本の変遷 タブレットからタブレットへ | 海辺の小さな町から

本の変遷 タブレットからタブレットへ

今日は朝からジィがはりきってガーデニング。
でもこの話はまた明日にでも。

私も掃除や洗濯をしてたので
二人とも朝食のテーブルについたのが10時半近く。

急がなくっちゃ。
今日はこの小さな町の図書室と呼んだ方が似合う図書館に
州立図書館から秘蔵?コレクションの特別公開が巡ってくるのだ。

先週、町の新聞で見つけて早速申し込んだ。
「10時の部と11時とありますが。」

11時にしておいてよかったぜ。


図書館に着くとコチラの記事で紹介したトーイさんとノエルさんのご夫婦もいた。
ジィを紹介したら
「貴方も太極拳に来たら良いのに」
もっと言ってやって!

平日の午前中だから来られる人は限られてるのか
参加者は十数人。
用意された椅子に座ってレクチャーを聴く。

終了後、手袋をはめて自由観覧。


結果から先に言うと、
面白かったー!


いろいろ見せていただいたんだけど自分が気に入ったものだけ
ちらっとご紹介。


最初は
1850BCの楔形文字のタブレット(石板)


海辺の小さな町から-楔形文字石板


ガラスを通してじゃなくてみれるのが嬉しい。



そして私が「ええ、こんなに小さな文字なの?」と驚いたのが

15世紀のFlemish Book of Hours コチラ参照

よく映画などで修道僧が筆写しているシーンがありますよね。
でももっと大きいと思ってた。
てか大きいのもあるのかもしれないけど、これは字がとっても小さい。
出だしの金の頭文字の中には蠅が描かれていたり(なんで蠅?)
緻密で美しすぎ!
vellumという単語がわからなくて隣のジィにこそっと聞く。
羊皮紙かと思ったけどいま辞書で引いたら子牛皮紙。
でもちょっと見た感じは紙と変わらない。
紙じゃないから小さいのかな。


こういう金銀で彩色された手書きを illuminated manuscripts というらしい。


これはオーストラリアでGordon Dalrymple Nicolという方が
1925年にこの手法を使ってかいたもの。


海辺の小さな町から-金の飾り文字

美しいです。



そして美しいと言えば
1787年創刊の Curtis's Botanical Magazine の挿絵
銅板彫りに手で色付けしたらしい。

コチラ参照
もっと見たい方はコチラにアーカイブがあったので
初期のを開いて、その後左で絵のあるページを開くと見れるみたい。



そしてアールデコファンは絶対好きだよねっていう

Gazette du bon ton pochoir prints
(上記両方ともそれぞれイメージをリンクさせてます)


もう一つ、うわーと思ったのが
本の腹の部分が絵になっている fore-edge painting
もちろん見たのはこれじゃないけど、画像を見つけました。
これを見ればあなたもびっくり。






プレゼンターが一冊のシンプルな本を片手に
「これはウィリアム モリスの。。。」

「ウィリアム モリス!」
と思わず口に出してしまった私。
もちろんとっても小さな声だったんだけど何せ少人数。
プレゼンターがこちらをちらっと見たので
「すみません。ウィリアム モリス好きなんで。」
「いいのよ。興奮してくださって。」



ともかくとーっても楽しかったです。
上の2枚の写真は撮っていいか尋ねて撮ったもの。
さすがにデジイチは持っていきませんでしたが、
小さいのは持参しておりました。


そうそう、最後に登場は Kindle
私もジィも実物は見たことなかったのでこれもしっかり見た。(^∇^)

20年も経ったらこれが図書館に並ぶかもなんておっしゃってましたが
紙の本が昔の本になるのに20年かからなかったりして。

アメリカでの iPad 発売日の行列すごかったですよね。
私も本も新聞も紙が好きな人間の一人ですが、
ジィも私も将来 iPad 購入するつもりでいます。
スペースを取らない、
持ち運びが簡単、
私の場合日本語の本に飢えなくてもすむ
もう若くない私たちでさえそう思うのですから
やはりそちらの方向に変わっていくのでしょう。

プレゼンターに
「『タブレットからタブレットへ』でしたね」って言えば良かった。

ともかくこの田舎ののんびり生活で普段は味わえない
ちょっと文化の香りのした今日でした。(*^.^*)


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