フランスのマクドナルドは絶好調! | 六月の虫のブログ

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マクドナルドは本国、アメリカでも不振だということを書きました。


『マクドナルドは復活できるのか?』

http://ameblo.jp/junebugmaymolly/entry-11984289558.html


昨日の朝のフランスのニュースで本国、アメリカで不振のマクドナルドが、なんとフランスでは3%以上売り上げが伸びていると報じていました。


売り上げが伸びている主な理由は、


(1) 店内のスペースにゆとりがある。


(2) 椅子やテーブル、ソファも内装が洗練されていて、オシャレである。



フランスにあるマクドナルドの店内。


(3) 食材の60%以上がフランス産で安心である。


ポテトフライも人工的なストリングではなく、ナチュラルカットにしている。牛肉もトウモロコシで育てられたアメリカ牛よりおいしいと言われる牧草で育てられたフランス産の牛で、野菜も地元の有機野菜を使っている。チキンナゲットのチキンもアメリカや日本のように塩素消毒していない。


(4) フランス独自のメニューがある。コーヒーメニューも多彩。



マクバゲット(McBaguette)は、フランスパンに挟まれたバーガー。デザートもフランス人好みのケーキなどを用意している。


(5) 注文したものをテーブルまで持ってきてくれる。


ひと手間かけているメニューが多いからか?


(6) 忙しい時間帯もゆっくりできる。


フランス人は2時間以上、ランチにかける人が多いが、急かされない。薄利多売で大量の客数をさばくのが目標の一つなら、食べ終わったらできるだけ早く帰って欲しいと思うでしょう。


(7) ロゴも赤地ではなく自然にやさしい感じの緑地に変えている。



ロゴまでフレンチ仕様に変えているのがすごい!環境に敏感なフランス人気質に合わせたのでしょう。「郷にいれば郷に従え」です。


フランスのマクドナルドは、以前紹介したシェイクシャックのようなファストカジュアルレストランぽいですし、チポトレのように健康志向でもあります。


他方、日本マクドナルドは、アメリカ方式を焼きなおしただけのように思えます。


日本マクドナルドは安さを追求したため、牛肉はオーストラリア産、ポテトフライは加工したものをアメリカから輸入、チキンナゲットは塩素で消毒したチキンを使ったタイ産(以前は中国産)を使っています。


購買動機が”値段・価格”の顧客が60~70%だとします。日本マクドナルドをはじめ、牛丼チェーンやうどんチェーンはその60~70%の市場で価格競争で顧客の争奪戦をやってきたのです。60~70%の市場は規模が大きいので、続々と新しいプレーヤーたちが参入してきました。価格勝負のほうが、付加価値をつけて売るより容易だからです。


でも、競争は激化し、市場は飽和状態になっています。


さて、残る30~40%の購買動機が”質”の顧客市場はどうなんでしょう。市場規模はやや小さいかもしれませんが、競争も少ないかもしれません。それに、価格ではなく”質”の競争は独自化しやすいのです。上述のシェイクシャックはまさに”質”で独自化に成功したのです。


景気が良くなったりライフスタイルが変化すると、購買動機が”値段・価格”の顧客市場が縮小するかもしれません。


フランスのマクドナルドに学ぶことは多いと思います。


日本マクドナルドの皆さん、今までの成功体験はなかったことにして、一から出直すしかないと思います。今までの延長上で営業を続けても、復活できないかもしれないのです。


日本のファミリー層も塩素で消毒したチキンなゲットを食べたいと思わないと思いますがどうでしょう?


拠点都市に実験店舗を設けて、新しいことをテストしてみたらどうでしょう?


既存顧客のネット上の書き込みなどを分析しても、今までの延長上の戦略しか出てこないかもしれません。


マクドナルドは復活できるでしょうか?


YES!


日本マクドナルド株、今が買いかもしれません。