10月18日は「統計の日」になっているらしく、
両親のところへ行って帰る途次の乗り継ぎで新宿西口のイベントコーナーを通りかかりましたら
「統計の日」に因んだ「統計データ・グラフフェア」という展示をやっておりました。


いろんなデータを眺めやって「ふむふむ」と思ったものの通りすがりであまり覚えておりませんが、
「後から見てみるかな」ともらってきた無料配布の各種資料をぱらぱらとしているときに、
とある表に目がとまったのですね。


内容は、全国の都道府県庁所在地において

年間購入数量あるいは年間支出金額が多い品物名を都市ごとに並べたもの。
要するにどういう品物がその都市で多く買われているかということですね。


2013年から2015年までの3年間の平均値で取っているそうですが、

結構特徴が出ているといいますか。

例えば買われている度合いが全国一とされるものを挙げてみますと、
水戸市の納豆、新潟市の清酒、静岡市の緑茶、和歌山市の梅干し、鳥取市の梨、

広島市の牡蠣、高知市のかつお、福岡市のたらこ(要するに明太子でしょう)、

長崎市のカステラ、鹿児島市の揚げかまぼこ(さつまあげでしょうね)…てな具合。


これを見ますとその土地土地の名産品が挙がっているようでありますね。
昔から「名物にうまいものなし」てなことが言われますけれど、
これだけ地元で買われているということは、

実はこうした名物は「うまいもの」なのではなかろうかと思ったり。


ですが、ここでちと「待てよ」となりましたのは、こうした買い物動向が

果たして地元の人によるものであるとは限らない?ということに気付いたわけでして。
その地を訪れた観光客が「名物だから」と買っていくケースがあれば、
地元での購入としてデータには反映されましょうから。


統計上、購入者が地元民なのか観光客なのかを分けるというのは大変なことでしょうし、
日常的な食材はまだしも長崎市の人が他のどこの人たちより

カステラをたくさん食しているとは考えにくいというか。
(もしかしたら、長崎の方々は本気で(?)カステラ大好きだということが無いとは言えませんが…)


とまれ、そんな目で見ますと、この統計はたくさん買われているという事実にはなるものの、
すなわち「うまいもの」と考えてしまうのは必ずしも適当ではないのかもしれませんですね。

ま、いずれの品も俄仕立ての土産物ではなくって、定番商品となっているものですから、
あれこれ言うもの詮無い話のようにも思うところではありますけれど。


ところで、同じこの統計の中で

「これは他とちと違う特徴があるのかも」と思うものもいくつかありまして、
その一つ、さいたま市のドレッシングというのはどう考えたらよいのだろうかと…。


こういっては何ですが、さいたま市を観光で訪ねるという人は決して多くないような気がしますし、
超有名ドレッシングがさいたま市にあるという話も聞かない。
単純に、さいたま市在住の人たちはドレッシング好きと理解したらいいのですかね。


もう一つは、名古屋市の喫茶代というもの。
これは余り多言を要すこともないように思われますが、「名古屋だなぁ」という気がしてきますですね。
ただ名古屋発の喫茶店チェーンが全国展開を始めているとなると、

牙城名古屋の地位も将来的には危うい…てなことになったりするのかも。


ついでに、奈良市の小麦粉、青森市のウィスキーといったあたりは「なぜ?」と思うも
全く答えに近付くことができないようなものもあり、

あれこれと考えてしまう統計データでありましたですよ。


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