皆様ごきげんよう☆
あたいが高2にあがる前の春休みに他界した母は、事あるごとに
あたいに言っていたことがありました。
「いつ何時、家には誰が来るかわからないから、部屋は常に綺麗にしておきなさい」
この言葉を、十数年後に思い知らされる出来事があった。
それはちょうど、インターネットが普及してしばらくした頃。
当時あたいは、某ビジュアル系バンドの熱狂的なファンでした。↓
マリスミゼル（前列中央はガクトです）
で、ぜひ同趣味の友達が欲しいと思い、ファンが集うＢＢＳ（掲示板）に
友達ぼしゅんという書き込みをしたところ
あれよあれよとお友達ができました。
ビジュアル系バンドは、バンギャ（バンドギャル）と呼ばれるファンがほとんど。
つまりほとんどが
女子ばっかり
その当時あたいは、体力が落ちだしてきた頃。いわゆる
オッサンと呼ばれる一歩手前の年齢
にもかかわらず
下は女子中学生から、上は50過ぎの奥様まで
幅広く友達がいました。友達というか同じ趣味の仲間かな。
（間違いはありませんでしたよ念のため）
そして、ビジュアル系バンドのファンといえばそう、
コスプレ
です。
ということで、けっこういい歳だったあたいでしたが・・・・
やってましたよコスプレ↓
これでも、 こういう格好のときだけは人気あったんですよー（笑
雑誌やテレビにも出ましたから（笑
ま、若気の至り、若気のアンって感じでした。
で、ある日のこと、一番仲良かったこのバンド友達の女子から飲みに誘われたのさ。
てっきりサシ飲みかと思っていたら、もう一人女子がいて。初めて会う女子だったんだけど、
どえらい可愛い子
だったのよ！もう、芸能人の誰に似てるとかってレベルじゃないのさ。
今でも、会った瞬間を覚えてないくらい記憶も飛んでて。そのくらい衝撃でした。
そんな状態だから、もうボケるなんか絶対できなくて。
しかも
その子（以下Ｓちゃん）もまた
「男の人とあんま話さないから緊張する・・・・」
なんてこれまた男子キラーな事を言うわけさ。
で、結局その日は何もできぬまま終わってしまい、ろくに会話もなかったから
もう二度と会うまいと思っていたんだけど、後日ライブ会場でまた再会したのよ。
あたいは変身していたんだけど、そしたら彼女がものすごい
喰いついてきたんですよ
「すごいーーーーーー！！！！わーお姉さまだーーーーー（はあと）」
全く何が起こるかわからないのが人生。これを境に
Ｓちゃんとサシで飲みいく仲
になってしまったんですよ。
Ｓちゃんはあたいより3つ年下で、実家の飲食店の手伝い。ちょっと天然入っていて当時は
男性とつきあったことがない
という、これまた信じられない経歴。
だって聞いてください皆さん。居酒屋とかＳちゃんと行くと
全てのオツマミが大盛りででてくる（男性店員限定）
ってくらいの女子でした。
あたいも馬鹿だけど、基本しっかり相手を観察する
超いやらしい奴
なので、Ｓちゃんも可愛さぬきで見たんだけど、全くキャラを作っていない。
本当にいい子でした。
なもんだから、恋には必然的に墜ちました。
時はすこし流れ、Ｓちゃんはあたいをどう思ってるんだろう？と
Ｓちゃんを会わせてくれた子にそれとなく聞いてみると
驚くべき答えが返ってきました。（以下セールスレター風）
「Ｓちゃんに告白してあげれば、いいと思うのですが・・・・」
それでも、ヘタレなあたいは告白なんかできません。あまりに可愛すぎてやっぱビビッてしまい。
（いい女ほど彼がいなとかって結構こういうのあるよね）
そんなこんなで
Ｓちゃんと相当の飲み会（デートはない）を重ね、お互いに名前を呼び捨てできる位になった頃
彼女と飲んでいたある日、突然彼女が言い出しました。
「今日、警視103号の家に泊まっていい？」
男なら
女子に言われたい言葉ＢＥＳＴ5に入ります。
健全な男子なら
これを断るのは、オカマか●●ポか、トキメモのキャラを抱き枕にしている奴
位でしょう。
しかし
あたいはこの
「ＡＫＢ48を明日から秋●先生に変わってあなたが指揮してください」
級の素晴らしいオファーを
断ったのです！
その理由とは？
今日は続きってしませんよ（笑
で、しばらくたって、この次のＳちゃんとの飲みでも同じことを言われました。
それも断りました。
「素敵な」女性の誘いを断るなんて
男としては最低です。
だけども・・・・
どーしても彼女を家に呼べない理由がありました。
期待させてしまったら申し訳ないですが、答えは単純で・・・・・・
部屋がちらかり過ぎていて、とてもじゃないですが人を呼べない
状態だったんです。
名誉のために言っておきますが
生ごみがあるとか、ゴキが出るとかはないです。
物が散乱しすぎて、ひどかったんです。
とりあえず歩くスペースが
玄関から布団までの細道
しかありませんでした。
畳の代わりになっていたのが音楽ＣＤ
少年ジャンプと少年マガジンが、窓をふさぐバリケードになっていました
ようするに
チラカリ屋敷だったのです。
だから
Ｓちゃんからの無料オファーを
断り続けました。
しかし！
お互い好意があると
お互いが気付いている
そんなもどかしい恋が
このまま終わるはずはありません。
Ｓちゃんとの飲みが当たり前になったある日。
Ｓちゃんが美容院に行った帰り、あたいを飲みに誘ってくれました。
「髪型変えたから一番に見せてあげるよ～」
すいません。あたいマジモテないから偉そうなこと言えないんですけど
ここまで男性がコロっといくセリフ、いくつか言いましたので
うまくいったら居酒屋に呼んでください。
話は戻り、Ｓちゃんが髪型を巻き髪にして現れて。
巻き髪好きなあたいに、もう言葉はいりません。
酒が進む進む進む。
そして例によって、Ｓちゃんも飲みまくって
「今日泊まる～！！」
に
ついにＯＫしてしまったのです。
今でも覚えてるんだけど、Ｓちゃんはすごく喜んでくれて、あたいの家につくまで
ずーっと腕を組んでくれました
ところが・・・・
ふと我に帰ったんですよ！
あんなちらかった部屋には呼べないって。
だって、
布団でさえ、Ｈできるスペースなかったので
もうだからそのくらい散らかっていたんです。
でも、もうＳちゃんは来ている。まさにあたいの部屋に来る直前！
でもせめて
布団に行くまでの道は作らねばと
Ｓちゃんを近所のコンビニに待機させて掃除をしようと
思ったものの・・・・・
手のほどこしようがない
という、医療ドラマの台本で使われるセリフしか思いうかばないくらい散らかっていたので
エロな物を隠す
これだけです。
30分ちかくＳちゃんを待たせ、コンビニに向かいに行き
「おまたせ★」
と紳士的に言ったものの
内心は
「部屋のチラカリがバレるまえに、靴脱いだ瞬間押し倒そう」
と思っていました。
ところが
あたいの人生をある意味変えた一言が
Ｓちゃんから
発せられたのです。
Ｓちゃんをコンビニから迎え、あたいの家へ招くべく扉を開けた瞬間
Ｓちゃんが放った一言。
これをあたいは
一生忘れることができないと思います。
「ど、泥棒にはいられてる！」
いーえ。空き巣に荒らされたわけじゃありません。
どうにかＳちゃんをなだめ、落ち着いてもらいましたが
あまりの散らかりぶりに
気持ちが一瞬で冷めたらしく
タクシーを拾って
終電が無くなってる時間に帰っていきました( ´ ▽ ` )
すいません。
亡くなった母親を冒頭に使い
いいお話かと思った皆様。
物事は
天
地
人
すべて
移ろいやすし
ということを
言いたかっただけです。
Ｓちゃんとはその後
二度と会うことがなくなりました。
はっきりにひかれただけ、良かったとは思ってます（強がり）
そのＳちゃんも結婚したと聞き
マジで嬉しかったです。
でも
男子も女子も部屋は
いざって時は一番の舞台になるから
普段からきちんと磨いておけよ！！！
今日の１曲
「あなたに会えて良かった 小泉今日子」