紀伊国屋ホールで芝居 を見ようと新宿に出かけたついでに、ちとぶらり。

以前よりも平日がばたばたしている関係から、つい週末は出不精になっており、

新宿も久しぶりだったものですから(笑)。


で、たまたまにもせよ通りすがった新宿駅西口広場のイベントコーナー、

物販なんかをやっていることが多いですが、ときおり土木関係 やら統計 にまつわる展示があって、

「ほうほう」と思うこともあるものですから、この日は何をやっておろうかと近寄ってみますれば

「!」と。


第31回世界天才会議@新宿駅西口広場イベントコーナー

なんとまあ「世界天才会議」でありますよ。すんごい名称でありますまいか。

で、そんな大袈裟なのが新宿西口のイベントコーナーで開かれる何故?を思いませんでしょうか。


ですが、この世界天才会議なるものの議長がドクター中松と知るに及んで、

「なぜ?」というより「さもありなむ…」に変わってしまったのですなあ。


最近でこそ露出度は低いですが、かつて選挙のたびに

ドクター中松の名は泡沫候補の一翼を担って知名度は相当に高いものがありますね。


最初は「なんだ、この人?」と思ってましたけれど、

フロッピーディスクの発明者と聞かされたときにはすこおし見なおしたというか。

ただ、IBMとの間では意見が分かれておるようで、Wikipediaに詳しいですよ。


FDの発明はともかくも、それ以外にもさまざまな発明をしており(実用性は疑問符付き?)、

大した人でもあるのでしょう。ですが、自ら主宰して「世界天才会議」なる大仰な会議体を

立ち上げてしまうあたり、選挙への立候補もそうですが、おそらくは自己評価と外部評価が

相当に噛みあっておらず、ご本人としては自己評価に相当する意識を他者も持つべきと

一所懸命に行動しているものと思います。

結果的にその行動が反って自己評価と外部評価との乖離を広げているでしょうに。


だいたいからして…と、極めて個人的意見でありますけれど、

いわゆる「偉い人」というのはいないと思っておりまして、

周りが「あの人は偉い」と思う評価が偉いと見える人を生み出すのであろうと。

その点、自分の方から「どうだ、すごいだろ」とか「偉いんだぞ」とか言わないまでも

思っているとしたら、その点ですでに偉くないですね。


別にドクター中松個人をどうのこうの言うつもりはありませんで、

世の中にはうんざりするくらい往々にしてあることなんですが、

どうも今回行き当たった「世界天才会議」なるものがティピカルな事例だなあと思ったものですから。


ちなみにその会議がイベントスペースで何をやっていたかですが、

主に日本を含めたアジアの国々からの出展者がブースを構えて

各自の発明品の宣伝に努めていたもようです。


時間としては開始時刻を過ぎていたにもかかわらず、不在のブースがたくさんあり、

その状況に見合ったくらいの見物人しかおらず、物販の人だかりには及ぶべくもなし。

とにもかくにも「残念」さを感じる新宿駅西口イベントコーナーなのでありました。


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