第6話:ギンザ~ギンザ大地下道:1/4(4周目)
★1/4話 酔っ払い仲魔★
>まだ一行はギンザのBARマダムにいる。
カハク「ママさ~ん、もういっぱはぁい」
ニュクス「あらあら、かなり薄く作ったのに…早速酔っ払っちゃってるわね」
光介「…お前それ、まだ一杯目だろ…びっくりするくらい弱いんだな…」
カハク「うるしゃあいわれぇ!コーシュケのくしぇにぃ、にゃまいきゆーんじゃないにょっ!」
光介「俺のクセに、って…どっかのガキ大将じゃあるまいし…」
ニュクス「そう言えば、アナタの注文聞いてなかったけど…何がいいのかしら?」
光介「あ、俺はやっぱ遠慮しときます。ちょっと行く所があるんで…おい、カハク」
カハク「にゃによぅ?」
光介「こんなトコで酔っ払ってたら迷惑になるから…ほら、行くぞ」
カハク「しゃわんないれよぅ。まだじぇんじぇんのみたりにゃいんだからぁ」
光介「飲み足りないって、1杯で酔っ払ってたら充分だろ。おい、コダマ。お前も何とか言ってや…」
コダマ「おいしいねえ、おいしいねえ」
ウィルオウィスプ「ウォレ コンナノ タベタコト ナイ! アマクテ ホロニガ!」
>コダマとウィルオウィスプは、ウィスキーボンボンを食べている。
光介「何食ってんだよ、お前ら…」
ニュクス「アラ、ごめんなさい。さっき『それなーに?』って訊かれたもんだから、『食べる?』って出しちゃったわ…マズかったかしら?」
光介「いえ…」
ニュクス「用事があるんなら、ちゃちゃっと済ませてきなさいな。お仲魔さんたちはこっちで預かっておくし」
光介「いやでも、それは悪いですよ…」
ニュクス「ピーちゃんはまだ酔っ払ってないみたいだし、ちょっと行くくらいならエストマ使ってもらえれば敵にも遭わなくてすむから」
光介「…まあ、確かにピシャーチャはエストマ持ってますけど…何で知ってるんです?」
ニュクス「ピーちゃんが教えてくれたのよ、ここに来た時に。ねえ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
ニュクス「エストマ持ってるから、変な客は来ないようにできます、って紙に書いてくれてね。アラ便利!ってことで働いてもらうことにしたの」
光介「なるほど…そんな裏話があったんですか」
ニュクス「ピーちゃんったら、エストマかけてくれるだけでいいって言ったのに、グラス磨きや掃除もがんばってくれちゃって…そりゃバイト代もはずむってもんよね」
光介「だから悪魔全書の召喚料金を自分で稼ぐことができたんだな。大したヤツだよ、お前」
ピシャーチャ「…(ざわざわと照れている)」
光介「…じゃあ、ちょっと行って来ます。すぐに戻ってきますんで、すいませんが仲魔たちのこと、頼みます」
ニュクス「はいはい。気を付けていってらっしゃいね」
>BARマダムを出た。
光介「しかし、まだ金も払ってないのにこうして普通に店を出ることができてるのって、間違いなくお前のおかげだよな」
ピシャーチャ「…(ざわざわと首をかしげる)」
光介「お前がマジメに働いてたから、ママさんも信用してくれたんだと思う。ありがとうな、ピシャーチャ」
ピシャーチャ「…(ざわざわと嬉しそうに体をくねらせた)」
光介「んじゃ、ニヒロ機構に行こう。すぐに戻れるとは思うけど…一応念のため、エストマを頼むな」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
>ピシャーチャのエストマ!
フィフス・バベルたちの気配が消え、敵と遭遇しにくくなった!
光介「さて、行こうか」
>ギンザから外に出て、南西へ。
すぐにニヒロ機構に到着した。
>しかし、入ってすぐに、堕天使ベリスと遭遇する。
ベリス「待たれい……」
光介「あ、やっぱりか」
ベリス「ここは静寂を求むる場、ニヒロ機構本部なり。総司令と巫女様のもとに、下賎な輩を通すことまかりならん」
光介「そうなんでしょうけど、入り口が開いてたもんで、つい…」
ベリス「早々に立ち去れい!」
>追い出されてしまった…
光介「ま、予想通りだな。それじゃギンザに戻ろうか」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
>ギンザ・BARマダムへと戻る。
ニュクス「アラ、早かったのね」
光介「予想はしてましたが、ニヒロ機構の本部には入れませんでした」
ニュクス「……え? 本部の中には入れなかったですって?」
光介「ええ」
ニュクス「アラ……本当に行っちゃうとは思わなかったわ」
光介「あはは。ニヒロといえばこの辺りを支配してる組織ですもんね…そこに1人で行くとは思わないですよね、普通」
ニュクス「……何か、ニヒロに乗り込まないといけないワケがあるの?」
光介「ええ、まあ」
ニュクス「……そう。だったら、良いこと教えてあげる」
光介「お願いします」
ニュクス「ゴズテンノウにお会いなさい。ゴズテンノウは、イケブクロ界隈を牛耳る、悪魔の親分よ」
ウィルオウィスプ「ウォヤブン? ウォヤブンッテ ツヨヨヨヨ?」
光介「お前も酔っ払ってるのか? 悪いけど、ちょっと黙っててくれ…」
ウィルオウィスプ「ウォレモ ウォヤブン! ウォレ サイキョウ!」
ニュクス「…続き、話してもいいのかしら?」
光介「すいません、どうぞ」
ニュクス「彼は、ニヒロとは敵対しているから、アナタに協力してくれるかもしれないわ。イケブクロには、ここを出て橋を渡った先のギンザ大地下道から行けるわよ」
光介「ギンザ大地下道…あの長い地下道ですね。わかりました」
ニュクス「ヤボな事を言う気はないけど……アナタの望み、叶うといいわね」
光介「ありがとうございます。じゃあ、これ」
>フィフス・バベルは料金を支払った。
ニュクス「アラ。こんなにたくさんもらえないわ」
光介「いいんです。こいつらの面倒も見てもらっちゃったし…迷惑料も込みってことで」
ニュクス「そお?じゃあ、ありがたくもらっておくわね」
光介「はい。…おい、お前たち。いい加減にシャキッとしてくれ」
コダマ「ん~? もう行くの~? ボクもうちょっと、ボンボン食べたいよ~」
ウィルオウィスプ「ウォヤブン アイニ イク? ウルィ?」
光介「ああ。だからちゃんと自分の力で動いてくれ。いつまでもエストマかけっ放しってわけにもいかないんだから」
カハク「にゃあによぅ?わらし、よってなぁいんだからぁ」
光介「もう…頼むから、ちゃんとして…」
ピシャーチャ「…(ざわざわと仲魔たちをつかむ)」
>ピシャーチャは、大きく開いた体の前面(つまり口)に、仲魔たちを放り込んだ!
光介「うわっ!お前、何すんだよ!仲魔を食うヤツが…」
ピシャーチャ「…(ざわざわと人差し指を振る)」
光介「…? なんだよ、それ?」
ウィルオウィスプ「ピシャーチャ コレデ ウォレタチ ハコブ ツモリ。 ウォレタチ ラクチン!」
光介「食ったんじゃなくて、口に入れてるだけってことか?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「…」
>フィフス・バベルは、あ然としている。
ピシャーチャ「…(ざわざわとニュクスに頭を下げた)」
ニュクス「アラ、行くのね…じゃあ、またいらっしゃい」
ピシャーチャ「…(ざわざわと出て行った)」
光介「…」
ニュクス「アナタ…行かなくていいの?」
光介「あ」
>フィフス・バベルは、思い出したように仲魔たちを追いかけた。
光介「どうもありがとうございました!それじゃ、またいずれ…」
ニュクス「楽しみにしてるわね。それじゃ」
>フィフス・バベルは店を出た。
ニュクス「…ニギやかな子たちだったわね。たまにはああいうのも、悪くないのかも」
>ニュクスはにこやかに微笑んだ。
>店の外では…
光介「お、おい!ピシャーチャちょっと待て」
ピシャーチャ「…(ざわざわと振り返る)」
光介「俺を置いて行ってどうするんだよ…次の行き先、知らないだろ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
光介「全く…しかし、お前たちもお前たちだぞ。まさかピシャーチャの口に入って運んでもらうなんて」
ウィルオウィスプ「チョットノ アイダ ダケ。 ツギハ ドコダ? ウルィ?」
光介「次はハルミ倉庫からギンザ大地下道だけど…そんな状態で大丈夫か?」
ウィルオウィスプ「ジツハ ウォレ ヨッテナイ。 ヨッテルノ チレイ フタリ ダケ」
コダマ「ほわわ~♪キモチいいよ~ん★」
カハク「もっろ、もっれきにゃしゃいよぅ。まら にょめるんらからぁ!」
>コダマとカハクは、いい気分だ!
光介「ホントだ…お前は、ウィスキーボンボンで酔わなかったんだな」
ウィルオウィスプ「ウォレ オトナ。 アレ ウマカッタケド ヨウホド ジャナイ」
光介「さっきは、コダマたちみたいに言動がおかしかったじゃないか」
ウィルオウィスプ「アレ フタリニ アワセタ ダケ。 アワセルノ タノシイ」
光介「意外と器用なヤツなんだな…でも、ピシャーチャの口からは出たくないと」
ウィルオウィスプ「コノナカ ソコソコ カイテキ。 ソレニ ウォレ コイツノ ツウヤク!」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「まあ、通訳してくれてるからピシャーチャも納得してるみたいだが…こいつこいつって、ピシャーチャはお前らよりも先輩なんだからな、一応」
ウィルオウィスプ「センパイ? センパイッテ サイキョウ?」
光介「3周目でもずっと俺を助けてくれてたんだ…って、この話をお前たちにしてもわかんないか。とにかく、あんましピシャーチャにこいつって言わないようにしろよ」
ウィルオウィスプ「ピシャーチャ センパイ。 ウォレ ダイセンパイ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「いや、そこはうなずくところじゃないだろ…まあいいか、ピシャーチャもそんなにこだわってないみたいだし…」
>やがて一行は、ハルミ倉庫からギンザ大地下道へと入っていく。
>2/4話へ続く…
→ト書きの目次へ
>まだ一行はギンザのBARマダムにいる。
カハク「ママさ~ん、もういっぱはぁい」
ニュクス「あらあら、かなり薄く作ったのに…早速酔っ払っちゃってるわね」
光介「…お前それ、まだ一杯目だろ…びっくりするくらい弱いんだな…」
カハク「うるしゃあいわれぇ!コーシュケのくしぇにぃ、にゃまいきゆーんじゃないにょっ!」
光介「俺のクセに、って…どっかのガキ大将じゃあるまいし…」
ニュクス「そう言えば、アナタの注文聞いてなかったけど…何がいいのかしら?」
光介「あ、俺はやっぱ遠慮しときます。ちょっと行く所があるんで…おい、カハク」
カハク「にゃによぅ?」
光介「こんなトコで酔っ払ってたら迷惑になるから…ほら、行くぞ」
カハク「しゃわんないれよぅ。まだじぇんじぇんのみたりにゃいんだからぁ」
光介「飲み足りないって、1杯で酔っ払ってたら充分だろ。おい、コダマ。お前も何とか言ってや…」
コダマ「おいしいねえ、おいしいねえ」
ウィルオウィスプ「ウォレ コンナノ タベタコト ナイ! アマクテ ホロニガ!」
>コダマとウィルオウィスプは、ウィスキーボンボンを食べている。
光介「何食ってんだよ、お前ら…」
ニュクス「アラ、ごめんなさい。さっき『それなーに?』って訊かれたもんだから、『食べる?』って出しちゃったわ…マズかったかしら?」
光介「いえ…」
ニュクス「用事があるんなら、ちゃちゃっと済ませてきなさいな。お仲魔さんたちはこっちで預かっておくし」
光介「いやでも、それは悪いですよ…」
ニュクス「ピーちゃんはまだ酔っ払ってないみたいだし、ちょっと行くくらいならエストマ使ってもらえれば敵にも遭わなくてすむから」
光介「…まあ、確かにピシャーチャはエストマ持ってますけど…何で知ってるんです?」
ニュクス「ピーちゃんが教えてくれたのよ、ここに来た時に。ねえ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
ニュクス「エストマ持ってるから、変な客は来ないようにできます、って紙に書いてくれてね。アラ便利!ってことで働いてもらうことにしたの」
光介「なるほど…そんな裏話があったんですか」
ニュクス「ピーちゃんったら、エストマかけてくれるだけでいいって言ったのに、グラス磨きや掃除もがんばってくれちゃって…そりゃバイト代もはずむってもんよね」
光介「だから悪魔全書の召喚料金を自分で稼ぐことができたんだな。大したヤツだよ、お前」
ピシャーチャ「…(ざわざわと照れている)」
光介「…じゃあ、ちょっと行って来ます。すぐに戻ってきますんで、すいませんが仲魔たちのこと、頼みます」
ニュクス「はいはい。気を付けていってらっしゃいね」
>BARマダムを出た。
光介「しかし、まだ金も払ってないのにこうして普通に店を出ることができてるのって、間違いなくお前のおかげだよな」
ピシャーチャ「…(ざわざわと首をかしげる)」
光介「お前がマジメに働いてたから、ママさんも信用してくれたんだと思う。ありがとうな、ピシャーチャ」
ピシャーチャ「…(ざわざわと嬉しそうに体をくねらせた)」
光介「んじゃ、ニヒロ機構に行こう。すぐに戻れるとは思うけど…一応念のため、エストマを頼むな」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
>ピシャーチャのエストマ!
フィフス・バベルたちの気配が消え、敵と遭遇しにくくなった!
光介「さて、行こうか」
>ギンザから外に出て、南西へ。
すぐにニヒロ機構に到着した。
>しかし、入ってすぐに、堕天使ベリスと遭遇する。
ベリス「待たれい……」
光介「あ、やっぱりか」
ベリス「ここは静寂を求むる場、ニヒロ機構本部なり。総司令と巫女様のもとに、下賎な輩を通すことまかりならん」
光介「そうなんでしょうけど、入り口が開いてたもんで、つい…」
ベリス「早々に立ち去れい!」
>追い出されてしまった…
光介「ま、予想通りだな。それじゃギンザに戻ろうか」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
>ギンザ・BARマダムへと戻る。
ニュクス「アラ、早かったのね」
光介「予想はしてましたが、ニヒロ機構の本部には入れませんでした」
ニュクス「……え? 本部の中には入れなかったですって?」
光介「ええ」
ニュクス「アラ……本当に行っちゃうとは思わなかったわ」
光介「あはは。ニヒロといえばこの辺りを支配してる組織ですもんね…そこに1人で行くとは思わないですよね、普通」
ニュクス「……何か、ニヒロに乗り込まないといけないワケがあるの?」
光介「ええ、まあ」
ニュクス「……そう。だったら、良いこと教えてあげる」
光介「お願いします」
ニュクス「ゴズテンノウにお会いなさい。ゴズテンノウは、イケブクロ界隈を牛耳る、悪魔の親分よ」
ウィルオウィスプ「ウォヤブン? ウォヤブンッテ ツヨヨヨヨ?」
光介「お前も酔っ払ってるのか? 悪いけど、ちょっと黙っててくれ…」
ウィルオウィスプ「ウォレモ ウォヤブン! ウォレ サイキョウ!」
ニュクス「…続き、話してもいいのかしら?」
光介「すいません、どうぞ」
ニュクス「彼は、ニヒロとは敵対しているから、アナタに協力してくれるかもしれないわ。イケブクロには、ここを出て橋を渡った先のギンザ大地下道から行けるわよ」
光介「ギンザ大地下道…あの長い地下道ですね。わかりました」
ニュクス「ヤボな事を言う気はないけど……アナタの望み、叶うといいわね」
光介「ありがとうございます。じゃあ、これ」
>フィフス・バベルは料金を支払った。
ニュクス「アラ。こんなにたくさんもらえないわ」
光介「いいんです。こいつらの面倒も見てもらっちゃったし…迷惑料も込みってことで」
ニュクス「そお?じゃあ、ありがたくもらっておくわね」
光介「はい。…おい、お前たち。いい加減にシャキッとしてくれ」
コダマ「ん~? もう行くの~? ボクもうちょっと、ボンボン食べたいよ~」
ウィルオウィスプ「ウォヤブン アイニ イク? ウルィ?」
光介「ああ。だからちゃんと自分の力で動いてくれ。いつまでもエストマかけっ放しってわけにもいかないんだから」
カハク「にゃあによぅ?わらし、よってなぁいんだからぁ」
光介「もう…頼むから、ちゃんとして…」
ピシャーチャ「…(ざわざわと仲魔たちをつかむ)」
>ピシャーチャは、大きく開いた体の前面(つまり口)に、仲魔たちを放り込んだ!
光介「うわっ!お前、何すんだよ!仲魔を食うヤツが…」
ピシャーチャ「…(ざわざわと人差し指を振る)」
光介「…? なんだよ、それ?」
ウィルオウィスプ「ピシャーチャ コレデ ウォレタチ ハコブ ツモリ。 ウォレタチ ラクチン!」
光介「食ったんじゃなくて、口に入れてるだけってことか?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「…」
>フィフス・バベルは、あ然としている。
ピシャーチャ「…(ざわざわとニュクスに頭を下げた)」
ニュクス「アラ、行くのね…じゃあ、またいらっしゃい」
ピシャーチャ「…(ざわざわと出て行った)」
光介「…」
ニュクス「アナタ…行かなくていいの?」
光介「あ」
>フィフス・バベルは、思い出したように仲魔たちを追いかけた。
光介「どうもありがとうございました!それじゃ、またいずれ…」
ニュクス「楽しみにしてるわね。それじゃ」
>フィフス・バベルは店を出た。
ニュクス「…ニギやかな子たちだったわね。たまにはああいうのも、悪くないのかも」
>ニュクスはにこやかに微笑んだ。
>店の外では…
光介「お、おい!ピシャーチャちょっと待て」
ピシャーチャ「…(ざわざわと振り返る)」
光介「俺を置いて行ってどうするんだよ…次の行き先、知らないだろ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」
光介「全く…しかし、お前たちもお前たちだぞ。まさかピシャーチャの口に入って運んでもらうなんて」
ウィルオウィスプ「チョットノ アイダ ダケ。 ツギハ ドコダ? ウルィ?」
光介「次はハルミ倉庫からギンザ大地下道だけど…そんな状態で大丈夫か?」
ウィルオウィスプ「ジツハ ウォレ ヨッテナイ。 ヨッテルノ チレイ フタリ ダケ」
コダマ「ほわわ~♪キモチいいよ~ん★」
カハク「もっろ、もっれきにゃしゃいよぅ。まら にょめるんらからぁ!」
>コダマとカハクは、いい気分だ!
光介「ホントだ…お前は、ウィスキーボンボンで酔わなかったんだな」
ウィルオウィスプ「ウォレ オトナ。 アレ ウマカッタケド ヨウホド ジャナイ」
光介「さっきは、コダマたちみたいに言動がおかしかったじゃないか」
ウィルオウィスプ「アレ フタリニ アワセタ ダケ。 アワセルノ タノシイ」
光介「意外と器用なヤツなんだな…でも、ピシャーチャの口からは出たくないと」
ウィルオウィスプ「コノナカ ソコソコ カイテキ。 ソレニ ウォレ コイツノ ツウヤク!」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「まあ、通訳してくれてるからピシャーチャも納得してるみたいだが…こいつこいつって、ピシャーチャはお前らよりも先輩なんだからな、一応」
ウィルオウィスプ「センパイ? センパイッテ サイキョウ?」
光介「3周目でもずっと俺を助けてくれてたんだ…って、この話をお前たちにしてもわかんないか。とにかく、あんましピシャーチャにこいつって言わないようにしろよ」
ウィルオウィスプ「ピシャーチャ センパイ。 ウォレ ダイセンパイ?」
ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」
光介「いや、そこはうなずくところじゃないだろ…まあいいか、ピシャーチャもそんなにこだわってないみたいだし…」
>やがて一行は、ハルミ倉庫からギンザ大地下道へと入っていく。
>2/4話へ続く…
→ト書きの目次へ