中山記念
芝1800m
かつては、バランスオブゲームやローエングリンなど「GIには少し足りない」
クラスが存在感を発揮する地味なレースという印象だったが、
近年はすっかり様変わりした。
ドバイ国際競走への足慣らしとしてスターホースが登場するようになり、
さらには昨年からGIに格付けされた大阪杯へのステップレースとしての
役割も担うようになった。
ただし、豪華メンバーが集結するようになりながらも、
小回り中山コースらしい独特の難しさがあって、
毎年人気通りの決着にはなっていない。
高配当を期待してチャレンジできる余地があって、
馬券的にも楽しめるレースになっている。
中山記念調教採点
1位 アエロリット A
併走馬を2馬身追走して併入。時計も上々で反応もいい
2位 ショウナンバッハ A
美浦坂路で49秒2の時計。このスピードこそ好調の証し
3位 ペルシアンナイト A
併走馬には遅れたが、馬なりのまま調整。動きは素軽い
<中山記念データ>
過去10年を参考にする。
★人気 1、2、3番人気がそれぞれ勝率30・0%でトップに並ぶ。連対率も2、3、4番人気がそれぞれ40・0%で1位タイ。1番人気も30・0%。10年に13番人気トーセンクラウン1着、12番人気テイエムアンコール2着と波乱の年が1回あったが、堅く収まる傾向が強い。
★枠順 勝率でトップに並ぶのが2、3、4枠の14・3%。連対率では3枠の28・6%が1位。5、6枠から勝った馬は出ていない。7枠2勝、8枠1勝も、スタートして間もなく1コーナーにさしかかる中山1800メートルでは内めの枠が有利だ。
★前走クラス G1組は30頭出走して6勝の勝率20・0%。連対率30・0%の数字を残す。G2組は勝った馬がおらず、連対率も4・3%と苦戦。G3組は勝率4・1%、連対率14・3%。オープン特別組は勝率5・6%、連対率11・1%。
阪急杯
芝1400m
中京競馬場が改装されて以降、高松宮記念と阪急杯との関連性がより強まっており、
最近5年の勝ち馬のうち3頭が高松宮記念でも連対を果たしている。
距離は違うものの、
高松宮記念に向けた最重要トライアルと言えるだろう。
阪急杯調教採点
1位 モズアスコット S
坂路で馬なりのままラスト11秒7。身体能力の高さを示した
2位 モーニン A
比較的体重の重い助手が乗ってパワフルな走り。仕上がり良好
3位 シュウジ A
この馬らしいきびきびとした走り。元気が良く、体調は申し分ない
<阪急杯データ>
過去10年を参考にする。
★人気 1番人気は勝率20・0%、連対率40・0%。連対率40・0の2番人気は、勝率では30・0%と1番人気を上回る。注目は4番人気で勝率20・0%、連対率はトップの50・0%。伏兵が勝つケースもあり、7番人気が2勝して勝率20・0%。また9、11、12番人気がそれぞれ3着1回。3連複、3連単では人気薄に要注意。
★年齢別 完成期に入る馬が多い5歳が勝率14・6%、連対率22・0%でいずれもトップ。4歳の勝率6・3%、連対率15・6%がともに2位。7歳以上は42頭が出走して勝率2・4%、連対率4・8%と低い。7歳の有力馬レッドファルクスには嫌なデータ
★枠順 2枠が21・1%の勝率、31・6%の連対率ともトップ。1枠が勝率10・5%、連対率26・3%で続く。内枠が有利だ。