今週末は、佐伯の「学生カフェレストラン」!! | 「日韓次世代映画祭」「下川正晴研究室」「大分まちなかTV」ブログ

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下川正晴(大分県立芸術文化短大教授、shimokawa502@gmail.com 携帯電話090-9796-1720、元毎日新聞論説委員、ソウル支局長)。日韓次世代映画祭は2008年開始。「大分まちなかTV」は、学生と商店街のコラボ放送局です。

今週末は、佐伯の「学生カフェレストラン」!!

新2年ゼミ生の安部佑哉くん(写真上の前列左)が中心になって行うイベントです。4月5、6日の両日午前10時から、佐伯市仲町まちかど広場で開催されます。

佐伯市出身の安部くん。高校時代の同級生たちに働きかけて、「佐伯市で初めての学生イベント」を開くことになりました。先週末の映画祭で疲労困憊のはずの女子学生たちが、全員総出で応援に駆けつけます。4年ぶり2度目(笑)の男子ゼミ生です。

地元産品を使ったお弁当(100個限定、若鶏の塩糀焼き・佐伯サラダ・ミニ玄米パン&バターロール・ミートソースペンネ)を500円で販売します。マリンレモンスカッシュは1杯100円です。

以下にご紹介するのは、安部くんが「春休みの課題作文」で書いたアルバイト体験。これを読めば、彼がどんな人物か、一目瞭然です。今週末は是非、こんな青少年を激励に、佐伯まちかど広場にお出かけください。

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「1時間で、150人」

14時~15時の間、レジに大量の列ができる。大学生になって、初めてのアルバイトをした。100均業界で、急成長を続けている企業だ。職場は、トキハインダストリーの中に、店を構えていた。店長は、40代後半の女性。岐阜県にある本社と、東京の支店で10年間働いていたベテランだ。たばこは、1日1箱。事務所に入ったときの匂いで、店長がいるかどうかすぐに分かる。

 サービス業がしたい。給料よりも、多くの人と関われることに喜びがあった。片手では、数えきれないほど失敗をした。その失敗、1つ1つが机上では学ぶことのできない大切な勉強だった。

 車いすの、おじいちゃん。耳も遠く、手に障がいがあるため、お金を上手に出すことができない。陶器と線香をよく買って帰る。僕にとって、1番のお客様だ。この日は、陶器を6点、線香を10点買った。

 視力が悪いため、おじいちゃんのそばに行って、「おじいちゃん、お会計1,680円です」と言う。普通なら、「16点で、1,680円ちょうだいいたします」と言うが、臨機応変に対応する。キャッシュトレイまで手が届かないので、レジ台で、おじいちゃんと、お金を数える。1000円札が1枚、100円玉が5枚、50円玉が2枚、10円玉が8枚。財布からお金を出すときも付きっきりで行う。一緒に、ゆっくり数えるため、5分程度かかる。これは、店長がレジをしたときでも、ほぼ同じだ。陶器は、割れないように、それぞれ丁寧に新聞紙で包む。

 おじいちゃんの接客を終えると、後ろに並んでいた女性からクレームを言われた。「さっさとしてくれない?こっちは急いでるんだけど」申し訳ありません。大変お待たせいたしました。こういう時こそ、めいいっぱいの笑顔と、まごころで接する。アルバイトを通じて、学んだことの1つだ。ピンチはチャンス。嫌な場面ほど、チャンスは多い。

 次のアルバイト先は決まった。佐伯の老舗居酒屋だ。就職活動が終わったら、また新しい気づきに出会える。