実はフチタンて、けっこう危険!? | ゲイ嫌いのいない街をさがして

実はフチタンて、けっこう危険!?

ホテルの手配はパセラ・メキシコ観光というメキシコ専門の旅行会社にお願いした。
今回の旅程は、

11月15日
成田→米ヒューストン(乗り換え待ち4時間)→夜に首都メキシコシティに到着して1泊
11月16日
メキシコシティ観光の後、夜に空路でオアハカ州の中心街・オアハカへ移動(深夜に到着)1泊
11月17日
オアハカ観光・オアハカで1泊
11月18日
オアハカ観光のあと、午後にバスでフチタン(移動時間約6時間)へ移動 3泊
11月21日
フチタンからオアハカに戻り、夜8時の便でメキシコシティへ移動 1泊
11月22日
早朝、メキシコシティからヒューストン(乗り換え待ち1時間)、ヒューストンから成田へ
11月23日
夕方に成田着

・・・・・・となる。
ほとんど誰も知らないような町であるフチタンでのホテルが予約できるかどうか心配だったが、パセラ・メキシコ観光ではちゃんとブッキングできた(もちろんゲイに関する現地情報などはなにもゲットできなかったが)。さすが、プロ!


あんまり余裕がないとはいえ、激安の木賃宿は避けた。
20代のうちなら泊るところなんてどこでもよかったが、30代も後半となると、湯が出ないとか泥棒が出るとかエアコンがつかないとか、そういうことにイチイチ対処している体力や時間がもったいないと感じるようになってくる。贅沢になったのではない。弱くなったのだ。
特に今回は、ホテルを転々としなければならない、自分にとっては苦手なタイプの旅。ホテルについたらキュ~ッと眠って、効率よく疲れを取り除きたいのだ。


また、サントドミンゴ教会などの世界遺産があることで有名なオアハカ州の中心街には、ホテル・カミノレアルという修道院を改装した厳かなる石造りの高級ホテルがあると聞いた。せっかくメキシコまで行くのだから、1泊ぐらいはそういうホテルに泊まってみたい。なので、奮発して予約した。ああ、楽しみ楽しみ(なんだかんだいって、お金を使うワタクシなのでありました)。

【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-カミノレアル

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さてさて、旅の手配が済んだら、次は現地情報をゲット!である。


しかし、メキシコの超田舎町であるフチタンの情報なんて、日本語のサイトは勿論のこと、英語のサイトでもあんまりない。
フチタンに関する本が1冊だけ日本語に翻訳されて出版されているのを読んだが、訳が直訳に近くて読みづらい上、ゲイに関する情報はトランスセクシャルと大いに混同されていて(著者がノンケの女性だからねぇ)、あんまり役に立たなかった。

タイ旅行の時はあっちこちのサイトにゲイ関連の情報でもエステの情報でもなんでもあったし、Shigeさんやおすぎさんという現地のゲイスポットに超詳しい方々にガイドをお願いすることもできた。しかし、今回はそういうわけにはいかない。ほとんど情報がないまま、言葉も通じない場所に飛び込んでいかなくてはならないのだ(ああ、自分にムチ打つ旅)。


かなり焦って、Google検索の隅から隅までを覗いてみる。
出発の時点でわかっていたことは、フチタンでは女性が、経済においても政治においても家庭においても実権を握っている(宮崎駿のアニメ映画「もののけ姫」で、そういう国がでてきました)とのこと。町の中で必要なものは殆ど自給自足されており、他の都市から独立した流通機構が整備されていること。言語はおもにサポテカ語(なんだよ、サポテカ語って!辞書なんか売ってねぇぞ)であるが、8割以上の人がスペイン語を話せるとのこと(英語を話せる人はいるんだろうか)。


そして、まっ蒼になるような事実も発覚した。フチタンは、チェ・ゲバラをリスペクトする人々のゲリラ活動の重要拠点になっているらしい。

【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-危ねんじゃん

偶然見かけたスペイン語サイトに掲載されていた写真は、ライフルを肩に掛け、覆面をした男達の群れである。こんな奴らに銃でも突きつけられたら、いくらワタクシでもちびってしまう。突きつけるなら、別の銃にしてぇ~ん。ツレちゃんにこのことがバレると行かせてもらえなくなるので、ひた隠しにする。もう出発をためらってもいられない気持ちなのだ(危ない場所だとわかると、余計コーフンする)。

【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-ゲリラ

出発前には友人達に「殺されちゃったら、さよ~なり~。」と、珍しくシリアスな気持ちでメールを送信したのであった(バカか)。