情報科の書庫
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情報化社会


林 雄二郎
情報化社会―ハードな社会からソフトな社会へ (1969年) (講談社現代新書)



林 雄二郎
情報化社会 復刻版―ハードな社会からソフトな社会へ

 『日本において「情報化社会」という言葉を提唱した(WikiPedia)』といわれる本です。

 1969年5月に発行された本ですので、古本屋などで探してみましたが見つかりませんでした。Amazonに出品されていますが、古本1冊で送料が付くのももったいない話です。

 ダメ元で学校の図書館の蔵書カードを探すとありました。

 情報を「意志決定に影響する知らせ」と定義し、情報化を「実用的機能より情報的機能が増えていく傾向」と定義しています。
 情報的機能とは本来の目的を達成するためには必要でないもので、色やデザインのようなものであって、それによって購買欲が増すなどの「有用な無駄」であるとしています。
 人間とコンピュータや機械との関わりについても、実用的機能は機械で代替できても、情報的機能の遂行は人間にしかできないと述べています。

 情報化社会の目指すところは無駄を排除するのではなく、「有用な無駄」が必要であるとまとめています。

 考えてみると、Amazonのカスタマーレビューなどは、この「有用な無駄」なのかもしれませんね。

コンピュータを使わない情報教育アンプラグドコンピュータサイエンス


Tim Bell/Ian H.Witten/Mike Fellows, Matt Powell, 兼宗 進
コンピュータを使わない情報教育アンプラグドコンピュータサイエンス
その名の通り、コンピュータを使わずにコンピュータの仕組みを学ぶという書籍です。
 本家サイトComputer Science Unplugged の日本語版となっていますが、日本語版独自の追補もあります。

 私はこちら にあるビデオを紹介され 、大変衝撃を受けました。このときに「日本語版を作っている」という話を聞き、心待ちにしていたものです。


 小中学生向けの学習内容とされていますが、学べるコンピュータの理論はなかなか高度です。こういった教材を使わずに正面から説明していってもなかなかうまく理解できないような事柄を、コンピュータを使わない実習を通して理解できるように構成されています。


 考えてみると、日本以外のいくつかの国では、小・中学生にこのようなコンピュータ科学を教えているということです。コンピュータの仕組みについて興味を持った生徒が増えれば、大学でその分野に進む学生も増え、社会としても発展すると考えられます。

 日本は「高度情報化社会」を目指すと聞いています。まずはその素養を若い世代に身につけてもらうべきです。

 情報の授業で学ぶべき内容とどうつなげていくかは、これから研究すべきことだと思います。

情報デザイン入門


渡辺 保史
情報デザイン入門―インターネット時代の表現術 (平凡社新書)
 「情報をデザインする」というのはどういったことかが、具体例を挙げてわかりやすく説明されています。

 本書では情報をデザインするということは、情報を組織化して形にすることだと述べています。なるほどと思えるような新しいインターフェイスの話や、LEGO、マインドストームの話など、興味深いものがいくつか紹介されています。


 情報デザインの実例を紹介する読み物として、楽しく読むことができます。入門というタイトルですが、その先を深めていく手がかりがあまりないのが残念です。

CAR検 公式テキスト


自動車文化検定委員会
CAR検公式テキスト 初級編―自動車文化検定
 その名の通り、CAR検 の公式テキストです。CAR検は正式名称を「自動車文化検定」といい、2007年の10月に第1回の検定試験が実施されます。

 内容は、歴史・メカニズム・デザイン・ドライビング・環境・モータースポーツとなっていて、著名な評論家の方が各章を監修しています。
 CarGraphicと同じ出版社ですので、格調高い文章で、いかにも『自動車文化』といった感じがします。検定向けのテキストですが、自動車文化について知ることのできるいい読み物だと思います。

 自動車も普及して趣味性が薄れてきています。でも自動車にはいろいろな歴史やさまざまな人の努力や知恵が詰まっているんですよね。そんなことがよくわかる一冊です。

 読み終わったら、CAR検 公式問題集で腕試しです。
 問題には解説も付いていますので、問題が解けるようになりたい方はこちらだけでもいいかもしれませんが、やはり背景などをテキストで学んだ方がより楽しくより深く学べると思います。
自動車文化検定委員会
CAR検(自動車文化検定)公式問題集―2級・3級全200問

「情報を見せる」技術

中川 佳子
「情報を見せる」技術 (光文社新書)
 
 新書でありながら、実習書の趣もあり、不思議な本です。カラーページ・図版ページと本文を行き来しながら読み進めるタイプの本です。「新書」という形態には向いていないかもしれません。

 よりよい「情報の視覚化」のために必要な観点について、書かれています。方向としてはグラフィックなどの表現系について書かれています。
 絵を描くことを苦手としている私のような人にとっては、サンプルに書かれている「ラフスケッチ」でさえ、難しそうに見えてしまいます。どういったことに意識をして「情報の視覚化」をすればよいかはわかります。でも、この本に書かれている手法で「見栄えのする資料」を作ることはなかなかできるようにはなりません。

 「センスを磨く」というスタンスには好感が持てるのですが、私にとってはうまく共感できませんでした。ちょっとセンスのある人にはいいのかもしれませんね。

Bluetoothヘッドホン SONY DR-BT20NX


ソニー
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット ブラック DR-BT20NX B
 Bluetooth接続のヘッドホンです。首かけ式で、ネックストラップにヘッドホンと小さな受信ユニットが取り付けられたような構成になっています。

 Bluetooth対応の携帯電話に機種変更した際に購入しました。

余分なコードがないため、絡まらなくて便利です。特に、絡まることでヘッドホンが抜けるようなことがなく快適です。

 現時点では、オーディオしかうまく接続できていません。ハンズフリーヘッドセットとしてはまだ使えていません。Docomo P903iTVとの相性の問題か、設定の問題かまだ解決していません。

 バッテリーは大変よく持つのですが、専用充電器以外では充電できないのも難点です。とはいえ、私の使い方なら、思い出したときに充電しておくだけで、まったく問題ありません。送信側の機器(携帯電話)のバッテリーが必ず先に無くなります。

ウェブ人間論

梅田 望夫, 平野 啓一郎
ウェブ人間論 (新潮新書)

 ウェブ進化論の梅田 望夫さんと、芥川賞作家の平野 啓一郎さんの対談をまとめたものです。
 今の時代を鋭く付いた内容になっています。

 ただ、対談がベースになっているので、書物として、本として、原稿として練り込まれた文章に比べると、掘り下げ方が浅いようにも感じます。
 対談らしく、流れと勢いを感じながら読んでいくとおもしろいと思います。

 現実社会との兼ね合いについて論じられている部分が印象的です。
「リアル社会の方がお金の周り方が大きい」
「匿名でできることは限られていて、本当にすごいことはできない。」

グーグル・アマゾン化する社会


森 健
グーグル・アマゾン化する社会
 グーグル・アマゾンについて、わかりやすく解説されています。「情報社会学」といった内容で、Web 2.0が社会に及ぼす影響について述べられています。
 技術的なことよりもどういったことができるか、どのような影響があるかという観点で書かれているので、技術的なことに興味を持って読む人には物足りないかもしれませんが、世の中への影響がよくわかる本です。

 パーソナライズド検索やSNSなどのパーソナライゼーションへの危惧が書かれています。自分にとって心地いい検索結果やコミュニティの情報だけに傾倒し、反対意見に目を向けない危険を説いています。

 便利さだけに、心地よさだけに溺れず、情報を多角的に見るために参考になると思います。

JUST Suite 2007


ジャストシステム
JUST Suite 2007 特別バージョンアップ版 (その場で500円割引き)
 リーズナブルな価格でOfficeソフトをそろえることができます。日本語の扱いに優れたワープロ「一太郎」を中心に、グラフィック「花子」、表計算「三四郎」、プレゼン「Agree」、メール「Shuriken」、pdfエディタなどもついています。
 IMEのATOKもついていますので、日本語の変換が早く正確にできます。

 操作感は「一太郎ライク」ですが、一太郎も2000年頃からMS系に似たものになっていますので、MicrosoftOfficeを使う人にも、大きな違和感はないと思います。

 個々のアプリケーションの使用感は、実際に使用してから書いていきます。

ネット犯罪から子供を守る


唯野 司
ネット犯罪から子どもを守る―被害者にも加害者にもしないために親がすべきこと
 その名の通り、「ネット犯罪から子供を守る」ための方策が丁寧に順序立てて書かれています。
 主張されている点を簡単な言葉に置き換えると、「ネットは無法地帯なので、親が責任を持って手を引いて使わせるべきである。」というもので、私の考え方と相通じるところがあり、共感を持てます。

 具体的な方策が丁寧に書かれていて、リビングにパソコンを置くことやフィルタリングなどを推奨されています。携帯ゲーム機や携帯電話によるネット接続、デジタル万引き、iPodによるプログラムファイルの窃盗など、新しいタイプのものについてもかかれています。

 ネットの危険性について良く理解できていない、すべての親に読んでもらいたいと思える内容です。

 でも、問題は、ネットの危険性が理解できていない親は、こういった本を読まないだろうと思われることなんですよね。

 そこが問題なんですよね。

 インターネットは現在進行形で、「永遠のベータ版」なんて言い方をしますよね。今の常識が数年後には変わっているかもしれません。ですから、親も子供と共に学んでいく姿勢が必要なのではないかと思います。

 親がすべきこととして、まず「共に学ぶ姿勢」を持ってもらい、このような本で理解を深めてほしいと思います。

 保護者向け情報モラル講座のネタ本としても良いと思います。
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