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シャンティ
年の瀬の出来事だった・・・
その日の朝は、とても静かだった。
下り電車という事もあるのだが、
それにしても気味が悪い位の
静けさだ・・ホームに立つ人も殆どいない。
冬至を過ぎたばかりの駅は、
まだ夜の帳が下りている。
田園都市線・・
AМ6:21分の各駅停車・・乗り降りする人も
いない最後尾!
何時ものように座席に座りスマホを見る。
ゆっくりと高架橋を進み、すぐに二子新地の
ホームに着く。
・・
・
扉が開く・・当然のように誰一人乗ってこない。
・・
・
。
冬の冷たい風と共に、侵入して来る怪しい気配!
常人には解るはずのない微かな妖気!
特殊能力者のみに理解できる世界!
・・・
・・
な、なんだ!この死臭は?
この駅で何かがあったのか
いや、そんなニュースなど聞いていない・・
・・
・
しかし、ドアが閉まると・・何事もなかったような
静寂さが訪れる・・
き、気のせいか?
年の瀬の忙しさで、疲れているのだろうか?
いや・・きっとそうなのだろう。
電車は、次の高津駅を目指し進む・・
俺は、朝の電車は各駅停車と決めている!
この十数分間が一番くつろげるのだ。
まもなく、高津に到着・・
乗り降りする人は誰もいない。
しかし!ドアが開くと、冷たい風と共に、
やにわに現れる妖気と死臭。
特殊能力者としてのプライド!
確信した。
・・・
・・
?
い、いつのまに・・男が!
気配を消していたのか?
ただ者ではない!。
同じ能力者だという事は、直観で解かった。
何者だ・・なぜ俺を狙う?
ドアから入り込む冷たい風をものともぜず
男は、恍惚の表情で、その風を楽しむように
笑っていた。
もはや、妖気を抑えられる程の理性も感情も
男にはなかった。
それと共に立ち昇る死臭!
それは、男の足元から湧き上がっている。
男の足元には、おびただしい惨劇の痕が・・
そして、惨劇が奏でる死臭!・・
いや、
異臭が!!
「貴方の仕業
だったのね」。
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