陸上自衛隊の国内最大規模の実弾射撃訓練「富士総合火力演習」が28日、東富士演習場(静岡県御殿場市など)で一般公開された。実弾約40トン(約3億2千万円相当)を使い、日ごろの訓練の成果を約2万4千人の見学者にアピール。東日本大震災の被災者約150人を招き、支援活動で活躍した炊事車なども披露した。
敵が占領したエリアを奪回する想定で、約2400人の隊員が戦車や装甲車など車両80両、大砲など約80門、戦闘ヘリコプターなど航空機約30機を使用。富士山麓にミサイルや砲弾を次々と撃ち込み、地雷原を爆破処理するなど実戦さながらの様子を見せた。
演習後には、陸自の音楽隊が東北地方の民謡メドレーなどを演奏。炊事車のほか、河川に橋を架ける車両なども展示された。