人事制度の改定時の注意点
新しく作った会社ではなく、もうすでにある人事制度を(賃金制度)を改定する場合、目的にあった人事制度を構築するということと、導入しやすい人事制度を導入するということが、トレードオフ(二律背反)の関係になってしまうことがあります。
最初は、目的を強く意識して制度を考えていきますが、具体的になってくるとだんだんと導入しやすい制度へと流れてしまうのです。
導入しやすいということは今までとあまり変わらないということであり、制度改定の意味がなくなってしまいます。
そうかと言って、いくら理論的に優れた制度(理論上は目的に合致した制度)であっても、導入時の抵抗が大きすぎて社員から受け入れられないのもでは意味がありません。
もう一度人事制度の改定の目的に照らし合わせて、その効果と導入のしやすさを確認する必要があります。