2011年末東北レポ3:2日目のワーク | ♪♪柚季音楽室記録帳♪♪

2011年末東北レポ3:2日目のワーク

ただ今、箱根駅伝から目を離せない柚季♪です。柏原君、頑張って!


さて。
二日目のエマオワークです。
この日は午前中、Iさんのお宅のお庭の片付けでした。ご年配で足がお悪いので、なかなかご自身で片付けなどは出来ないそうです。
枯れ葉などを土嚢袋につめる作業、植えてある植物を他の場所に植え替える為、音を壊さないように深く掘り、出来た穴を埋める作業、地面から出てしまっている木や竹の切り株を掘って取り除く作業などをしました。
Iさんは昔学校の家庭科の先生をされていたそうです。とっても上品で優しい笑顔で私たちに接して下さいます。
ワーカー同士の元気なやりとりや笑いを側で楽しんで下さいます。
I さんがぽつりと仰った言葉、
「私にもこんなに楽しく、幸せな時間が来るなんて思わなかったわ。本当に、ありがとう。」
忘れられません。
穏やかで楽しい時間。
外は薄曇りで寒かったけれど、心はとても温かくなりました。

午後は移動してひとみちゃんと二人で「おばあさんのお話し相手ワーク」でした。
ワークというより、お茶っこです(笑)
おばあさんのお部屋にお招き頂き、お茶っこしながらお話すると言うもの。
近くで行われていた餅つき大会のつきたてお餅を頂き、お茶を頂き、ワークをしに行っているのにこんなにぬくぬくと良い思いをさせて頂いていいのかしら…。そんな戸惑いもありましたが、折角呼んで頂いたのだから楽しい時間に!そう思ってひとみちゃんと二人で思い切り楽しんでしまいました。

おばあさんのお友達が石巻の方言をまとめた手作りの冊子があり、気になる言葉を拾うのですが、ついつい悪い言葉ばかり拾ってしまって大爆笑!
「あたしたちイヤスコだねぇ(爆)!」(食いしん坊ってこと)

そこへ、たまたま訪問された近所のおばあさんが参戦。
更に面白い言葉を拾ったりして大笑い。
その他にも、昔の話を聞いたり、私も自分の祖父母の話をしたり、本当に本当に楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまった。
途中参戦した近所のおばあさん、実はお孫さんを津波でなくしているそうです。
「身内びいきかもしれないけれど、本当にいい子だったのよ。何でも出来てね、いい子は早くに亡くなってしまうのね…」
とても淋しそうに話して下さいました。これには言葉が出ませんでした。
けれど帰り際、
「本当に楽しかったわぁ。こんなに沢山笑ったのは久しぶり。ありがとう。」
そう言って帰って行かれました。

それぞれ色々な事情を抱えながら生きている被災地の皆さんに巧い言葉はかけられないけれど、こうやって沢山笑ってちょっとスッキリしてくれたら、少しはお役に立てたかな、という気持ちになります。
貴重なワークをさせて頂きました。
そして、一緒に午後ワークに携わってくれたひとみちゃんに大感謝!
ひとみちゃんには、人を元気にする力があります。私自身もひとみちゃんにどれだけ元気を貰ったか!ワーク先のおばあさんも、「笑いが一番!元気になれるわ」と言って下さいました。
私独りではとても無理だった。ひとみちゃんが居たからこそのワークでした。
ひとみちゃんありがとう☆



ワークを終えてエマオ拠点に帰り、石巻に残る私はみんなを見送る立場に。
握手はハグをして、「またすぐ会えるよね」って言って慌ただしくバイバイ。
がらんとした拠点にスタッフの皆さんと静かな時間を過ごすのはなんだか空虚な気持ちでした。

エマオのおまえたち、今回も本当にありがとう。
皆、愛してる。