京都へGO!2016 その1 ~天龍寺~ | ジュニマニア

京都へGO!2016 その1 ~天龍寺~

 

もうずいぶん時間が経ってしまいましたが、5月11~13日に

母と京都へ行って来ました。

前回は観光タクシーでまわりましたが、今回は都度タクシーを拾うスタイルで。

 

京都駅に到着し、富山からやってきた弟と合流。

さっそく最初の目的地、天龍寺へ。

 

画像はすべて、クリックすると大きくなります。

 

 

天龍寺パンフレットより

 

 

 

まずは、敷地内にある篩月(しげつ)でお昼ごはん。

 

 

 

お庭を眺めながら、精進料理に舌鼓。

男性にはちょっと物足りないかも???

 

 

 

まずは、庫裡。

 

ここは、台所兼社務所で、方丈や客殿と棟続きになっています。

白壁を縦横に区切ったり、曲線の梁を用いるなど、装飾性を出した建物です。

 

 

 

入り口では、達磨を描いた大衝立が迎えてくれます。

 

禅宗の開祖、達磨大師を描いたものです。

前館長の平田精耕老師の筆によるもので、天龍寺の顔となっています。

 

 

 

韋駄天像(大衝立の後ろ)

 

佛法護持の善神にして一刹那の間に宇宙を3巡して魔鬼を剪除し、

食と法とを転ずるという卋(せい)に韋駄天走りとはこのことであり、

庫裡に祭祀して大盗雙除藍守護を祈るのである

 

と、書いてありました。

 

 

 

大方丈正面

 

方丈の扁額は、天龍寺第8代館長 関牧翁老師の筆。

 

 

 

大方丈は天龍寺最大の建物で、正面と背面に幅広い広縁、

さらにその外に落縁をめぐらせてあります。

 

 

 

方丈の床の間にも達磨。

 

 

 

室中

 

釈迦尊像を祀る48畳敷き(広い!)で、左右の部屋はともに24畳敷きと

なっており、3室を通して使ったり、欄間の下にふすまを立てれば

個別にも使用できるようになっています。

 

 

 

この天龍寺は、後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が夢窓国師を

開山として創建したお寺です。

中央に光り輝いているのが、後醍醐天皇の御尊像。

 

 

 

曹源池庭園(そうげんちていえん)

 

国の指定する史跡・特別名勝の第一号です。

平成6年には、世界文化遺産に登録されました。

 

中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、大堰川を隔てた嵐山や庭園西に

位置する亀山を取り込んだ借景式庭園でもあります。

 

 

 

大方丈と曹源池

 

曹源池という名は、国師が池の泥をあげた時、池中から「曹源一滴」と記した

石碑が現れたことから名づけられたそうです。

 

写真を撮るのを忘れてしまったのですが、大方丈から見て正面に

2枚の巨岩を立てて龍門の滝(中国の登竜門の故事から)、

滝の流れの横に鯉魚石を配し、龍と化す途中の姿を現しています。

 

 

 

本当はお座敷から曹源池を眺めたらすばらしいんでしょうけど、

お座敷は立ち入り禁止なので、反対側から望遠でパチリ。

 

 

 

大方丈を東西に仕切る、雲龍が描かれたふすま。

複製(キャノンの高精細複製技術によるもの)ですが、大迫力に圧倒されます。

 

 

 

白砂が美しく整えられています。

 

 

 

 

実物は撮影禁止なので、ポスターで失礼します。

これがこのお寺を訪れた目的、法堂の天井に描かれた『雲龍図』

22日まで春の特別公開期間中で、直径9メートルの円内に描かれた、

迫力の八方睨み(どの角度から見ても睨まれる)を見ることが出来ました。

 

実は、いま見られる雲龍図は、平成になってから日本画家の加山又造画伯に

よって描かれたものです。

それまでは鈴木松年画伯の雲龍図が描かれていましたが、これは和紙に

描いて天井に貼られていたので、損傷が激しく修復不可能となったそうです。

 

もともと龍は好きなのですが、ジュニすけが辰年なので(弱そうだけど)

すっかりドラゴンマニアに。

 

 

 

紅葉した姿はもちろんでしょうけれども、新緑も美しいですね。

 

 

 

苔むした様子が歴史を感じさせてくれます。

 

 

 

赤花八重さんざし

 

 

 

鍾馗楊櫨木(しょうきうつぎ)

 

 

 

黒花蝋梅

 

 

 

見事な竹林。

ああ、京都に、嵐山に来たなと思わせてくれる風景ですよね。

 

 

明日かどうかわかりませんが、つづく。