職務中心の人事制度構築の取っ掛かりは? | 人事評価のQ&A

職務中心の人事制度構築の取っ掛かりは?

 「職務」を中心とした人事制度を作ろうと思っていますが、「職務」とは、役職と考えていいのでしょうか。また、部署ごとに違うものになるのが普通でしょうか。それとも、「課長」であれば、どの部署でも同じと考えるものなのでしょうか。 職務のランクは、一般的にどのくらいに区分して考えたらいいのでしょうか。 1ヶ月という短期間でできるものなのでしょうか。
 
● 「職務とは、役職と考えていいのでしょうか。」について
 
 名前だけの役職でなくて、ちゃんと役割や責任が明確になっているのであれば、役職と考えください。 ただ、役職以外でも、職務価値が違う場合がありますので、それを役職にするのか、役職にはしないが高い職務価値として処遇するのかは会社の判断です。

● 「部署ごとに違うものになるのが普通でしょうか。それとも、・・・・・」について
 
 最初は同じでもいいと思います。明確に区別できるのであれば、区分した方がよいと思います。 同じ課長でも、営業課長と総務課長とでは職務価値が違うとして差をつけるという方法です。 その場合、その根拠を示す必要があります。

● 「職務のランクは、一般的にどのくらいに区分して考えたらいいのでしょうか。」について
 
1.定型業務
  マニュアルどおり、指示通りに行う仕事(難易度により1~3に区分することも可)

2.監督・企画業務
 仕事の段取りを行ったり、チームのメンバーに指示命令する仕事(チームの大きさや難易度により1~3に区分することも可)

3.管理職
 課または部の管理監督をする仕事 (役職の段階に応じて、1~3に区分する)

● 「1ヶ月という短期間でできるものなのでしょうか。」について
 
 目指すゴールのレベルと投入するエネルギー(能力・努力・経費など)によると思います。 1ヶ月後にどうなっていたらいいのか?
 ・ たたき台ができている
 ・ 評価用紙ができている
 ・ 評価の社内説明会が終わっており、翌年より運用できる状態になっている。
など、どのレベルまでしたいのかを明確にした上で、誰がどうするかを想定するとよいと思います。
 ・ 誰が、(担当者だけが、担当部署全体が、担当部署と外部専門家が、・・・・)
 ・ どのように、(独学で、部門内で検討して、専門家に依頼して、・・・)
などが考えられます。