映画「デンジャー・クロース 極限着弾」 | 戦車兵のブログ

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コロナ禍で観たかった映画も公開が延期されやっと公開になった。

 

映画「デンジャー・クロース 極限着弾」というオーストラリア軍の戦ったベトナム戦争映画である。

 

「極限着弾」という言葉にかなり違和感があるが・・・・「弾着」だよね。

 

実話なのだが、オーストラリア軍のベトナム戦争については私は皆目判らないし知らない。

 

 

 

そんなこんなで朝から吐いて胸が痛み、映画どころじゃない体調で諦めムードであったが、気合を入れて行くことにした。

 

人生、やろうやろうとしている間にあっと言う間に時は過ぎて行くもの。

 

少しでも元気な内に行動しないと人生が終わってしまうからね。

 

ちょっと無理しちゃったけれど・・・・・・。

 

薬を飲んで頑張った・・・・映画観るのに頑張らないといけない身体になってしまったのか・・・・・・とちょっと気落ちしちゃうね。

 

 

頑張って映画館へ到着すると閑散としている。

 

平日だからね。

 

券売機でチケットを買う・・・・・なんかね会員になっていると1100円で観られるんだ・・・・だから会員カード入れたけど「このカードは使えません」って表示が出て・・・・。

 

 

カウンターは直ぐそこ・・・・直ぐそこなんだよ本当に・・・・なのに長蛇の列用に迷路のようにロープ張って通路のようにしているのでメチャクチャ遠い・・・・おい!客誰も並んでねーし、券売機と折り合い悪かったらどうすればいいんだ?

 

カウンターへは直線なら直ぐなのに迷路のような通路をあっち行ったりこっち行ったりしてようやく到着した。

 

俺ね・・・・杖ついて物凄く調子悪いのよ・・・・、歩かせるなよ・・・・。

 

本気で疲れたよ。

 

それで・・・券売機の位置まで今来た通路を・・・・おい!いい加減にしろ!怒ったね。

 

 

客いねーんだから直線コースの通路くらい作れよ。

 

券売機使えねーし。

 

もう映画を観る前に戦争は始まってしまった。

 

それよりなんでカウンター一人しかいねーんだ?客のおっさんがどーーでもいいことぶつぶつ言ってるの待っていたけれど誰か従業員いるなら呼んでくれよ・・・・・。

 

いろいろこの件で提案させて頂きました。

 

客がいなくても大変だけれど客が並んでいたら券売機の不調は100倍時間の浪費とイライラが増す迷路の通路を行ったり来たり往復しなければならないからだ。

 

 

映画を観る前からこんな感じなんだよ。

 

席も一席開けてで席は実質少ない。

 

あんまり選べない感じだ。

 

平日だけれど客はそこそこ居た、おっさんばかりだけどね。

 

そりゃ人気俳優もいないし、オーストラリアの戦争映画だものおっさんしかいないよな。

 

 

今回観た映画の話をしよう。

 

映画「デンジャー・クロース 極限着弾」は、ベトナム戦争時の1966年8月、南ベトナムの農園地帯・ロングタンでオーストラリア軍108人が南ベトナム解放民族戦線の2000人と対峙した「ロングタンの戦い」を描いた作品。

 

 

 

極限着弾という言葉、この映画で初めて聞いた。

 

古今東西の戦争で味方のいるところへ砲撃することってよくあることではある。

 

決断するのには苦渋だけれどね。

 

 

この映画では砲兵が大活躍する。

 

最前線の歩兵部隊を支援するために砲撃するのだ。

 

座標を指示されたら直ぐに射撃してくれる頼もしい半裸の砲兵達。

 

しかも弾着は正確でこれまた頼もしい。

 

大砲はイタリアのオート・メラーラが1950年代に火力支援用に設計した、山岳用榴弾砲Mod.56。

 

105mm榴弾砲は74式戦車と同じ口径だね。

 

画像では派手に火を噴いているけれど実際はそんなに派手ではないそうだ。

 

 

装甲輸送隊も出て来る。

 

APCと呼ばれる装甲人員輸送車。

 

映画ではM113APCが出て来た。

 

装甲輸送隊って必要だよね?自衛隊にも昔第一戦車団にあったが、改編廃止後それ以来装甲輸送隊は無いんだよね。

 

 

近接戦闘では敵の突撃による肉薄攻撃に対して白兵戦ってイメージがあるけれど、オーストラリア軍は砲兵の火力支援に頼っていたね。

 

最終的には自分位置に砲撃要請していたが・・・・・・。

 

この映画、20代前半の若者たちが大半で新兵ばかりなんだ。

 

小隊長も腹の立つくらい生意気な若造で・・・・・。

 

古参軍曹がしっかりしていて安心だね。

 

実話の戦闘を映画化したので迫力もさることながら、ほとんど男しか出てこない。

 

映画を観ているのもおっさんばかり・・・・男の映画だね。

 

男なら観るべし、女も観るべし。

 

迫力ある戦争映画は映画館で見るべし。