●映画祭コーディネーター・大塚大輔さん(29)
2008年10月24日、大分市アートプラザ。「どうしてここにきたの?」。その言葉から映画祭人生が始まる。その日は第1回「日韓次世代交流映画祭」のプレイベントだった。
「お客さんが誰もいない会場で、下川先生(映画祭ディレクター)とふたり、韓国映画について語り合ったよ」と笑いながら話す。
大阪外大朝鮮語学科卒後、ドイツに留学。韓国語の実力を活かし、その年の映画祭からゲスト通訳として活躍。シンポジウムの司会もこなした。第2回「日韓次世代交流映画祭」ではプレイベントの運営を任された。K-POPSにも詳しく、最近、福岡県内の市民講座から講師に呼ばれた。
今までの映画祭では、仕事の分担がうまくいかなかったという。「今後は各々がそれぞれの仕事を分担してできるようになればいいよね」。今回は、映画の翻訳と通訳を担当している。
NPO「日韓次世代交流映画祭」副代表。私生活では、別府溝部学園短期大学に通う1年生でもある。学生と映画祭コーディネーターという、ふたつの立場では初めての映画祭参加となる。「終わるまでは大変だけど、別府の映画祭とは違った面白さがあると思うから楽しみだよ」(芸短大・赤池すずか)