FAIRCHILD YOURS | ジョユキワールド ~joyuki's music world

FAIRCHILD YOURS

FAIRCHILD フェアチャイルド


昨日、YOUさんが久しぶりにレコーディングしたというニュースを見たので、YMO以外に魅了されたバンドであるフェアチャイルドを紹介しましょう。



最近、すっかりコメディアンとして活躍中のYOUさんがいたバンドです。この頃はNOKKOとか、ICHIRO風の女性歌手が多かったですね。彼女がいたこのバンド、僕の興味を非常に強く引いたのです。彼女の歌い方、歌詞に興味を引かれたのが最初ですが、本当に引かれたのは曲とアレンジだったのです。


後々にバンドの中心人物が、ベーシストで、曲やアレンジはほとんど彼がやっているということがわかったんですが、最初はなんだかわからないけど面白いという感じでした。


結果を申し上げると、テクノポップなんですけどね。


YMO華やかな頃に、たくさんの新しい音楽集団が現れました。その中にSHI-SHONENという若き音楽集団がいました。このバンド自体はアルバムをもっていますが、あまり印象がありません。SHI-SHONENが解散された後にベーシストである戸田誠司が中心となって作ったのがこのバンドでした。


ファーストアルバムは方向性を探していたようで、今聞くといまいちなのですが、テクノポップスピリッツを感じました。後に、FAIRCHILDは売れましたから、知っている方も多いと思いますが、バンドとしての評価はいまいちですよね。私はかなり評価が高かったんですけどね。まあ、ベースが歌謡曲の私にはテクノポップを使った歌謡曲、YMO以来の快挙だと思ったのでしょう。


バンドは、ボーカル、ギター、ベース(PC、キーボード)という構成で、主導権はベースの戸田誠司氏が握っていました。ギター及びボーカルを募集したようです。ギターはハードロックで、ボーカルはオーディションで選んだという企画ものだったんです。戸田さんの才能もさることながら、YOUのボーカル、ちょっとあわないような川口浩和氏のギターが見事にマッチした結果だったんです。


他にも元SHI-SHONENメンバーが参加しています。


思い切りテクノポップな曲もありますが、全体的にはボーカルを際だたせ、テクノ色がないように感じます。2作目からは吹っ切れたようで、テクノポップですけれどね。YMO通過後のテクノポップと歌謡曲がうまく融合された例です。


彼らを知ったのは「おまかせピタゴラス」という曲ですが、TV番組の「さんまのまんま」でテーマ曲?として使われていて、興味を持ったのが始まりだったんですが、結局テクノポップつながりになるとは、私は本当にテクノポップ好きですね。



私としては、セカンドアルバムからがお勧めですが、フェアチャイルドを極めるならば是非ファーストアルバムから!



1988/11

1. 偽名の口唇

作詞:石井あゆ子・YOU 作曲:戸田誠司

  テクノ歌謡ですね。YOUのボーカルを意識した作りになっています。(^^)


2. 悪戯の森のレイン

作詞:麻生圭子 作曲:戸田誠司

  こちらはよりテクノポップぽさがあります。乙女チック(意味不明ですね^_^;)テクノです。


3. PUPPY LOVE

作詞:YOU 作曲:戸田誠司

  このタイトルそのままを良く家内から言われます。puppyとはスペイン語でパパのことなので・・・。あっ、曲とは関係ないですね。娘のパパへの愛を歌ったものです。曲はテクノと言うよりはポップスぽさが強いです。


4. Q Q Q

作詞:蓮田ひろか 作曲:戸田誠司

  アレンジはテクノです。YOUさんはテクノぽっく歌わないところがいいのでしょうね。


5. さよならは短い言葉

作詞:石井あゆ子 作曲:戸田誠司

  ロックぽいテクノです。ハードロック調のギターが生きてます。キーボードもなかなか。


6. アウラ

作詞:巻上公一 作曲:戸田誠司

  テクノ色は少ない曲ですが、作詞者がテクノ色が強いですね。巻上公一氏といえば、あのヒカシューの方ではないですか。こんな乙女心を詩にするような仕事もしていたんです。曲自体もおとなしいアコースティックな感じのものです。


7. おまかせピタゴラス

作詞:YOU・蓮田ひろか 作曲:戸田誠司

  これが「さんまのまんま」で使われた曲です。ポップなキャッチー(何か使いたくない言葉)な曲で、売れ線ねらいですね。



8. 双子のバイオリン

作詞:石井あゆ子・YOU 作曲:戸田誠司

  のりの良い、さわやかな曲です。(うーーん。わかりにくい)ビートのパーカションが独特です。


9. NEUTROPIC

作詞、作曲:戸田誠司

  この曲だけ何故か、戸田氏がリードボーカルを取っていて、思い切りテクノポップです。つまり、他と異質です。ずっと後に出た彼のソロアルバムを聴くと納得しますが、彼がやりたかったことを無理矢理入れたという感じです。



10.嘆きの健康優良児

作詞:YOU 作曲:戸田誠司

  これは必聴です。♪嘆きの健康優良児 あこがれのめまーーい。YOUさんのコメディアンとしての資質を良く表した詩です。こんなタイトル普通思いつかないでしょう。要するに健康優良児の乙女がか弱い乙女に憧れる歌なんですが、まあ聞いてみて下さい。(^^)



ファーストアルバムのジャケ写ですが、YOUさん全くイメージが違います。いつから今のようになったんでしょう?


FAIRCHILD-YOURS FAIRCHILD-YOURS裏