2016年最後は名無しの中国茶を
いよいよ2016年もあと少し。
1年はあっという間ですね。
毎年、クリスマスが終わると、今年最後はなんの中国茶で1年を締めくくろうかな、と考えます。
日々中国茶&台湾茶を淹れながら、1年を振り返っています。
市バスを何度も乗り継ぎ、1日がかりでやっとたどり着いた茶畑。
茶摘みの女の子と仮眠をした製茶の旅。
部屋中、虫だらけで、寝られなかった中国&台湾の夜。
茶摘みでヘンテコな虫に刺されてかゆくて辛かった1週間。
真夏の炎天下で朝から晩まで茶摘みをした日々の勲章!のしみとそばかす。
ほぼ徹夜で作った茶葉との嬉しい対面。
そして、毎年、温かく迎えてくれる茶師たちの笑顔。
今年最後の中国茶は名無しの正岩茶。
陳茶師からほんの少し譲って頂いた「名前のない正岩茶」。
昔は品種なんてない、すべて野生の茶葉のみ。
だから、名前なんてない。
武夷山の正岩茶と呼ばれる産地でも貴重な在来種のものだから。
今年、ほんの少しだけ成長した証として、譲って頂けたものです。
どうしても、ブランド名に流されてしまう。
新しいものに手が出てしまう。
そうでなく、茶の本来の意味を、基本をもう一度、自分の五感で理解すること。
商品名に流されない、茶本来の基本に戻ることが今、一番大切なことだと感じています。
2017年も基本を大切に、一つ一つの出会っていく茶葉に真摯に向き合っていきたい。
そういう茶葉に出会えるよう、日々、精進です。
1年間、ありがとうございました。
皆さまも中国茶&台湾茶で良い年をお迎えください。
謝謝!
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