2017年7月18日(火)

 

ゼップ・ダイバーシティで、鬼束ちひろ。

 

バンドセットのツアーを先日中野サンプラザで終え、この夜はピアノと彼女だけの特別な追加公演。

 

昔からライブ中に一切MCをしない鬼束ちひろ。しかしこの夜は違った。顔をおさえて泣きながら、これまで彼女が壊れないようずっとメンタルを支えた女性メンテナンスマネージャーさんと、離れないでいたファンたちに感謝の弁を述べた。ライブ自体の内容が素晴らしかっただけに僕はここでもう声を出して泣いてしまったよ。この思い、どう言葉にすればいいだろう。この夜のこと、一生忘れない。

 

ライブレポ、書きます。

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2017年7月16日(日)

 

シネマート新宿で、『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』。

 

約1時間の短いドキュメンタリーだが、これは観に行ってよかった。ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』制作の裏側を追ったドキュメンタリーで、撮影は氏の奥さん。僕も『ドライヴ』を観て惚れ込んで、『オンリー・ゴッド』を観てうなだれた一人だけど(さらに『ネオン・デーモン』観て二度とレフン監督の映画は観るまいと誓ったりもしたんだが)、こうして制作に対する葛藤・苦心を知ると、嫌いにはなれんな、レフン監督。かなりの変人かと思っていたが、極めて人間らしい人だった。ものを生み出すのはたいへんなことなのです。結局また次作も観に行ってしまいそう。

 

それにしても、奥さん、えらいな。あと、ライアン・ゴズリング。あの男、やっぱ面白え。いい味出すなぁ、いつどこでも。

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『アリーキャット』

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2017年7月16日(日)

 

テアトル新宿で、『アリーキャット』。

 

いいキャスティングじゃないかと期待してたんだけど、がっかり。いろいろ古臭い。30年くらい前の映画みたいだ。脚本も演出もダメ。窪塚くんの無駄遣い。ヒロイン(市川由衣)もちっとも魅力的じゃなくて安っぽい。全編に亘って自分の奥さん(橘いずみ)の曲ばっか使う監督の姿勢もやだ。唯一、火野正平がよかったです。役者として格が違う。

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2017年7月15日(土)

 

ビルボードライブ東京で、ガブリエル・アプリン(2ndショー)。

 

ポップスターとして彼女を捉えている方は少なくないだろうし、実際2作目以降の楽曲…にも増してMVのアプローチがそういうものだったりもするけど(そしてそれに相応しい華と可愛さがあったりもするわけだけど)、踊るでもなくギターを弾いて1曲1曲丁寧に歌を聴かせるライブを観ると、ああ、やはり彼女は正しくシンガー・ソングライターなのだなぁ、その自負をしっかり持ちながらやってるんだなぁ、と強く実感。そういや開演前には大好きだというディランの曲が続けてかかってもいたし。

 

スーツ姿はなかなかキマってて、確かにだいぶ洗練されたようだけど、喋ると距離の近さを感じさせる気立てのいい娘さん。未だ「都会の絵の具に染まらないで」いてくれてる感じは、応援し続けたくなる所以でもあったりするかな。

 

それにしてもお客さんが静かだった。何人か若い女の子が声をかけてた場面はあったけど、例えば代表曲とかを歌いだしたときとかにはもっと声をあげてもいいのに。ワーナーの方にあとで聞いたら大阪公演は東京より遥かに観客の反応がよかったらしい。それ、本人はどう思っただろう…。

 

 

Rei@渋谷www x

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2017年7月14日(金)

 

渋谷www xで、Rei。

 

以下、感想ツイートの連投、まとめです。

 

「Rei at 渋谷www x。バンド編成を変えて今回初めてキーボード(女性)あり。1~3作目の曲もアレンジが大きく変わり、膨らみがあった。歌が際立った4作目に引っ張られる形で旧曲も進化を遂げた印象。背景に映し出されるのはサイケがかった映像で、その効果もあって異次元に連れてかれた。」

 

「というわけで、めちゃめちゃかっこよくて、わしゃぶっとんだよ。フランスのフェスの映像観て、あのふたり編成で観てえとか思ってたんだが、あれはあれ、今夜は今夜。今日の編成、まだまだギッュとまとまってすげえグルーヴ出そうな可能性あり。」

 

「前半から1~3作目の代表曲をガンガンかましてきて、後半どうすんだろと思ってたが、中盤から4作目の曲を活かしつつ、後半でさらに昂らせていった。その構成、大胆にして天晴。練られてんなぁ。で、ブラックバナナの底力、やっぱハンパなし。イントロからうぎゃーってなっちゃうね。」

 

「それにしてもサイケ感ありのあの背景の映像、効果的だったな。あれがこのツアーだけに使われるだけってのは勿体ない。フジの深夜のレッドマーキーでライブやってあれ使ったらすげぇ活きると思う。今年の前夜祭、Reiちゃん出ないかなぁ。」

 

「あんなすげぇライブ、若い年代の人、と、あと女性があんまり観に来ないのは勿体ないぞ。」

 

「そういう意味で、次のReiny Fridayにトライセラ和田唱が出るのはよいのかも。僕は、若い女性客がReiちゃんのかっこいいプレイを見てうっとりしてる図を見てみたいし、そういう存在になるポテンシャルも彼女には十分備わってると思うのですよ。」

 

「拡声器使いに昔のミチロウを思い出したりも。あと初期の林檎とか。

 

2017年7月13日(木)
 

南青山MANDALAで、仲井戸“CHABO”麗市×ワタナベイビー。

ライブタイトルは「Boys, be ambitious」。

いやぁ、よかった。チャボはいいに決まってるんだけど、なんといってもベイビーがよかった。ベイビーのRC愛、キヨシロー愛、チャボ愛が満ち溢れていて、だからチャボもとっても嬉しそうだったし、観ている僕(たち)も嬉しくてたまらなかった。敬愛するチャボがギターを弾くその横で自分の大好きなRC曲や古井戸曲を歌っているベイビーの喜びを思うと、なんだか泣けてきたほど。観ている自分まで嬉しくて、幸せいっぱいになってしまった。ああ、いいライブだったなぁ~。

チャボのライブ主旨説明~紹介に続いて、まずはベイビーのソロパート。「遠距離恋愛は続く」「サガラミドリさん」といったホフディラン楽曲から、♪ベイビ~、ワタナベイビ~、いけない~ルージュマ~ジック♪と歌われた「いけないルージュマジック」、キヨシローとベイビーの共作曲「坂道」などへと続いていったのだが、とりわけ自分がグッときたのはベイビーがUAに提供した「電話をするよ」(シングル「情熱」のB面曲でしたね、確か)。UAが歌ったそれも好きだったんだけど、ベイビーがあの声で歌うとまたよくってね。名曲だなぁと改めて。

そんなベイビーは、キヨシローと過ごした日々のことや(毎晩3時・4時になると必ずキヨシローから電話がかかってきて長いこと喋ったり呼び出されたりしてたそうな)、チャボと初めて会ったときのことなどをユーモアたっぷりに話し、緊張してるふうでもありながらしっかり笑いもとって進めていって。自分にとって「今夜が今年のピーク。あとは下っていくだけですから」なんて言ったりもしてましたね(笑)

続いてのチャボのソロパートはというと、夏にまつわる曲が比較的多め。で、途中でベイビーを呼び込んで一緒に「魔法を信じるかい」と「モーニングコールをよろしく」を。さらには再びソロで古井戸の「ラブソング」を歌ったんだが、個人的にはこれが沁みた。あと久々の「DREAM TO REMEMBER」も。

ところでベイビーと言えばニセ忌野清志郎(メイクから衣装まで完全にキヨシローになりきって歌うそれ)としても知られているが、「あれは意識的になりきってやってるんだろうけど、ノーメイクで楽屋で普通に話してるときの顔の骨格とか話の間とか雰囲気がもう、すごく似てるんだよ」とチャボ。それは僕もずっと前から思ってたことで、顔の作り、目の細さ、笑顔からスッと素の表情に戻るあの感じ、あと繊細さ・謙虚さと裏腹の大胆さ・恐れ知らずさとか、本当に彼とキヨシローは通じる部分がたくさんある。ということをチャボの横で歌うベイビーを見ながら改めて感じたりも。因みに声の質と歌い方はキヨシロー以上に破廉ケンチに近い気もするが。

さて、チャボのソロパートが終ってからは二人でのセッションによるアンコールに突入したのだが、「さあ、ここからが本番」と言ってた通り、そこからが本当に凄かった。まずRCの「Sweet Soul Music」。それもアコースティックでやるというレアさ。チャボはけっこう必死に弾いてました。それからベイビーの最新ソロ作『BPLP』(←このタイトルからしてもう…)の収録曲でチャボが気に入ったという「育児研究中」(ベイビーが生まれた子供と自分の関係を歌った曲で、すげぇいい曲)を。それから古井戸の『ぽえじー』に収録されてて、解散後にチャボがこれを演奏したことは一度もなかったというこれまたレアな「つらい恋です」。因みにベイビーはRCにハマったあとに古井戸を辿り、当時は古井戸の盤がほとんど市場に出てなかったので、『ぽえじー』の中古盤を1万円で買ったそうな(「でも今日、もとがとれました」とベイビー)。

そしてその次がある意味この日最大の聴きどころだっただろう、未発表のRCの「吉報」という曲。これ、88年のRCの武道館公演で一度だけ(?)演奏され、ベイビーはそれを2階席の後ろのほうで観ていてこっそりカセットテープに隠し録りして聴きこんでいたそうな。後にそのテープは友達に貸したかなんかで見当たらなくなってしまったそうだが、歌詞と曲はしっかり記憶していて、それをこの夜一緒にやりましょうとチャボにリクエストした…という経緯。歌詞は「教えて~君の住所~、教えて~オレたち夫婦に~、キミのファックスを待ってる~」というようなもので、当時少し疎遠気味になってたチャボとキヨシローだったがチャボはタッペイくんに会いたくてこれを書いたということらしい。が、チャボ自身、この曲の存在をまったく忘れていて、ベイビー曰く「一昨日のリハでイントロからアウトロまで全部(チャボさんに)教えました」。すごいよ、ベイビー!

さらにこれもアコースティックでやるのは超珍しいというRCの「サマーツアー」(チャボ、当時を思い出して「ふざけんな、ヒットスタジオ!」とも)。で、最後の最後はホフディランの「スマイル」を一緒に。僕、なんかこの曲で涙腺決壊しちゃったりも(この曲がこんなに沁みるとは思わなかった。歳かな)。

以前『サニーデイ・サービス presents 忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 中野サンプラザホール Love&Peace 2017年5月9日』の感想でも書いたように、僕はほかの人が歌うRC~キヨシローの曲というのを素直に楽しむことがなかなかできないでいる度量の狭い人間なんだが、でもベイビーが歌うRC~キヨシローの曲に関してはまったくそんなことなく、中野サンプラザのロックン・ロール・ショーでも唯一ベイビーのパートだけは心から楽しめた。そしてこのチャボとの共演でもベイビーの歌うRC~キヨシロー曲はどれも最高だった。とりわけ「サマーツアー」でのベイビーの歌は熱がこもっていたが、節回しや英語詞部分の発音の仕方など、極めてキヨシローのそれに忠実で、だから違和感などなかったのだろう。ベイビーのキヨシロー愛、RC愛はそういうレベルであって、だからチャボも驚いただろうし、その熱量が嬉しかったに違いない。

ベイビー、本当によかったね。長く続けるもんだね。僕も頑張らなきゃ。と、なんか彼から力をもらえた夜。

 

帰りに『BPLP』買いました。

 

2017年7月12日(水)

 

中野サンプラザホールで鬼束ちひろ。

 

まずバンドの演奏とライブアレンジが素晴らしく、音に聴き惚れた。そして鬼束ちひろの歌唱はというと……出力的にはよかったが、ピッチの不安定さを感じる場面が去年11月のサンプラ公演よりも多かった。決して最高のコンディションというわけではなかったと思う。だがしかし、それでも自分は激しく胸を揺さぶられた。

 

それは全身全霊としか言いようのない歌唱っぷりであったし、手と足の(いつもよりも)大きな動かし方でも歌に込めた思いを表現していたからだろうか。またも観たことのない鬼束ちひろを観たという感じ。そして最後、彼女の口から「ツアー、ありがとうございました」という言葉が発せられたことにも驚いた。いつもMCは一切なし。アンコールもなし。だが彼女はこの日、最後に笑顔で「ありがとうございました」と言ったのだ!

 

完璧でも完全でもなかったけれど、心底観に来てよかったと思った。そういうアーティストはそうそういない。不安定さのリアル…なんて書くとアレだけど、でもそういうところに惹かれている自分がいるのも確かだったりする。

 

いや、もちろん完璧に近いほうがいいには決まってるけどさ。さて来週火曜日、アコースティックセットでの公演となるゼップダイバーシティはどうだろう?

細野晴臣@浅草公会堂

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2017年7月10日(月)

 

70歳になられた細野晴臣さんのライブを浅草公会堂で観てきた。

 

豊かな音楽と笑わずにいられない楽しいお話。まったくもって最高だった。とりわけブギが。

 

バンドメンバーは、高田漣(ギター), 伊賀航(ベース), 伊藤大地(ドラムス)。加えて前半の数曲で林立夫(パーカッション)。中盤と終盤の数曲でコシミハル(アコーディオンとピアノ)。後半で斎藤圭土(ピアノ)。ブギウギピアノの斎藤さんのプレイ、惚れ惚れしますね。ザ・本物!

 

因みに前座は細野さんの真似をする高田渡さん‥の真似をする清水イチロウさん。矢野顕子の役で清水ミチコさんもご登場。ふたりで「恋は桃色」を。イチロウさん、ミチコさんの弟さんだけあってめちゃめちゃ面白かったです。

EGO-WRAPPIN'@日比谷野外音楽堂

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2017年7月9日(日)

 

日比谷野外音楽堂で、EGO-WRAPPIN'。

 

フェスでは何度となく観ているが、「エゴラッピンは野音が最高」だといろんな人が言うので、初めて野音に観に行った。EGO-WRAPPIN'@日比谷野外音楽堂「Dance Dance Dance」。

 

野音で観るエゴラッピンは野音ならではのエゴラッピンだった。これといって特別なことはしてないのに、なんとも言えない特別感。進むにつれて徐々に日が暮れ、やがて夜に。そういう時間の流れと明るさの移り変わりをどう味方につければいいか、このバンドはこれまでの経験から、よーくわかっている。キャリアってのはこういうことだなと強く思った。

 

と同時に、ファンたちが作る場の雰囲気も実によい。“野音のエゴラッピン”の楽しみ方をみんなわかって楽しんでいる。レゲエ味のインスト時には缶ビール片手にユルく揺れ、踊れる曲ではタイトルよろしくこれでもかとダンスダンスダンス。スローが始まれば自然に座って静かに聴き、歌える曲では歌える人たちが一緒に歌い、かといって歌えない人がおいてけぼりになる感じもない。

 

“野音で行なうライブ”の、ひとつのお手本のようなライブ。野音で観るライブだからこその楽しさ・気持ちよさがそこに満ちている約2時間半だった。つまり、最高。ピース!

 

『冒険者たち』

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2017年7月8日(土)

 

Bunkamura ル・シネマの特集上映「アラン・ドロンに魅せられて」。1967年作『冒険者たち』を観た。

 

色彩が実に豊か。ああ、この映画のこの場面がのちにあの日本映画のあの場面のヒントになったんだな…という発見もいくつか。あと、音楽の効果ね。今更ながらサントラ盤を欲しくなったりも。