM)


9位: BONNIE PINK 11/27 日本橋三井ホール

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-11091669390.html


10位: なぎら健壱&OWN RISK 7/31 新潟県湯沢町苗場スキー場 (FUJI ROCK FESTIVAL…オレンジコート)



1位はもちろんザ・たこさん。
当ブログの登場回数からもおわかりいただけると思うが、僕にとってはかつてRCやじゃがたらがそうだったように何度でも観たくなって何度でもグっとくる“キング・オブ・ライブ”。
2011年もフェス含めて7~8回観たが、とりわけ遂に大阪で観ることができた暮れのワンマン(2時間半以上)はいろんな意味で特別だった。

また、フェスでのザ・たこさんは9月の木曽鼓動が、場の空気や景色、観客のノリのよさなど含めて忘れられない。
ベスト10選出にあたっては、ひとバンドひとつというルールにしてみたのだが、そうじゃなければ木曽鼓動でのザ・たこさんも5位内に入れたかったくらいだ。


2位のSuperflyは、横浜のフリー・ライブや秋のホール・ツアーもよかったが、それより何より12月のさいたまスーパーアリーナ公演が段違いに素晴らしかった。
デビュー当時から何度も観てきたが、今までの彼女の全ライブのなかで間違いなくベストと言えるものであり、ひとつの到達点とも言える内容だった。
大会場でありながら凝った演出をせず、ただ「歌」そのものだけで全てを伝えんとする想いに揺さぶられた。
センターステージでコーラス隊たちと共に披露された「Hail Holy Queen」のゴスペル歌唱にも、その想いが如実に表れていたものだ。


3位のGOMAは、奇跡的かつ感動的な復活ライブ。
生命そのものと言えるような吹奏と祝祭的なグルーヴに圧倒されつつ踊り倒し、最後にGOMAが感極まって言った「事故に遭った時、もう人生おしまいだと思ったけど、こうしてみんなに支えられて、今は事故に遭ったのが自分でよかったと思ってる」という究極の言葉に大泣き(そこにいた誰もが泣いていた)。
ライブであんなに泣いたことはそうそうない。


亡くなったタムのための黙祷から始まったスターリンZのライブは、曲が進むに連れて声の迫力が増し、どんどん“スターリンのミチロウ”になっていくその様に鳥肌。


その遠藤ミチロウも出演した初台The DOORSでのパンタとトシの61歳バースデイ・ライブは、あえて頭脳警察と名乗らず対バン形式で行なわれたが(PANTAのバックは外道)、とりわけ最後にトシがパンタの手をとって踊ったり抱きついたりしてた場面に友情という言葉以上の濃いものを感じて胸が熱くなった。


あら恋は去年TAICO CLUBとフジロックで2回観たが、どちらも震災後にしばらく落ち込んでいた僕にとって救いとなるようなライブだった。
フジロックのほうを10位内に選んでみたが、6月のTAICO CLUBで夜が白々と明けていく時間に聴いた彼らの演奏と情景も忘れられない。
わけても「Back」。
TAICO CLUBで聴いたときもこの曲はまさに希望の光のようだったが、フジではまわりのたくさんの観客がこの曲で両手を高くあげ、まるで太陽を(希望を)自分の手でつかみ取ろうとしているかのような聴き方をしていて、僕もやっぱりそういうふうに聴きながら涙してしまっていた。
それは、震災があった2011年という年を振り返ったときに、真っ先に頭に浮かんでくる光景でもある。


エレカシ宮本・チャボ・泉谷の共演は11月の日比谷野音でも観ることができたが、5月にJAPAN JAMで観た際の、チャボを迎えてのRC曲3連発(ブンブンブン~スロバラ~きみぼく)における宮本くんの歌唱……RC曲の彼の理解度と愛情に特に熱くなった。


ほかに、七尾旅人(6/4 TAICO CLUB)…特に「圏内の歌」、チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン(6/26 下北沢インディーファンクラブ)、桑田佳祐(12/8 ジョン・レノン・スーパー・ライヴ)、新生The Birthday(5/12 渋谷クラブクアトロ)なんかも印象に残っている。


因みに去年はUSTREAMでライブを観る回数も少なくなかったが、こだま和文やPROJECT FUKUSHIMAでの遠藤賢司などはUSTであってもその熱と魂がビンビン伝わってきて感動したものだった。


(フジとTAICOで観た)あら恋や、(フジで観た)なぎらさん、(TAICOで観た)七尾旅人に、(USTで観た)こだまさん。
これらによる僕の心の動きや震え、救われたような感覚は、無論「3・11以降」ということと切り離すことはできないものだ。


はい、次回は洋楽編です。