温厚な主人は普段怒ることはそんなになく、
瞬間湯沸かし器のようにすぐにカッとなる私に
「感情が豊かで羨ましいね~よくしょっちゅう怒っていられるね~」というくらいのんびりしている。
何年前だろう・・・大きな夫婦喧嘩をした。
怒りに任せてキムチの投げ合いになって、白い壁がところどころ赤くなってしまった。
喧嘩の原因は忘れてしまったが、彼の怒りの言葉の中に豊臣秀吉の朝鮮征伐の話が出てきて唖然としてしまった。
日本人のやり方は汚いというようなことをいってのことだったと思うのだが、
「そんな昔のこといわれたって私は生きてないからわかんない!」
と言い返したのを覚えている。
そのことを当時近所に住んでいた米日家庭(っていうのかな?だんなさんがアメリカ人、奥さんが日本人)の奥さんに話すと
「あ~~うちもそうそう!日本人のやり方は汚い!っていって、いきなり リメンバーパールハーバーって言い出すわよ~~~」
と大笑いになった。
韓国人とは喧嘩をしながら仲良くなるとは言うものの、多文化家庭の夫婦喧嘩は単に夫婦の喧嘩ではなく、国と国の威信をかけた大問題になることに気づき、喧嘩になる前に離れる術(すべ)を覚えた。