ワインも料理もドイツ | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ワインも料理もドイツ

フランケンワインの専門ショップ、マリーエンベルクさんが約1年8ヶ月ぶりに大阪でワイン会を開催。
今回は新着のビュルガーシュピタール醸造所の2015年産ワインにドイツ料理を合わせようという趣向で
仕事仲間達と連れ立って、本町にあるドイツ料理店「ガストハウス フィア・ウント・フィアツィヒ」へと赴いた。

実は4月だったか、この店へは偵察を兼ねて息子と2人で飲みに来た事がある。
その際は1階の「ドイツ居酒屋」的な雰囲気の店内で、若者客やドイツ人客に混じってビールを色々と愉しんだが
この日は2階のスペースを貸し切ってのゆったりとした会。
ショップの看板生産者、ルドルフ・マイ醸造所の2014年産ジルヴァーナーを手ずから参加者各人に注いでから
マリーエンベルク・オーナーの竹村氏の挨拶の下、会がスタートした。


スタートこそワイン会よろしくやや畏まった雰囲気だったが、空きっ腹にアルコールが入ったせいで
いや、相棒のF氏がいつになく早々に宴会モードにスイッチオンされていた事もあって、会は俄かに盛り上がる。
ワインリストに試飲コメントでも書き留めようと思っていたのがすっかりバカバカしくなるくらいに。

さて運ばれて来た料理、まずはVorspeise(前菜)。
生ハムにレバーケーゼ、ピクルス、ブルーチーズ、そしてプレッツェルなど。
続いては細引き、白、ニュルンベルガーのヴルスト(ソーセージ)3種。


そして何と言ってもこの季節は、シュパーゲル(白アスパラ)にジルヴァーナーを合わせるのが通と言うもの。
まぁ本場の極太モノは望むべくもないけれど、緑のアスパラと合わせてオランデーズソースでいただく。
シュパーゲルにはジルヴァーナー、そんな固定観念が余計にそう感じさせるのか、とにかく嬉しいマリアージュ。
本音を言えば緑白1本ずつじゃなく、7~8本ぐらいは食べたかった...ある意味これがこの日のハイライト。


この日供されたフランケンワインは以下の6種類。

1.  2014 Retzstadt Silvaner trocken - VDP.Ortswein (Weingut Rudolf May)
2.  2015 Wuerzburger Silvaner trocken - VDP.Ortswein (Weingut Buergerspital)
3.  2015 Wuerzburger Riesling trocken - VDP.Ortswein (Weingut Buergerspital)
4.  2014 Junges Franken Riesling Qualitaetswein trocken (Weingut Markus Meier)
5.  2013 Marktbreiter Sonnenberg Silvaner Kabinett trocken (Weingut Markus Meier)
6.  2015 Wuerzburger Pfaffenberg Weisser Burgunder trocken - VDP Erste Lage (Weingut Buergerspital)

2番の残糖がしっかり抑えられたジルヴァーナーの見事な食事ワインっぷりと
6番のヴァイスブルグンダーは破格の凝縮感と意外な美酸ぶりが強く印象に残っている。
他のは...うーん。σ(^_^;)
マリーエンベルクさんでちゃんと買って、もう一度独りでじっくり味わってみよう。


メインには、ドイツの家庭料理として有名なシュヴァイネハクセ(Schweinshaxe)とアイスバイン(Eisbein)を。
このあたりになると、ワインと料理の相性がどうだったかなんて全然記憶に無し。
約1名「コラーゲン、コラーゲン」と言いつつがっついていた参加者がいた事だけは何故かハッキリ憶えているが。
確かにこの豚のすね肉の2料理、ゼラチンと言うかコラーゲンと言うか、お肌には良さそうな感じである。


結局ワインが全部空いたところでお開きとなり、そのまま全員某所へ移動しての二次会という珍しい展開に。
そこでまず店のブルゴーニュのシャルドネを1本空け
二次会用にと持参したルドルフ・マイの2013年産ジルヴァーナー「Recis 1963」を空けて
みんな絶好調になってから散会したのであった。(註・翌日は酷い二日酔い)

いやいやホンマ、楽しくて美味しい夜をありがとうございました。
後日マリーエンベルクの竹村氏からは「大阪の酔っ払いの会、大いに結構でした」とのお言葉を頂戴したので
ワインの印象について全くと言って良いほど記憶に無い非礼も、この際だからお許し頂くとしよう。
それにしてもブラインドでジルヴァーナーとリースリングを外したのは格好悪かった...。(;^ω^A