17日(土)、ジャガー横田40周年興行・後楽園ホール大会のセミファイナルに出場した吉田万里子が試合後にマイクを持ち、11・19新宿FACEでの引退を発表した。


★試合後のマイク
 「数年プロレスから離れていましたが、松本浩代選手のオファーをきっかけに、こうやってまたリングに帰ってくることができました! その松本浩代選手も今ではもう、いろんな団体のベルトを獲って…女子プロレス界を背負って立つ存在になりました。吉田万里子も安心して引退できます! 11月19日、新宿FACE。皆さん、足を運んで頂けると嬉しいです」


★バックステージでのコメント
 「リング上で言った通り、松本浩代選手のオファーがきっかけでまた試合に出ることになって…私の中ではプロレスからずっと離れてて“引退試合をしないままフェードアウトしていくんだなぁ…”っていうのがおぼろげにあったり、でもちょっとケジメはつけたいなっていう、その2つの思いがあって。ただ、久しぶりにプロレスをやって、プロレスはすごいです。危ないところもあるし体力もすごいし、大勢のお客さんの前に立つっていうモチベーションだったりとか。改めてすごい職業だなっていうのを感じて、ようするになかなかそこのモチベーションに行かなかったけど、浩代が彼女の10周年にオファーをくれて…そういうのがなければ、もう1回引退試合をやるっていうふうにできなかったかもしれない。今、思うと。その松本浩代も今ではチャンピオンだし、私がやった『息吹』で大畠(美咲)もそうだし、みんなすごく成長してくれたので。プロレス界での役目はもう終わって、また次の新たなステージに行きたいと思い、決断しました」

 ━━11月の新宿FACEに決めた理由は?
 「今日の会場の後楽園ホールっていうのは思い入れもあって、やりたいなと思ったけど空いてなかったっていう…(苦笑)。新宿FACEは20周年大会もやったところなんですね。あと、ほかのところでは“元・女子プロレス”って言ってた時代があったんです。ホントにもう引退したつもりで。私が個人的にケジメをつけたいっていう自分の意志もあるので、新宿FACEの大きさがちょうどいいのかなと思ってます(笑)」
 ━━残り5ヶ月だが、たくさん試合をしたい?
 「まったくないです!(苦笑) もうすでに決まっている試合が4試合あるので、けっこういっぱいいっぱいです。それぐらいプロレスってホント…久しぶりに受け身を取ったら痛い痛い! 頭もクラクラして交通事故を起こしたかぐらいの衝撃があったので。やっぱりそういう半端な気持ちでリングに上がってはいけないというのはありますし、今日の試合もぜんぜん不甲斐ない試合で…。やっぱり100%以上、200%のモノをお客さんに見せれない状態でリングに上がるのは、自分が許せない。そんな試合はできる状況ではないですね」
 ━━やり残していることはある?
 「もうまったくないです! やり切りました! だから以前、引退試合はしてないけれども“元・女子プロレスです”と言って引退したつもりになってた時に、もうやり切ったので。逆にこうやって貴子選手と組ませてもらったり、下田さん・KAORUさんと当たれるなんてホント思ってなかったので、ちょっとそれは感慨深いところはあります」
 ━━これまでの思い出は?
 「苦しい時のほうが多かった…でも1つに決めれないですね! ありすぎて(笑)。なので新宿FACEの大会は吉田万里子のヒストリーじゃないけど、ノスタルジックに全女時代とか、アルシオン時代とか、『息吹』とか…。そういう懐かしい映像だったりとか、ノスタルジックに浸って“こんな時代があったな”っていう…。プロレスラー・吉田万里子をなんか客観的に私が見ちゃうんですね。新人の頃とか、ベルト獲って泣いてたりとか、ケガで歯を食いしばって頑張るとか…なんか今、思い起こすとすごいですよね。そういった吉田万里子の歴史を見て皆さんに何かを感じてもらえたり、“懐かしいな”でもいいし。なんか心に残る大会にしたいですね。ホントに全女の10年とアルシオン、AtoZと別人のような闘いをしてるので…それも自分で不思議です。おもしろい大会になったらいいなと思ってます」