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- 春木 良且
- 情報って何だろう
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情報リテラシーについて書かれた本です。ネットで検索中に発見しました。岩波ジュニア文庫ですので、学校の図書館にあると思い、探してみるとありました。
教科「情報」をコンピュータの授業だと思っている人に、是非読んでもらいたいと思います。情報の持つ意味や特性について読みやすくまとめられています。
情報が現代社会に与える影響や、自分の得た情報を適切に利用することの重要さがわかれば、WordやExcelの実習ばかりやっていてはダメなことがよくわかります。
- 情報は敵情の報知からできた軍隊用語
- 「未知」を「既知」のことに変化させるのが情報の機能
- 車がなければ自動車事故はないし、車の方がインターネットより犯罪に使われている。
- 分散型通信システムは植物のように中枢がないシステム
- DNSは図書館と同じように情報を整理分類している。
- 世界を変えた1ビット
- 情報は受け手があって初めて情報として解釈されるので、情報の価値は主観的価値の側面を強く持つ
- 希少価値と効用価値
- 米国では、メディアから情報を読み取る力を対象とするメディアリテラシー学が発達
- 機械によってある種の仕事は減るが、機械を管理する仕事が増える
- SISは戦略情報システムではなく戦略的な情報システムの使い方
- 人間は情報を使って生存していく生物
- 大晦日のように身近な人にメールを送るだけで輻輳が起こるのだから、チェーンメールは送らない
- 情報に対する批判能力を持たなければ適切に情報を受け取れない
- 私たち情報の消費者は、情報の背後にある問題の本質を見抜かねばなりません
- 情報を生み出し、運ぶのは、決して携帯電話やインターネットではなく、人間そのものなのです
私はWebやblogで情報発信をしています。それぞれのページや記事に価値があるかどうかは私は考えず、身の回りに起きたことや、自分の取り組んでいることを愚直に情報発信をするようにしています。
このことを「情報の価値は受け取った人が決める」から、自分は価値判断をせずに発信するようにしていると説明しています。この考え方は間違っていないと、この本を読んで思いました。
061023入手-061101読了 |