WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦結果 | ボクシング・メタボリック

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ボクシングに魅せられて41年。阪神タイガースファン歴40年世界戦初生観戦は1983年西は熊本・福岡・沖縄とおそらく300試合は越えている。海外デラ・ホーヤとトリニダード戦を観に行っただけ。ニューヨークの殿堂はたった2回。現地速報や新聞情報貼り感想書いてます。

 
福原対モイゼスの一戦は福原が2対1の判定勝ちで
暫定チャンピオンに採点は115.113モイゼス、116.112が2者福原。激しい、打ち合いでした。

27歳・福原、世界取ったモン!熊本のジム初、次は高山と王座統一戦

2017年2月27日6時0分  
                              

12回、モイセス・カジェロス(左)にパンチを浴びせる福原
◆プロボクシング WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦 ○福原辰弥(判定2―1)モイセス・カジェロス●(26日、熊本・松島総合運動公園)

 同級2位の福原辰弥(27)=本田フィットネス=が同級1位のモイセス・カジェロス(27)=メキシコ=に2―1で判定勝ちし、新王者となった。暫定王者の福原は180日以内に正規王者・高山勝成(33)=仲里=との統一戦が義務づけられる。主催者によると熊本での世界戦は1984年以来、33年ぶり。熊本のジムから初の世界王者が誕生し、日本のジム所属の男子世界王者は10人となった。戦績は29戦19勝(7KO)4敗6分け。カジェロスは33戦25勝(14KO)7敗1分け。(観衆2500)

 福原の勝利がコールされ、故郷・熊本の会場が歓声で沸いた。世界のベルトを巻いた27歳は「勝因は応援。熊本にいいニュースを届けたかった」と打撃戦でふさがった左目を冷やしながら胸を張った。日本王者時代の昨年4月、熊本地震で被災。家族は無事だったが、数日間の車中泊を強いられた。1週間後に練習を再開。晴れの舞台に立った。

 開始早々に壮絶な打ち合い。大振りのフックをかわしながら前進した。中盤で失速して被弾。「5回ぐらいから左目が見えなくなったので距離を詰めた」と勇気ある接近戦を貫いた。6回に偶然のバッティングで流血。ひるまず、左ボディーで何度も相手の動きを止め、終盤で盛り返した。

 「何か新しい競技でもしてみようかな」と東海大二(現・東海大熊本星翔)高ボクシング部に入ったが、数か月後に喫煙で停学処分。中退も考えていた時、担任教諭から「もう一度ボクシングを頑張れ」と本田フィットネスジムを紹介されて入門。本田憲哉会長(65)に鍛えられ、頭角を現した。無敗で迎えたプロ8戦目の09年、全日本新人王決勝で判定負け。「自分はやっぱりボクシングが好きだと分かった」と両親を説得して定職には就かず、アルバイトを掛け持ちしながら練習に励んだ。

 次戦は正規王者の高山と激突する。本田会長は「すぐにでも会場を押さえる」と熊本開催を希望。福原は「もっと練習して、熊本以外で見ている方も感動させるチャンピオンになりたい」と力を込めた。(田村 龍一)

 ◆福原 辰弥(ふくはら・たつや)1989年5月8日、熊本市生まれ。27歳。中学時代はサッカー部。東海大二高に在学中の06年、本田フィットネスジムで本格的にボクシングを始める。08年4月、プロデビュー。15年11月、日本ミニマム級王座獲得。3度防衛後に返上。身長163センチ。左ボクサーファイター。家族は両親、兄、弟、妹。