感銘を受けた講話 | DISTANCE -道のり-

感銘を受けた講話

仙台に赴いて間もなく仙台柔友会の稽古に参加した時のことでした。ウサギ

ある中学生が『えっ?という技で相手を投げ飛ばしていたのです。びっくり

その技は・・・

小内刈なのだけれど普通の小内刈じゃないのです。
通常、小内刈は、刈足裏で、相手の踵を刈ります。
その中学生は、大外刈の様に深く相手の足に絡めるようにして、最終的には内股の様に刈り上げていました。

もう、私と同世代の方々ならお判りですよね。大笑い

この技といえば、筑波大学柔道部総監督の岡田弘隆 先生の得意技でした。

岡田先生といえば、1987年、1991年の世界選手権で金メダルを獲得。金メダル。
1992年のバルセロナオリンピックでは、銅メダルを獲得されています。
特に、1991年の世界選手権決勝戦での決まり技は、この小内刈だったといいます。キラキラグッド!


さて、3月28日、29日にナショナルトレーニングセンターで合同練習会「力善Jドリーム」 が開催されたとご報告しました。
その2日目には、何と岡田先生の講和と技術指導があったのです。音譜

先だって、仙台での中学生の話題を岡田先生にお話しさせていただきました。
先生は、昨年、東北ブロックの中学強化練習会の際に講師で招かれ、この小内刈を紹介されたとのことでした。
それに参加した中学生が、実際に使っているお話しを聞かれ、喜ばれておりました。ウィンク


さて、本題の岡田先生の講和ですが大変、感銘を受けました。ラブラブ


それは、基本の大切さです。キラキラグッド!

柔道にも、いくつかの基本があります。
そして、今回、岡田先生が取り上げた基本は、組んだ時の姿勢でした。

国際大会を観ると、「ジャケットレスリング」と皮肉って称される様に、見た目は、柔道衣を着ていますが、中身は、レスリングそのもの・・・

つまり、柔道衣を着たレスリングと言う意味です。レスリング。

その典型は、姿勢です。

まともに組もうともせずに、双手刈、踵返し、肩車ばかりを狙って、レスリングの様な前傾の低い姿勢・・・叫び

柔道とは、創始者の嘉納師範がおっしゃる通り、「釣手を襟」「引手を袖」を持つ から柔道なのです。

その理由を岡田先生は、小学生でも理解できるように丁寧に教えてくれました。音譜

キチンと釣手と引手を持って、背筋を伸ばした正しい姿勢で組む。グー

そうすることで、一本の取れる投げ切る技も施せるし、相手の技を防御する術も会得できる。

勿論、臨機応変に持つ場所を変える必要を否定しているのではなく、育成期である少年柔道だからこそ、基本の組み方を前提として覚えることが大切であるとお話しされていました。

それは、高校生以上になってから、悟っても簡単に修正できるものではないとも・・・叫び

実際、日本人がジャケットレスリングをしたところで、国内では勝てるかもしれないが、手足が長く、力の強い海外選手に、ジャケットレスリングでは敵わないともおっしゃってました。

日本人は、日本で生まれた柔道だからこそ、基本の柔道で戦ってこそ、勝機が生まれるのだと思います。グー

日頃からの想いを岡田先生の口から伺うことができ、自分の指導スタイルに自信が持てました。
非常に感銘したご講話でした。ラブラブ

また、技術指導では、大外刈、大内刈をそれぞれ、相四つ、ケンカ四つのテクニックを教えていただきました。
寝技は、お馴染みの筑波スペシャルでした。長音記号2

冒頭の岡田先生のオリジナル小内刈ですが、残念ながら、先生が股関節を痛めていると言うことで、触り程度の紹介でした。・・・ザンネン号泣

それでも、非常に有意義な時間でした。

岡田先生、ありがとうございました。スマイル

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