表現の自由 その2 | JUN-GMCオフィシャルブログ Powered by Ameba

表現の自由 その2

おはよう。今朝も冷えるね。

一昨日だったかな、確か朝5時半ぐらいだったと思うんだけど、携帯でブログのマイページを確認したんだよね。すると1件コメントがあります、っといつものメッセージが。クリックしてそのコメントを確認すると前回の記事に対してのものだった。

そのコメントには、たしかこんなことが書かれていた。

「税金で裕福に暮らす天皇はおかしいと思う……」

実際はもっと長かったが、俺もうろ覚えで、残念ながらこの程度しか思い出せない。このコメントを見たときにどう感じたかって?実は嬉しかった。

それはなぜかというと、前回の記事に対してこういう意見がくることは、予想していたし覚悟していた。逆に言うとこういうコメントが一件もこなかったらこのブログもまだまだだなっと思うよ。

前も書いたが、日本の天皇制について賛否両論あるのは知っている。今日はこのことについて詳しく触れないけど、俺が思ういい世の中って、右も左も真ん中もみんな自由に己の思想を話せる環境があることなんだよ。どっちか一方が巨大な力を持ち、相反する自分の思想を語っただけで、投獄されてしまうような世の中は嫌なんだ。

俺は音楽や文章が、世の中を変える力があることを信じている人間です。日々人々の意識を変えたいと願いやっています。だから俺の音楽や文章が誰かの意識を刺激して、何かを考えるきっかけになってくれればこんなに嬉しいことはない。それが賛成意見でも、反対意見でも……

だがしかし

朝9時頃、再び携帯でマイページを確認すると、おかしなことにそのコメントが跡形もなく消えていた。あれ?何だこの現象は?狐につままれたような気分になった。夢か?寝ぼけてたのか、いやちゃんと起きてたよ。消した覚えもないし……たしかアメブロのほうで、悪質なコメントに対する24時間態勢の監視、自動削除みたいなことはやっていると書いてあったが、そんなにひどい言葉は使ってなかった気がするし(一回しか見てないが)引っかかるとは考えにくい。

だとすれば、俺が誤って消してしまったか……ともかくあのコメント書いてくれた方、見てたら謝ります。すみません。よかったらまた書いてください。

俺の言葉(ブログ)に対してのアンサーは、励ましも同調も意見も質問もディスも俺にとって宝物です。みんな真剣に読んでくれてるってことでしょ。だからね、いつもコメントありがとです。ペタもね。


さぁそろそろ本題に入りましょう。表現の自由その2(その1はこちらを参照)ということで前回に続き今回は、少年だった俺の、感性を刺激した、ある映像を紹介したいと思います。

みんな"タイマーズ"って知ってる?

80年代後半にバンドブームってのがあってさ、TBSの深夜枠にアマチュアバンドを世に送り出す「三宅裕司のイカすバンド天国」通称「イカ天」なんて人気番組(BEGIN、たま、FLYING KIDSなどがそこから出た)があったり、一時期エロ本みたいになってた宝島も、当時の紙面は音楽色が強かった。ともかく若いやつは、不良もいい子もみんなバンドやってた。

その頃、突如として現れた、ヘルメットに半纏をまとい八分を履き、一見すると現場の作業員、しかし見方を変えると、サングラスに手ぬぐいで顔を覆う姿は過激派のようにも見える、そんな格好の謎のバンド。歌の内容はとにかく過激で、戦争から政治、ドラッグや宗教ありとあらゆるタブーを曲にした。

実はこのバンド、何を隠そうあの忌野清志郎さんの覆面別ユニットだったのだ。RCサクセションでやれない過激な歌をこのタイマーズでやっていた。たしかRCサクセション名義で出そうとした「COVERS」というアルバムが発売中止になったのを受けての結成だった気がする。メンバーはRC以外から集めている。

当時中1だった俺はこのバンドブームにやられていた。ブルーハーツやジュンスカイウオーカーズ、ラフインノーズなんかよく聞いてた。イカ天も土曜の深夜ヘッドフォンでかけて画面にかじりついた。生意気に先輩とバンドなんかも組んだりして。いつも女の子と音楽のことばっか考えてた。

このころのTVの深夜枠には、ロック色の強い番組が多数あって、フジテレビでも「夜のヒットスタジオR&N」(R&NのRはロックで、Nはニューミュージックの略)ってのがあった。この番組は、その昔フジのゴールデン枠に「夜のヒットスタジオ」って看板歌謡番組があったんだけど、世のバンドブームに乗っかってロック色の強い姉妹番組を作りましたという感じの放送だった。司会は本放送と同じ古館一郎氏。生放送。

そして運命の日。この日も俺はこのヒットスタジオR&Nの放送開始を今か今かと待っていた。新聞のテレビ欄でタイマーズが出ることは知っていたが、謎のバンドだったし、知ってる曲と言えば、当時日清スーパーカップのCMソング「デイドリームビリーバー」くらいだった。この曲も名曲だが、タイマーズの中では異色の優しい曲だろう。

放送が始まった。

タイマーズの時間になる。

そして2曲目のことだった……

あまりの衝撃に度肝を抜かされた……

まぁともかくこの映像をご覧下さい。



携帯の方はここをクリック

オマ◯コ野郎FM◯京!!この2曲目わかった?リハーサルとそっくり曲変えてきたんだよ。みんな唖然としてるでしょう。自身や友人の曲の放送を禁止した、あるラジオ局に対しての音楽での攻撃。品があるかないかは置いといて、かなりのインパクトがあった。

しばらく動けなかった。この衝撃を早く誰かに伝えたかった。中1の俺は完全にやられちまっていた。

もしこの曲をリハでやってたら、本番じゃ絶対出来なかったはず、この手段しかなかったんだろうね。あっぱれです。リアルタイムで見れてよかった。

ちなみに演奏終了後の様子もあったのでどうぞ。



携帯の方はここをクリック

焦る古館さん(笑)かなり前なので若い。

巨大な力に対する魂の言葉、好き放題にがなり立て、毒を吐き続けるその姿は、少年の心に新たな方向を示してくれた。こんなやり方(表現方法)もあるんだと。それからタイマーズを聞き込んだ。やり方はかなり直球だけど、それが妙に心地いい。


だから表現者になった俺は、毒を吐き続ける、いつか薬になるまで。


惜しくもタイマーズは解散してしまったが、その後も忌野清志郎氏の活躍は皆の知るとこだろう。現在は闘病中とのことで、早く良くなって完全復活してもらいたい。余談だけど、忌野清志郎は母校である都立日野高校(八王子市の隣の日野市にある)の学園祭にノーギャラで出演したこともある懐の広い人です。ちなみにその時の、学校側ライブを企画した生徒代表は、一こ上の地元の幼なじみでした。

というわけで今日はここまで、じゃおやすみなさい。


追伸

知覧へは行ったことないですが、近いうちに必ず行きたいと思っています。